Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.24 ) |
- 日時: 2010/12/07 18:56
- 名前: ゴルダ
- それを聞いてゴルダは多少考えると、器具を片付けして消毒してからでいいかと水竜に聞いた。
「ふん、いいだろう」
水竜はゴルダを地面へ降ろした。
降ろされたゴルダは、手早く器具類をすべて洗い、消毒して片付けた。
「では、頼んだぞ」
道具をすべて外していたので、丸腰の状態で尻尾に撒かれたゴルダは嫌な予感を感じていたが、今は治療が優先だと自分に言い聞かせた。
「よし、流し込む・・・うおっ!」
ゴルダが瓶を開けて薬を流し入れようとした瞬間、水竜は尻尾を解いてゴルダを口の中へ落とした。
「だれも食わないとは言ってないぞ?しかもその薬は即効性らしいな、じゃあお前を安心して食えると言う訳だ」
そう言うや、ゴルダを舐めまわして唾液まみれにする。
「んあぅ・・・どうも嫌な予感がすると思えば」
唾液でベタベタにされ、先ほどの治療で疲れていたゴルダはあっという間に大人しくなる。
「しまった、全部飲ませてしまったか」
ゴルダが瓶を見ると、瓶の中身は空になっていた。この魔力回復の薬は、非常に強力で過剰に服用させると大変な事になると言われていた。
「さあ、今度こそは私の血肉にしてやる」
そして、ゴルダは再び喉を下り。食道を通って胃へ落ちた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.25 ) |
- 日時: 2010/12/07 20:08
- 名前: S
- うお・・・何だか沢山更新されて・・・
早い所読んでしまわないとw
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.26 ) |
- 日時: 2010/12/07 20:55
- 名前: リオレイア
- はう……
食べられたいな♪ そのままお腹で飼われちゃいたい…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.27 ) |
- 日時: 2010/12/07 21:04
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>Sさん ふふ、ゆっくり読んでもらって構いませんので。 女王竜「その分話は先へ進む」
>リオレイアさん 女王竜「ふむ、ならば私の配下になるといい」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.28 ) |
- 日時: 2010/12/08 17:17
- 名前: ゴルダ
- グニュグニュ・・・
胃へ落とされると、ゴルダは胃壁に激しく揉まれた。
「ふふ、どうだ?私の胃は?」
水竜は、再び膨らんだ腹を撫でながら聞く。
「あまりにも気持ち良すぎて出たくないな」
疲れていたゴルダは、水竜にぶっきらぼうな返事を返す。
「そうか、ならば眠るがいい。もう目覚める事は無いだろうがな」
グニュグニュ・・・ズブズブ・・・
胃壁が体を取り込んで行った。もはや抵抗する事も出来ないほどに疲れていたゴルダは、無抵抗に取り込まれていく。
「俺は寝るぜ・・・」
「おやすみ、安心しろ。痛くないように消化してやる」
ジュワ・・・ゴポゴポ・・・
ゴルダが目を閉じると、水竜は胃液を分泌し始めた。
「・・・」
もちろん、消化されているゴルダが痛みを感じる事は無かった。むしろ、心地よい眠りを誘うように消化されていた。
「さて、消化しきったか」
水竜は元の大きさに戻った腹を撫でながら、地面に魔方陣を書く。
「さまよえる魂よ、始祖竜に代わりて我ここに命ずる。我が前に現れよ、今ここに汝の肉体を復活させん。その肉体に戻りて再び生を受けよ」
水竜が詠唱を終えると、魔法陣の中にゴルダは復活した。
「魂まで取り込んでくれるんじゃなかったのか?」
蘇生されたゴルダは水竜に聞く。
「馬鹿が、私の側近になる者の魂を取り込むなどできるか」
「側近だと?」
水竜の言葉に、ゴルダは反応した。
「構わぬだろ?私と水竜王国スリュムヴォルドの再建を手伝ってくれ」
「分かったよ・・・ったく」
頼まれては断れないと思い、ゴルダは了承した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.29 ) |
- 日時: 2010/12/08 18:33
- 名前: ゴルダ
- 「さて、側近となったからには名を名乗らなければな。私は水竜王国スリュムヴォルドの国王、エルフィサリド・スリュムヴォルドだ。お前だけはエルフィーと呼んでも構わない」
水竜は、自らの名をエルフィサリドと名乗った。
「俺はゴルダ・アルカトラスだ」
ゴルダも同じ様に名乗る。
「さて、私の側近になったからには契りを交わさなくては」
エルフィサリドはちらりとゴルダを見る。
「そんなに急がずとも大丈夫だろ」
距離を取ろうとしたゴルダを、エルフィサリドは尻尾で引き寄せた。
「今しなければいつする?」
エルフィサリドに聞かれたゴルダは
「王国再建してからでも遅くないだろ」
と答えた。
「この楽観主義者めが!」
エルフィサリドは、ゴルダに尻尾を巻き付けたかと思うと、湖へ投げ飛ばした。
「投げ飛ばす事ないだろ、服濡れちまったよ」
湖から上がって来たゴルダは、荷物からライターを取り出してたき火を起こした。
「さあ、やるぞ」
エルフィサリドはゴルダの前へ来ると、その腕に爪を立てた。
「何をする気だ?」
「血の契りを交わす、これが確実な手段だ」
エルフィサリドは今度は自分の前足にも傷を付け、ゴルダの腕にくっつけた。
「・・・!」
エルフィサリドの血と自分の血が触れ合った瞬間、ゴルダは自分の体の中を冷たいものが駆け巡る感触を覚えた。
「私、水竜王国エルフィサリド国王。エルフィサリド・スリュムヴォルドは、今ここにゴルダ・アルカトラスと側近の血の契りを交わさん。新たな側近に水竜の加護のあらん事を・・・」
契りの言葉を言い終わり、腕を離したエルフィサリドは何かが引っ掛かるような顔をしていた。
「どうした?」
ゴルダが聞く、するとエルフィサリドは
「お前、竜の血を引いているな?」
と言う。ゴルダは
「ああ、確かに少しだけ引いている」
と答えた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.30 ) |
- 日時: 2010/12/08 18:57
- 名前: ゴルダ
- 「やはりな、お前の血と触れ合った時。若干違和感を感じた」
エルフィサリドは、ぺろぺろと自分の腕の傷とゴルダの腕の傷を交互に舐めながら言う。
舐められていくと、傷はだんだんふさがっていき。最後には跡形もなく治ってしまった。
「どうだ、私の力は?光竜王国の国王に会った時に覚醒してもらった」
自慢げに言うエルフィサリドをゴルダは撫でた。
「な、何をする!」
いきなり撫でられた事に驚いたのか、エルフィサリドは尻尾でぺちぺち叩いて来た。
「そんなに怒るなよ」
ゴルダは再び撫でる。
「くっ・・・前の側近はこんな事は無かったがな」
ぎゅっ
エルフィサリドは急にゴルダを抱きしめた。
「おいおい、いきなりどうした?」
「黙ってろ、しばらくこうさせてくれ」
ふにふにとしたエルフィサリドの腹に抱き寄せられ、 ゴルダはだんだんうとうとして来ていた。
「エルフィー、ちょっといいか?」
「どうした?」
きょとんとした顔でエルフィサリドが聞く。
「どうも邪魔者が迷い込んだらしい」
ゴルダは片手剣を手に取った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.31 ) |
- 日時: 2010/12/08 19:34
- 名前: ロンギヌス
- こらあ…!!誰だ良いムードを壊すのは!
