Re: 捕食小説 ( No.1 ) |
- 日時: 2011/01/06 00:15
- 名前: SORUA
- 人は人生に一度、本当に死ぬと感じた瞬間があるであろう。
僕の今の状況はまさにその瞬間だった。
僕の目の前に居るのは、15メートルほどあろう恐竜であった。
その恐竜は僕を餌だと思い込んだのか、顔をこちらへ向かせ、口からは何滴かネバネバした液体がこぼれた。
逃げようとしても、周りには木が生い茂っていて、とても入れそうに無い。後ろには崖があり、後ろにも逃げることができない。
もうだめだ・・・
そう思い込んだ僕は目をつぶった。
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Re: 捕食小説 ( No.2 ) |
- 日時: 2011/01/06 00:16
- 名前: SORUA
- 恐竜は大きな頭を僕の顔に近づけてきた。目はつぶっていたとしても、すぐ近くから発せられる強烈な臭いでわかった。
すると、前から突然風が吹いてきた。これは風ではなく、恐竜のはいた空気であった。
そのため、その空気は今まで以上に臭かった。
・・・はやく終わらせてくれ
僕がそんなことを考えているにもかかわらず恐竜はお構いなくはいた空気を僕の顔面に吹き付けた。そして・・・
べろり
変な感触が体中に伝わる。
なんだかやわらかくて、ネバネバしたものが僕の体に触れた。
目が開けられなかった。いや、開けたくなかった。
僕は恐る恐る少しだけ目を開ける。
見えたものは、ピンク色をした丸太のようなもの。
見た瞬間、これがなんだか一瞬でわかった。
それは、恐竜の舌だった。
その大きな舌で、僕は体中舐め回された。
そして、恐竜はその大きな口を広げ、僕を銜え込んだ。
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Re: 捕食小説 ( No.3 ) |
- 日時: 2011/01/06 00:16
- 名前: SORUA
- 目の前は真っ暗になった。何も見えない。
だが、手に気持ち悪い感覚が伝わった。
さっきの舌に手をついているのか。そう考えるだけで僕は吐き気に襲われた。
恐竜は頭を上に上げ、僕を完全に口におさめる。すると、僕はすべるかのように喉への入り口まで近づいた。その喉の奥を見た瞬間僕は突然恐怖に包まれる。
いやだ!まだ死にたくない!
そう僕は叫び恐竜の舌にしがみついた。
だがその舌はネバネバした粘液で滑りやすくなっていた。
いやだぁぁぁぁぁ!!
そしてそのまま僕は喉の奥へと落ちていった。
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Re: 捕食小説 ( No.4 ) |
- 日時: 2011/01/06 00:17
- 名前: SORUA
- ねちゃ・・・ぐちゃ・・・
気持ち悪い音を聞かされたまま、僕はネバネバしてやわらかい胃壁に包まれていた。
しばらくすると、少しだけ広い場所に着いた。
恐竜の胃袋のようだ。
胃壁からは、強烈な臭いを放った液体がこぼれ出て
いる。まるで、目の前で銀杏をつぶされたような感じの臭い。
だがそれ以上に不快だったのが、密着してくる胃壁とネバネバした液体である。
服は液体でネバネバになり、所々穴が開いていた。
だが、なぜかさっきまであった恐怖も無くなっていき、少し眠気が襲ってきた。
もう・・・だめか・・・
そう感じた僕は、再びゆっくりと目をつぶり、恐竜の腹の中で眠りについた。 終
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Re: 捕食小説 ( No.5 ) |
- 日時: 2011/01/06 22:58
- 名前: リオレイア
- うは…
良いなぁ…思わず興奮してしまった… ネバネバして柔らかい胃壁… そんなのが有るのなら自ら恐竜様のお口に裸でダイブ!そして胃壁に包まれるのだぁ!
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Re: 捕食小説 ( No.6 ) |
- 日時: 2011/01/06 23:05
- 名前: ロンギヌス
- 銀杏を潰したような臭いにびっくり。(やったことないですw
恐竜のお腹か…さぞかし心地よい空間だろうな…(ジュラシックパークで丸呑みがあったらいいのにw
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