気が強いエルフィーに萌w(喰ってくれよぉ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.32 ) |
- 日時: 2010/12/08 22:03
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>ロンギヌスさん エルフィサリド「チャットにいらっしゃい」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.33 ) |
- 日時: 2010/12/09 00:14
- 名前: リオレイア
- ………(-_-#)
155mm自走榴弾砲、支援射撃用意!邪魔者を吹き飛ばせぇ! エルフィーさん……可愛い…… お腹に収まって何もかもを忘れて胃壁に身を任せたい…
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.34 ) |
- 日時: 2010/12/09 09:50
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん ゴルダ「そんな支援射撃無くとも、俺が持ってる手榴弾が(」 だからネタバレはやめろと前から言ってるだろ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.35 ) |
- 日時: 2010/12/09 12:47
- 名前: ゴルダ
- 「へへ、この辺りだな」
「おうよ、あの水竜の首持って帰れば死ぬまで遊んで暮らせるぜ」
ゴルダが感じた邪魔者とは、この二人組の男だった。
「ここで何をしている?去れ」
すざましい剣幕で、ゴルダは二人の前に立ちはだかった。
「ああん?」
「あんだと?」
二人が武器を構えると同時に、ゴルダも片手剣を構える。
「もう一度だけ言う、去れ。さもなくばお前達の首を狩る」
ゴルダは警告する。
「はいそうですかと聞く馬鹿がどこに居やがる」
パン!
1人が急に武器を9mm拳銃に替えたかと思うと、ゴルダに向けて発砲した。
「ぐ・・・その程度か?」
肩に被弾して一瞬ひるんだゴルダだが、竜の血を引いているののが幸いしたのか、大した事は無かった。
「馬鹿、頭狙うんだよ!」
もう一人も9mm拳銃を出したが、ゴルダはそれより早く動き。二人の銃を奪い取る。
「竜の血引いている奴にただの人間が勝てると思うなよ」
次にゴルダは、二人の手を後ろで魔力の糸で縛りあげる。
「何の目的でここに来た?」
「この辺の湖に水竜が居るから狩って来いという依頼で来た」
ゴルダはすぐにエルフィサリドの事だと認識する。
「誰の依頼だ?」
ゴルダは奪った拳銃を2人につき付ける。
「連邦軍のある幹部からだ」
ゴスッ!
二人の後頭部に、強烈な殴打が入った。
「地獄への片道切符、確かに拝借した」
ゴルダは2人を担いでエルフィサリドの元へ戻った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.36 ) |
- 日時: 2010/12/09 13:55
- 名前: ゴルダ
- 「うぐぐ・・・」
2人が目を覚ますと、目の前に自分達が狩ろうとしていた水竜が居た。
「さて、どう食ってやろうか・・・」
水竜の言葉に、二人の血の気がさっと引いた。
「まあ、ただ食うのもつまらんだろエルフィー。少しこいつらとゲームをしてみたらどうだ?」
水竜の側に立っていた男の提案に、エルフィーと呼ばれた水竜は頷いた。
「お前達にこれからゲームをしてもらう。ルールは簡単、逃げ切れ・・・これだけだ」
と言い、水竜の側にいた男は姿を消した。
「へっ、楽勝だ」
「だな」
2人はそう言って、二手に分かれて逃げる。
「ふふ、私から逃げるなんて不可能」
水竜は右の方に逃げた男を追う事にした。
「へっ、ここまで来れば追ってこないだろ」
男は持ち物が全て戻されている事に気付き、9mm拳銃に別のマガジンを装填した。
「いくら水竜でもこれを喰らえばただでは済まされない」
男が9mm拳銃に装填したのは雷撃9mm弾と呼ばれる銃弾で、普通の弾丸に属性を添加したものだった。
「そんな武器で大丈夫かしら?」
「!」
急に後ろから聞こえた声に、男は振り返る。
「そんなので私に傷を付けられるかしら?大剣でも持ってくる事ね」
「ち、近寄るな!」
男は水竜めがけて無我夢中に撃ちつづけた、しかし弾は命中するもその体に弾かれて跳弾していた。
「あら、もう弾切れ?」
弾が切れても引き金を引き続けていると、水竜が聞いてくる。
「今度は私の番よ」
水竜はニヤリと笑った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.37 ) |
- 日時: 2010/12/09 16:22
- 名前: ゴルダ
- エルフィサリドは、この男を元から噛み砕いて食ってやろうと思っていた。
「さて、お前に情けをかけて食うつもりは無い。噛み砕いてやる」
「うぁぁ・・・」
自分の首を狙っていたのだから当然である。それ相応の苦痛を持って償わせるのが当然であると言うのがエルフィサリドの考えだった。
「さて」
バクッ・・・
エルフィサリドは男を銜えた。下半身だけが口の外に出て、男は足をバタ付かせている。
グチャッ、バギッ!
そして、男は噛み砕かれて絶命した。嫌な音を盛大に出しながら。
「ふふ、やはりクズでも人間の血はやめられないわ」
その後もグチャグチャと噛みながら、エルフィサリドは血の味を楽しんでいた。
ゴクン・・・
そして呑み込み、口の周りに付いた血を舐めとった。
「ふう、次はもう一方の方ね」
エルフィサリドはもう一方を追う事にした。
「あと少しだ、あと少しで逃げ切れる」
その頃、左の方に逃げた男はもうすぐ逃げ切れると思って走っていた。
「はは、逃げ切ったぞ水竜!ここまでは追ってこれまい」
男が勝手に勝利宣言をしていると
「どうかしら?」
どこからか水竜の声がしたかと思うと、男の視界は真っ暗になっていた。
「はい、あなたもさようなら」
そう言って男を呑み込む。
獲物が喉を通り、胃に落ちるのを確認したエルフィサリドはゴルダの元へと戻った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.38 ) |
- 日時: 2010/12/09 20:52
- 名前: リオレイア
- うわぁ……
水竜さん…凄い…… そして左に逃げた男が羨ましい…食べられたいなぁ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.39 ) |
- 日時: 2010/12/10 08:00
- 名前: たぐとも
- ゴルダさんの小説だ!・∀・)
エルフィーに萌えますね♪
自分も彼女に補っされたい> <)
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.40 ) |
- 日時: 2010/12/10 08:56
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん エルフィー「チャットに来なさいと(」 お前もしつこい
>たぐともさん エルフィー「あら、ありがとう♪されたいの?チャットに来れば受け付けるわよ?」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.41 ) |
- 日時: 2010/12/10 09:21
- 名前: ゴルダ
- エルフィサリドがゴルダの元へ戻ると、ゴルダは肩から血を流していた。
「だ、大丈夫か?」
エルフィサリドは傷を見て聞く。
「大丈夫だ、問題ない。この程度の傷」
というゴルダを、エルフィサリドは睨みつける。
「大丈夫じゃない、大問題だ。傷を出せ」
傷を見せるように言うと、ゴルダは素直に傷を見せる。
「舐めれば治るな」
ペロッ・・・
エルフィサリドが傷を舐めると、ゴルダの肩の傷はあっという間にふさがった。
「ここを出よう、お前があいつらを食ってしまった以上ここに留まるのは危険だ」
ゴルダの提案にエルフィサリドは頷く。
「分かった、旅立とう。スリュムヴォルドの地を目指して・・・各地に散らばった私の仲間と合流しながらな」
ゴルダが居るのかと言う。
「ああ、私の親衛隊の者だがな」
エルフィサリドは頷いて答える。
「しかし、歩くのも苦だな」
ゴルダがぼそりと呟くと、エルフィサリドは翼を少し動かして
「一応私も飛べるんだぞ?気付かなかったか?」
ゴルダに聞く。
「いや、翼に目がいかなかった。今初めて気付いた」
ゴルダは今初めて気付いたと答える。
「では覚えておけ」
そして、ようやく旅立とうとした瞬間。
「やれやれ、また嫌なお客さんですよエルフィー」
ゴルダは、どこからともなく大剣を取り出し、構えた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.42 ) |
- 日時: 2010/12/10 09:49
- 名前: たぐとも
- じゃぁ今度会ったらよろしくお願いします≧∀≦)
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.43 ) |
- 日時: 2010/12/10 09:52
- 名前: ゴルダ
- 「へへ、あの2人だけだと思っていたのか?」
1人の犬獣人がボウガンを構えながら言う。
「いや、もっといるとは思ってたさ。ざっと見て8人か・・・エルフィー、下がってろ」
ゴルダはエルフィサリドに逃げるように促す。
「死ぬなよ」
と言うと、エルフィサリドは煙のように消える。
「ちっ、逃がしたか・・・まあいい。お前をぶっ潰してあの水竜の首を狩る!行くぞお前ら!」
犬獣人の掛け声とともに、他の獣人や人間が一斉にゴルダに襲いかかってくる。
「身の程知らずめ」
ゴルダが大剣を振り回すと、5、6人があっという間に切り倒された。もちろんみね打ちである。
「ひるむな、潰せ!」
それでも向かってくる敵に、ゴルダは大剣を地面へ突き刺した。
「ではこちらも本気を出そう」
ゴルダが殺気を持った目で全員を睨みつけると、誰一人として動かなくなった。まるで蛇に睨まれた蛙状態である。
「血は覚醒(めざ)め、我人の姿を忘れん・・・我の真の姿、それは竜・・・その竜は風水竜。我に眠りし竜の血よ今こそ覚醒(めざ)め、その力の真価を発揮せん」
次の瞬間、ゴルダは20メートルほどの青い鱗を持つ竜へと変身した。
「さあ、始めよう・・・捕食の宴を」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.44 ) |
- 日時: 2010/12/10 10:11
- 名前: ゴルダ
- 「馬鹿な・・・ええい、ともかく倒せ!」
犬獣人は一瞬すくみ上がったが、すぐに攻撃するように命を下す。
「ふ、馬鹿が」
グシャッ、バキッ!
ゴルダは向かって来た一人を前足で押し潰した。
「なかなかやるな、これならどうだ!」
犬獣人は、突然何かを投げつけて来た。
「させるか」
ゴルダはすぐにそれを尻尾で弾く。
尻尾で弾かれたそれが地面に落ちた瞬間、突然爆風が巻き起こる。
「ちっ、手榴弾か」
無傷だったゴルダは、先ほど押しつぶした1人をつまみ上げ、口へ放り込んだ。
「なかなか旨い・・・」
空腹状態だった事を思い出し、ゴルダの捕食欲に火が付いた。
「うわぁぁ!逃げろ、食われるぞ!」
犬獣人が言うと、腰を抜かして怯えている一人を除きいて全員が逃げ出そうとする。
「逃がすか」
ブオン!
ゴルダは尻尾で薙ぎ払いを掛け、逃げ出した全員を吹っ飛ばした。
「一人づつ食って行くか」
吹っ飛ばされて動けなくなった獲物を見て、ゴルダは呟いた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.45 ) |
- 日時: 2010/12/10 11:22
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>たぐともさん エルフィー「呼び出しかかればいつでも行くわ」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.46 ) |
- 日時: 2010/12/10 12:19
- 名前: リオレイア
- 捕食も被食も…
羨ましいなぁ…てか、竜に変化できるとか羨まし過ぎる! ↑大の竜好き
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.47 ) |
- 日時: 2010/12/10 15:21
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん 変化要素設定は、なりきりの方に順序しています
ゴルダ「しかしなり茶の俺とここの俺は全く違う」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.48 ) |
- 日時: 2010/12/11 01:33
- 名前: ゴルダ
- グチャグチャ、バキバキ…
噛み砕く音が辺りに響く。
「ゲフ、あと二人か」
ゴルダは犬獣人に目をやった。
「畜生、食らえ!」
ヒュッ!バシッ!
犬獣人が放ったボウガンの矢を、ゴルダは前足で掴んだ。
「ほら、返す」
ドスッ
「ぎゃぁぁぁ!」
無慈悲に投げ返された矢は、犬獣人の腹を貫いた。
「痛いか?」
ヒョイッ、バクッ…グチャッ!
ゴルダはそれだけを聞き、犬獣人を放り上げ。銜えたかと思えば、一気に噛み砕いた。
「最後は…お前か」
最後の一人になった別の犬獣人を見て、ゴルダは言う。
「頼む、俺はあんたを狩る気はないんだ。食べないでくれ…」
腰を抜かしていた犬獣人は、ゴルダに命乞いをする。 「どういうことだ?」
嘘をついていないと確信したゴルダは、理由を聞くことにした。
「あんたがさっき食ったの…あれは俺の兄貴だ、俺は兄貴に無理矢理連れて来られたんだ」
と犬獣人は説明する。
「ふむ…続けろ」
ゴルダは頷くと、話を続けるように促す。
「俺は断ったが、兄貴に脅されて無理矢理連れて来られたって訳さ」
「よし、見逃してやろう」
ゴルダは見逃すことにした。
「本当にか?」
犬獣人は聞く。
「ただし、今日の記憶を消すという条件付きだ」
「それで帰してくれるなら…」
犬獣人はすんなり条件を受け入れた。
ゴルダは犬獣人の頭を前足で触った。
「あれ?俺は何を…」
犬獣人はぽかんとした顔で帰って行った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.49 ) |
- 日時: 2010/12/11 01:36
- 名前: リオレイア
- うーむ…
せっかくのチャンスを逃したなぁ…犬獣人君は…… ゴルダさん、食べて下さい!!
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.50 ) |
- 日時: 2010/12/11 08:01
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん ゴルダ「罪なきものは食えぬ、そんなに食われたいならチ(」 しつこい
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.51 ) |
- 日時: 2010/12/11 13:07
- 名前: ゴルダ
- 「なんだ、もう終わったのか」
突如として、エルフィサリドが現れた。
「口、血が付いてるぞ」
ペロッ
「んっ・・・」
エルフィサリドはゴルダの口に付いていた血を舐め取った。
「ついでだ」
チュッ・・・
「おい!?」
いきなりエルフィサリドにキスをされ、ゴルダは動揺する。
「側近と女王竜の関係だ、これくらいはいいだろうに」
誘うように言うエルフィサリドを見ながら、ゴルダは元の姿へ戻る。
「出発しよう、ここは危険だ」
エルフィサリドはしぶしぶ受け入れた。
「これは貸しだからな」
エルフィサリドは、旅立つ前にゴルダに釘を刺した。
こうして、竜医と女王竜の王国を再建する旅が始まった。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.52 ) |
- 日時: 2010/12/11 17:02
- 名前: リオレイア
- う……良いなぁ…
エルフィーさんと旅だなんて…
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.53 ) |
- 日時: 2010/12/11 18:48
- 名前: ゴルダ
- 出発したはいいものの、人目に付かないように移動していたために。あっという間に日が暮れてしまった。
「この辺で野宿しよう」
ゴルダが言うと、エルフィサリドは頷いた。
「さて、貸しを返してもらおう」
ゴルダが焚火を起こし終えるや、エルフィサリドはいきなり押し倒して来た。
「おい、やめろ・・・」
「貸しはきちんと返すのが礼儀だろうが」
その後ゴルダは、キスされたり舐めまわされたりとエルフィサリドにいじられ続けた。
「おやすみ、私の側近」
「おやすみエルフィー」
そして2人は眠りに就いた。
「・・・」
そんな二人を見ている、竜化したゴルダほどの体長で紫の鱗に青い目の竜が居た。
「エルフィサリド様・・・」
その竜は、エルフィサリドの各地に散った親衛隊の竜の1匹だった。
「あの人間・・・何者だ?」
竜は熟睡中のゴルダを見る。
「まあいい、少し様子を見よう」
竜は身を潜めた。
「小便だ・・・」
しばらくして、尿意を感じてゴルダは起きた。
近くの木の根元で小便を済ませ、戻ろうとすると1匹の竜と目が合った。
「やあ、こんばんは」
ゴルダは竜に呑気に挨拶する。
「こんばんは」
バクッ!
竜はいきなりゴルダを銜え込んだ。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.54 ) |
- 日時: 2010/12/11 18:49
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん ゴルダ「疲れるんだぜ?これが」 エルフィー「何か言った?」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.55 ) |
- 日時: 2010/12/12 09:40
- 名前: ゴルダ
- 「何しやがる!」
じたばた抵抗するゴルダを、竜はもう一度口を開いて完全に口内に収めた。
「うぐぅ・・・」
疲れが抜けていないゴルダは、抵抗できなくなって舌の上でぐったりとする。
「エルフィサリド様と一緒に居る事から、何らの契りでも交わしたのだろう?」 ビチャビチャ・・・ズリズリ
何度も舌を擦り付けられ、ゴルダはあっという間に唾液まみれになった。
「申し分ない味ね」
ズルッ、ゴクン・・・
竜は突然ゴルダを呑み込んだ。
「くぅ・・・」
もちろんゴルダは無抵抗に喉を下る。
ズルッ、ドチャッ
そして、胃に収められた。 「相変わらずの柔らかさか・・・」
この竜の胃も、エルフィサリドに負けないくらいの柔らかさだった。
「さて、少々あなたの気を拝借」
ゴポゴポ・・・
突然胃液が分泌されたかと思えば、ゴルダは今までにないだるさに襲われ。意識が薄れていった。
「気も上質、エルフィサリド様の配下になっても十分活躍できるわ」
外から胃を揉みながら竜が言った。
「そうかい・・・俺は現にエルフィサリドの側近だ・・・」
と、かろうじて話す気力が残っていたゴルダは言う。 「さて、今夜はそこで寝なさい?朝には元気にして出してあげるから」
竜が言う前に、ゴルダはすでに寝ていた。
「お休みなさい、エルフィサリド様の新たな側近・・・」
あやすように胃壁でゴルダを揉んでいた竜も、やがて寝てしまった。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.56 ) |
- 日時: 2010/12/12 09:44
- 名前: ロンギヌス
- うー…エルフィーさんでも紫竜さんでもいいから胃袋へ入れてくれぇ!(寝たいです……というかそこで暮らしたいです♪
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.57 ) |
- 日時: 2010/12/12 13:43
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>ロンギヌスさん チャットへどうぞ、もうあいつらと含めて何回言っているかが分からんorz
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.58 ) |
- 日時: 2010/12/12 13:46
- 名前: リオレイア
- エルフィーさんも紫竜さんもいいなぁ
紫竜さんのお腹で暮らしたいです!
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.59 ) |
- 日時: 2010/12/12 14:50
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん チャット…(
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.60 ) |
- 日時: 2010/12/12 16:34
- 名前: ゴルダ
- 「む、朝か・・・」
エルフィサリドは目を覚ます。
「ゴルダはどこ行った?」
起きるとゴルダが居ない事に気付き、エルフィサリドは辺りを見回す。
「エルフィサリド様・・・」
エルフィサリドは、見覚えのある竜が近くに寝ていたのに気付くと
「起きろ、シスイ」
と竜に言う。
「おはようございます、そしてお久しぶりです。エルフィサリド様」
シスイと呼ばれた竜は、エルフィサリドに挨拶する。
エルフィサリドは、シスイの腹をちらりと見る。少し腹がぽっこりしていたので、エルフィサリドは
「誰か食ったか?」
と聞いた。
シスイはぎくりとして頷く。
「全く、一度お前は私の側近を消化した揚句。魂まで取り込んで蘇生できなくした事があったよな?そのようなヘマをもう一度する前に吐き出せ」
シスイは言われるがままにゴルダを吐きだした。
「ああ、もう朝か。おはようエルフィー」
吐き出され、呑気に挨拶するゴルダをエルフィサリドは抱き寄せた。
「朝からはやめてくれんか?」
ゴルダに言われ、エルフィサリドはゴルダを離す。
「とりあえず紹介はしておこう、私の親衛隊の一人のシスイだ。闇竜の血を引きながらも水属性を扱えると言う事で受け入れた」
「よろしくな、新たな側近よ」
ペロッ
シスイは挨拶代わりにゴルダを舐め上げた。
「なあ、何でスリュムヴォルドは没したんだ?」
気になっていた事をゴルダが聞くと、エルフィサリドは急に近くの木に尻尾を叩き付けると
「一部の人間共の身勝手によるものさ、水資源を求めてくる連邦のアホ共のせいで没した」
とイライラした口調で答えた。
「そうか・・・俺もいいか?」
ゴルダは頷き、自分も話していいかと聞く。エルフィサリドとシスイは頷いた。
「俺も連邦の人間で、軍の騎竜の専属竜医をしていた。だが、奴らはある一定のラインを越える負傷した騎竜を殺処分している。中には治療できる奴もいた」
ゴルダの話に、2人は耳を傾ける。
「それで嫌気がさした俺は、軍の専属竜医を辞めた・・・辞めたまではよかった」
「辞めたまではよかった?」
シスイが、辞めたまではよかったに反応して聞く。
「ああ、奴らは俺自身を狙いに来た。俺のようなレベルの高い竜医があの国には3本の指に入るくらいしか居ないからな、居なくなられては困るんだ」
とゴルダは平然として答える。
「何とひどい・・・」
エルフィサリドは同情するようにゴルダを撫でた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.61 ) |
- 日時: 2010/12/12 18:40
- 名前: ロンギヌス
- ふむふむ……エルフィー様に撫でられるには波瀾万丈の過去が必要…と…(メモメモ
よし、過去作ってこよ。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.62 ) |
- 日時: 2010/12/12 18:55
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>ロンギヌスさん ある程度仲良くなればしてくれます
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.63 ) |
- 日時: 2010/12/12 18:55
- 名前: リオレイア
- ふむ……
エルフィー様のお気に入りになる方法は……と。 流石に狙われた事はありませんがいじめられた事はあります。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.64 ) |
- 日時: 2010/12/12 18:59
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん 良くコメントする人ほど気に入っているそうです
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.65 ) |
- 日時: 2010/12/12 20:10
- 名前: S
- 平然として応えてるのに腹も立たないなんてエルフィー様・・・w
にしても、○して処分とは酷い事をッ・・・
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.66 ) |
- 日時: 2010/12/12 21:57
- 名前: ゴルダ
- 「俺は完全に人間が嫌いになったわけじゃない、嫌いなのはそういうクズ以下の存在に値する人間だけだ」
撫でられながらゴルダは補足する。
「私とて全ての人間が嫌いな訳ではない、お前の言うクズ以下の存在な人間が嫌いなだけだ」
エルフィサリドも同じように言う。
「さて、出発しよう」
3人はスリュムヴォルドの地を目指してさらに移動を開始した。
「ここで休憩しようか」
そこは、普通にポケモンなども居る河原だった。このドランザニア連邦国にはポケモンも生息しており、ポケモンが治める国も存在している。
ゴルダもポケモンとの交流は従軍時代から結構あったので、珍しいとは感じなかった。
「でかい水竜だなぁ」
エルフィサリドに近付いて来たミズゴロウが言う。
「食べちゃうわよ?」
エルフィサリドが脅すと、ミズゴロウは逃げ出した。
「いい天気だ・・・」
ゴルダがのんびりしていると、川の奥に何かが居た。
「何だろうな」
呑気に見ていると、何かはこちらへ近づいて来る。
「ん?スイクンか・・・」
目視できる範囲まで何かが来た時、ゴルダはそれが色違いのスイクンだと認知した。
「あら、おいしそうな人間ね」
ゴルダは後ずさりする。
「おお、時雨か。久しぶりだな」
エルフィサリドがやって来て、色違いのスイクンに挨拶をする。
「久しぶりね、エルフィサリド」
時雨と呼ばれた色違いのスイクンはエルフィサリドに挨拶し返す。
「新たな側近?」
時雨はゴルダを見て聞く。
「そうだが?」
エルフィサリドは頷く。
時雨はゴルダをしばらく見つめていたが、急に捕食者が獲物を見る目付きになると
「エルフィサリド、この側近の味見していい?」
エルフィサリドにゴルダを食っていいかと聞いてきた。
エルフィサリドはダメだと言う目付きで時雨を見た。
「後でこっそり食べてやるから・・・」
時雨は悔しそうにエルフィサリドを見た。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.67 ) |
- 日時: 2010/12/12 21:59
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>Sさん 従者ですから! エルフィー「そんな事で腹を立ててどうする?」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.68 ) |
- 日時: 2010/12/13 00:43
- 名前: リオレイア
- エルフィー様……
食べてくれなくても良いです…だから、そばにいさせて下さい…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.69 ) |
- 日時: 2010/12/13 07:17
- 名前: たぐとも
- かなり更新されてる。
やはりエルフィーさんとずっと居たくなります。
最近はチャットする時間もなかなか無いのであの続きも夢のまた夢かな・・・
エルフィサリドさ〜ん;Å;)
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Re: とある竜医と女王 ( No.70 ) |
- 日時: 2010/12/13 10:12
- 名前: リーフ
- リーフ「時雨さんとエルフィサリドさんって知り合いだったんだ…w」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.71 ) |
- 日時: 2010/12/13 10:59
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>たぐともさん 忙しくてメール出来なくてごめんw 今日あたりメールしとくね
>リーフさん あくまでも、ここ(小説)だけです でも、そんな事言うならなり茶にもその設定引っ張っちゃうぞ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.72 ) |
- 日時: 2010/12/13 11:49
- 名前: たぐとも
- 大丈夫です、こうゆうの慣れましたから・ω・`)
ゴルダさんがいつも忙しいとは承知してます。
本当に時間が空いた時で良いのでお待ちしてますm(__)m
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.73 ) |
- 日時: 2010/12/13 12:28
- 名前: ゴルダ
- さて、ここで意見募集。
次にゴルダ達を狙ってくる輩をポケモンにしようと思いますが、誰がいいですか? 被のみなので、その辺はご了承願います。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.74 ) |
- 日時: 2010/12/13 15:40
- 名前: スタクルス
- スイクン様・・・・ スイクン様じゃ!!!スイクン様がお現れになったぞ!!!!!
被ポケはランクルスかグラエナがいいですなぁ・・・
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.75 ) |
- 日時: 2010/12/13 18:22
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>スタルクルスさん なり茶に居るキャラ引っ張って来てるので
グラエナとランクルスか・・・ランクルスは俺の中ではそういう行動はしないと予想(
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Re: とある竜医と女王 ( No.76 ) |
- 日時: 2010/12/13 23:14
- 名前: リーフ
- 被ポケはドレディア サーナイトあたりがいいかな…?w
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.77 ) |
- 日時: 2010/12/14 10:40
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リーフさん うーん・・・一応考えとくw
あまり募集すると更新が遅くなるので、ここで募集は〆ます。書いてくれた人ありがとう
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.78 ) |
- 日時: 2010/12/14 11:06
- 名前: ゴルダ
- 「へへっ、奴の首を持って帰れば遊んで暮らせるぜ」
「やめた方がいいと思うけどな僕は」
「やかましい、チキン野郎が!」
「美のためならこの手を血で染めたって構いませんわ」
「流石お姉さま!」
ゴルダ達が休憩している一方で、河原へ向かっているグラエナ、ザングース、サーナイト、ドレディアという4匹のポケモン達が居た。
この4匹のポケモン達は、水竜の首とゴルダの身柄を狙って旅をしていた。互いにもともとは別々のタッグであったが、ある日突然出会い。目的が同じと言う事で協力して旅をしていた。
「しかし、時雨とかいうスイクンが居ないか心配だな」
グラエナが言う。
「やめろよ、奴に捕まったら最後。廃ポケモンにされるって噂なんだぞ」
ザングースは身ぶるいして言い返す。
「時雨?ああ、あの色違いスイクンの事ですわね。居たら居たで相当厄介ですわ」
サーナイトは笑いながらグラエナとザングースを見る。
「大丈夫ですお姉さま、私の草タイプの技でその時雨とかいうスイクンをボコボコにしてやりますから」
ドレディアは自信満々にサーナイトに言った。
「まあ、こっちには人間様が作った武器ってのもある」
グラエナは持っていたバックパックを揺らす、中からはカチャカチャという音がした。
「うふふ、期待していますわ」
サーナイトは期待するような目でグラエナを見た。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.79 ) |
- 日時: 2010/12/14 12:19
- 名前: ゴルダ
- 「それはさておき、飯にしますか」
朝からまともに何も口にしてなかったゴルダは3人に言う。
「あら、じゃあ魚取ってくるわ」
シスイはそう言って、ザブザブと川へ入っていく。
「もうほとんどないな、どこかで調達しなければ」
所持している食料が少ない事に気付き、ゴルダはどこかで補給しなければと考えた。
「なんだ、食料が無いのか?ならばもう半日移動した所に獣人国フォルトハイムがある。あそこは連邦とは国交してないから輩も来ないから安全だ」
エルフィサリドに言われてゴルダは少し考え込んだが、すぐに準備に戻った。
準備が終わり、ゴルダ達が食事をしている時だった。
「やれやれ、懲りないお客さんだな」
焼き魚を一気に頬張ってゴルダが立ちあがる。
「私も行こうかしら」
行こうとする時雨を、エルフィサリドは一瞬だけ睨んだ。
「食べないわよ、こんなところではね。それにそういうのは、専用の所で書かないと」
最後に訳の分からない事を言って、時雨はゴルダについて行った。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.80 ) |
- 日時: 2010/12/14 12:23
- 名前: リオレイア
- 人間の作った武器も玉石混交ですからね〜
拳銃ぐらいならまだしも、ATMなんかは取り回し辛いし… 因みに、拳銃は素人が撃つと当たりません!実際、アメリカで細い木を挟んで撃ちまくった事件がありましたが… 弾倉が空になるまで(15発)撃って命中は無し!如何に使いにくいか分かると言うものです。せいぜい威嚇に使うぐらいが妥当でしょう。
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Re: とある竜医と女王 ( No.81 ) |
- 日時: 2010/12/14 12:29
- 名前: リーフ
- リーフ「んー…w結構参考になります 雄キャラは使いなれてないので…w」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.82 ) |
- 日時: 2010/12/14 12:57
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん 序盤に出て来たあの2人の銃スキルは素人がまともにやっと撃てるようになったレベル、それに対してゴルダはプロ級。 なぜかと言うと、ゴルダは従軍時代にそういう訓練を無理矢理させられてたからです。 ゴルダ「竜医なのに対物ライフルの狙撃訓練やらをさせられていた」 エルフィー「おかしくないか?」 ゴルダ「上官の命令に逆らえるか馬鹿、俺が辞めた理由の一つもそれだ」
>リーフさん ふむ、お好きなように
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.83 ) |
- 日時: 2010/12/14 13:20
- 名前: ゴルダ
- 「お前、エルフィーにやたら警戒されているが・・・昔何かやらかしたのか?」
ゴルダは目的のお客を探しながら時雨に聞く。
「す、少しな・・・」
時雨はそれ以上言おうとはしなかった。
「隠れよう、お客が来る」
「そう」
わずかな気配を察知したゴルダは、時雨と近くの茂みへ身を隠した。
「この近くだな」
「ですわね」
ゴルダが目をやると、サーナイトとグラエナが辺りを見回していた。
「なあ、ここにはいないから他当たろうぜ?さっきから寒気がして仕方ないんだが」
後ろからザングースとドレディアが現れる。
「何という意気地なし、少しはお姉さま見習ってほしいわ」
「う、うるさいな・・・僕は僕、君は君だろ?」
そんなやり取りを見ていた時雨は、ドレディアとザングースを見てニヤッとした。
「さて、あの程度なら先回りして・・・っておい!」
いきなり飛び出した時雨を追ってゴルダも飛び出す。
「おっしゃ、見つけたぜ!」
突如グラエナがゴルダに襲いかかって来た。
「甘い」
ゴルダはそれを難なく受け流す。
「ふふ・・・」
時間差で時雨が地面に着地した。
「お、お前は・・・」
時雨の姿を見るや、ザングースが震えだす。
「げえっ、時雨!」
その姿を見たグラエナが叫ぶ。
「ポケモンとやり合うのは初めてだな」
ゴルダは変身して言う。
「宴第二幕の始まりだ」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.84 ) |
- 日時: 2010/12/14 13:45
- 名前: ゴルダ
- 「幾多のポケモンを廃ポケモンにして来たという噂、本当かしらね」
平然とサーナイトが時雨に聞く。
「本当だと言ったら?」
「楽しめそうね、うふふ」
動じないサーナイトを見た時雨は、ニヤリとした。
「成敗してやるわ!」
突如攻撃をして来たドレディアを、時雨は冷凍ビームで軽くあしらう。
「ちっ、これでも食らえ!」
グラエナは突然バックパックに頭を入れ、何かを投げつけて来た。
「また手榴弾か・・・」
バシッ・・・ボン!
ゴルダは手榴弾を尻尾で弾いた、弾かれた手榴弾は 空中で爆音を撒き散らして爆発した。
「まだまだあるんだぜ?」
再び投げつけようとするグラエナを、ゴルダは前足で踏みつける。
「ぐげっ・・・おい、見てないで助けろ!」
グラエナに言われたザングースは、ゴルダの足に切り裂く攻撃を放った。しかしその鱗に攻撃は弾かれ、ザングースも前足に踏みつけられた。
「弱い・・・」
ゴルダは2匹を解放した。
「くそったれ・・・」
踏みつけられたときにバックパックが外れ、グラエナの持っていた手榴弾は底を尽きた。
一方の時雨とサーナイトはと言うと、異常なまでにサーナイトが押されていた。
「負けるわけにはいきませんのよ、その男の身柄さえ連邦に引き渡せば。美を手に入れることなどたやすい量の金が手に入るんですもの」
「やはり金の亡者に過ぎないのね、呆れた・・・」
氷付けになって動かないドレディアを尻目に、時雨はため息をついた。
「終わりにしましょ」
冷凍ビームがサーナイトを拘束した。
「あなたみたいな金の亡者、生き地獄を味あわせながらあの世へ送ってあげる」
「私もここで終わりなのね・・・いいわ、食べたいなら食べなさい。その腹に収まって死ぬなら本望よ」
サーナイトは腹をくくる。
「諦めが早いのね」
バクッ!
サーナイトの目の前が真っ暗になった。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.85 ) |
- 日時: 2010/12/14 16:32
- 名前: ロンギヌス
- 時雨さま…いつか合間みえたい…
表現上手いですね。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.86 ) |
- 日時: 2010/12/15 09:58
- 名前: ゴルダ
- ベチョッ
「ぐぅっ・・・」
時雨の舌がサーナイトの顔に押し付けられた。水タイプのせいか、その舌はひんやりしている。
「あら、意外と背が低いのね。口に収めやすいからいいけど」
ズルズル、バクン・・・
サーナイトは完全に口内へ納められてしまった。
「くっ、身長は私が最も気にしている事だと言うのに・・・」
このサーナイトは、他の同族よりも2回りほど身長が低かった。
「どうせ消化されてこの世から消えるんだし、気にする事ないんじゃない?」
時雨の一言で、サーナイトの心にぐさりと矢が刺さった。
ズルッ、ゴクン・・・
何の前触れもなく、時雨はサーナイトを呑み込む。
「覚えてなさい、生まれ変わったら雷タイプになってあんたを倒してやりますわ!」
サーナイトはその言葉を最後に、酸地獄と化した胃へ落とされた。
「ご馳走様」
胃液で溶かされる苦痛で暴れ、悲鳴を上げているサーナイトを胃壁で取り込みながら、時雨はゲップをした。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.87 ) |
- 日時: 2010/12/15 10:05
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>ロンギヌスさん いや、まだまだでござるよ ゴルダ「上手い奴ほどそう言うと聞くが?」 知らんがな
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.88 ) |
- 日時: 2010/12/15 11:57
- 名前: ゴルダ
- その頃、ゴルダはと言うとグラエナとザングースをボコボコにしていた。
「ダメだ、もう勝ち目がねぇ」
ボロボロになりながらも、グラエナはよろよろと立ちあがる。既に戦闘できるような体力は残っておらず、意識も朦朧としていた。
「少なからず骨はあったな、だが・・・やはりまだまだ」
ヒョイッ、バクッ
ゴルダはグラエナを口へ放り込んだ。
「だ、出せ!」
わずかながらグラエナが口内で抵抗する。
「出すさ、お前が俺のものになるならな」
ゴクン
舐めまわす事もなく、ゴルダはグラエナを呑み込んだ。
「うっ・・・僕なんか食べてもおいしくないぞ」
そんなザングースを、ゴルダは前足で蹴り転がした。
「だろうな、それに俺はグラエナだけで腹は十分」
ゴルダはザングースに背を向けた。すると、ザングースはゴルダの背に乗って連続で切り裂く攻撃を放って来た。
「ああ、丁度背中が痒かったんだ。気持ちいいからもっと掻いてくれ」
鱗に覆われているので、やっても無駄などころかゴルダは気持ちいいなどと言いだした。
「このこのこの!」
ザングースはガリガリと背をひっかき続ける。
「うざったいな」
ゴハッ、ドチャッ!
やがて、鬱陶しくなってきたザングースを振り落とし グラエナを吐き出すとゴルダは元の姿へ戻る。
「うぐぅ・・・」
体液まみれで少しも動けないグラエナが唸る。
「どうしてくれようか、このまま逃がしたらお前らは色々とバラしそうだしな」
ゴルダは2匹を見る、どちらももう戦うことすらできなさそうだ。
「よし、決めた」
何をするかと思えば、ゴルダは突然ハイパーボールと呼ばれるポケモンを捕まえる道具の中でも最も性能がいいボールを出した。
「俺はお前達をゲットする」
ヒュン!
グラエナとザングースに、ハイパーボールが投げつけられる。2匹は何の抵抗もないままボールへ収まった。
「クク、ゲットだぜ」
2つのボールを片付けながらゴルダはニヤッとした。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.89 ) |
- 日時: 2010/12/15 16:00
- 名前: ゴルダ
- 「さて、こいつをどうしようかしら」
いまだに氷付けのままのドレディアを見ながら、時雨は言う。大分氷も溶けて来ており、ドレディアはガタガタと寒さで震えていた。
「お姉さまをどこへやったの?」
寒さで震えていたドレディアが我に返って時雨に聞く。
「ここかもね、もう消化しちゃったけど」
時雨は先ほどまでぽっこりしていた腹を見せてニヤリと笑う。時雨の言うとおり消化が終わったのか、腹は元に戻っている。
「お姉さまの仇取らせてもらうわよ!」
やる気だけは満々なドレディアを時雨は鼻で笑った。
「何がおかしいのよ!?」
ドレディアがムキになって聞く。
「そんな体力で、勝てるとでも?」
ドレディアにとって、この一言は挑発以外の何物でもなかった。
「ならかかって来なさい」
今度は本当に挑発して来た時雨にドレディアは特攻した。
バクッ、モシャモシャ・・・
「え・・・?」
ドレディアには何が起きているか分からなかった。確かに自分は時雨の懐へ一撃を入れようと、特攻したはずである。
「何がどうなっ・・・!!」
ふとドレディアが目線を上へ向けると、時雨が自分の頭の花を食べていたのだった。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.90 ) |
- 日時: 2010/12/15 17:44
- 名前: リオレイア
- ドレディアの頭の花は河童の皿みたいな?
グラエナが羨ましいなぁ……ゴルダさんに呑まれたい…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.91 ) |
- 日時: 2010/12/15 17:48
- 名前: ゴルダ
- 「痛い!離して!」
抵抗するドレディアを無視し、時雨はなおも頭の花をモシャモシャと食べ続けている。
「2度と咲かないのに・・・」
ドレディアが涙目になっても、時雨はお構いなしに食べ続け。ついに頭の花をすべて食べてしまった。
「頭の花・・・おいしかったわ、けれども体の方がもっとおいしいかもしれないわね」
「い、いや・・・」
しかし、もはやドレディアに抵抗する気力も体力も残っていなかった。
バクッ
再び時雨はドレディアを銜える。
「いやぁ・・・」
ドレディアにはもはや成す術が無かった。後少しでも体力が残っていれば何かしらの攻撃を当てて逃げられただろう。だが、もはやそれすらできないほどに体力と気力はすり減っていた。
バクン・・・
ドレディアはサーナイトと同じように口内へ収められてしまった。
ベチャッ
「ひあっ!?」
突如舌を這わされ、ドレディアは変な声を上げる。
ジュルジュル、ビチャビチャ
「やんっ・・・ひゃう!」
戦う気力も体力も残っていなかったはずなのに、舐め回されるたびに声を出してしまう。そんな自分に嫌気をさしながらも、ドレディアはされるがままに舐め回される。
「さようなら、消化されて私の一部になってね」
ズルッ、ゴクン・・・
こうしてドレディアも、サーナイトと同じ道をたどるべく食道を通って酸地獄の胃へと落ちて行った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.92 ) |
- 日時: 2010/12/16 09:33
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん ゴルダ「最近捕欲が爆発しそうで仕方ないからチャットへ来れば相手するぞ」 さあ、頭の花はどうなんでしょうか・・・
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.93 ) |
- 日時: 2010/12/16 10:09
- 名前: ゴルダ
- 「いい腹ごしらえになったわ」
時雨はゴルダの元へと向かう。
「終わったか、俺も片付いた」
ゴルダは時雨にボールを見せる。
「捕まえるなんてやるじゃないの、私にしゃぶらせるためかしら?」
ゴルダはまさかと言ってボールをしまった、時雨はやや残念そうにしながらもゴルダにすり寄った。
「甘えてもダメだぞ」
すり寄られたからにはと、ゴルダは時雨を撫でる。撫でられて調子に乗ったのか、時雨はゴルダを押し倒す。
「だったら・・・実力行使するまでよ」
ゴルダは押しのけようとするが、まともに竜の血の力を発揮できないこの姿では押しのける事は無理だった。
「覚悟してね」
時雨はゴルダを銜えて引きずって行った。
その頃、エルフィサリドとシスイはまったりと話をしていた。
「カトレア様の行方ですか?ちょっと分かりかねます」
「そうか、カトレア姉さんの行方がスリュムヴォルド滅亡以降掴めなくてな」
どうやら、姉に当たるカトレアと言う竜の話をしているようだ。
「時雨なら分かるかもしれませんよ?カトレア様のポケモンですし」
シスイに言われ、エルフィサリドは頷く。
「では戻ってきたら聞いてみよう、国の再建にはカトレア姉さんの力も必要だ」
「確かに、しかしあの海竜の力も必要では?」
シスイはまた別の竜の話をする。
「海竜は炎竜王国に居る、あの国の国王の炎竜は海竜の夫であるからな。国を再建したら真っ先に炎竜王国へ同盟締結の交渉をせねばならない」
エルフィサリドは険しい顔をして言う。
「ただいま、片付けて来たわ」
その直後、時雨が戻って来た。
「ゴルダはどこだ?」
ゴルダが居ない事に気付いたエルフィサリドが、時雨に聞く。
「さあ?」
時雨は知らないふりをする。
「おい、時雨お前・・・」
突然、よろよろとゴルダが戻って来た。
「またやったのか?」
エルフィサリドが静かに時雨に聞くと、時雨は素直に頷いだ。
「やれやれ」
エルフィサリドはゴルダを引き寄せ
バクッ、ゴクン
銜え、また呑み込んだ。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.94 ) |
- 日時: 2010/12/16 14:36
- 名前: ゴルダ
- 「一言言えや」
不機嫌そうにゴルダが言う。もちろん口だけの抵抗で、体で抵抗する体力は残っていない。
「捕食者と言うのは食べたい時に獲物を捕食するものだ、違うか?」
グニュグニュ
「うぐぐ・・・反論できん」
胃壁に揉み解され、体液まみれにされながらゴルダは唸る。
「私の胃が消化しかできないと思ったら大違いだぞ?気を取ったり与えたりも出来るし保管だってできる」
自慢するように言うその話を聞いていたゴルダは、エルフィサリドがドヤ顔で言っているのを想像した。
「っと、回復したから出してくれ」
ゴルダは催促する。
「蘇生するから、もう一度溶けないか?」
また消化していいかと聞かれたので、ゴルダは断ると言った。
「気の利かない奴だなお前は」
しょんぼりしたようにエルフィサリドは言うと、ゴルダを吐きだした。
「俺が被捕食中毒なっちまうだろうが」
吐き出されたゴルダはエルフィサリドに言い放つ。
「・・・」
寂しそうな顔で、エルフィサリドはゴルダを見る。
「ダメだ」
と言うと、エルフィサリドはさらに寂しそうな顔をする。
「・・・今はダメだ」
一応折れたゴルダは、エルフィサリドに言う。
「分かった、それでこそ側近だ」
エルフィサリドは、内心上手く行ったと思っていた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.95 ) |
- 日時: 2010/12/16 16:21
- 名前: リオレイア
- ゴルダさんが羨ましい!
エルフィー様、僕なら何時でも溶かしてくれて良いです!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.96 ) |
- 日時: 2010/12/17 09:42
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん エルフィサリド「チャットにいらっしゃい」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.97 ) |
- 日時: 2010/12/17 10:39
- 名前: ゴルダ
- 「カトレア?」
エルフィサリドに聞かれ、時雨はきょとんとする。
「お前なら姉さんがどこにいるか分かるだろ?」
時雨は少し考えるように首をかしげ、しばらく黙った後に
「獣人国フォルトハイムに居るわ、あそこで生活しているの」
と答えた。それにエルフィサリドは頷く。
「よし、行こう。フォルトハイムに」
すっかり復活したゴルダが言う。
「フォルトハイムなら、半日とも掛からない近道があるわ。ついて来て」
時雨に言われ、ゴルダ達は時雨の後について行った。近道のおかげか、わずか3時間ほどでフォルトハイムへ着いた。
「連邦から亡命して来た人間も受け入れてたりするのよ」
いつの間にか体色と同じ髪の色をしたやけに身長の高い少女の姿に変身した時雨が言う。確かに獣人以外にも人間やポケモンも居た。
「ここよ」
時雨について行った先には、何の変哲もない民家が建っていた。
「やはり人目避けるためか?」
ゴルダが時雨に聞くと、時雨は頷いた。
「カトレアも狙われてるからね、たまにフォルトハイムにもそう言う輩が来たりするのよ」
ゴルダが一人で納得していると、エルフィサリドとシスイはそれぞれ人の姿に変身していた。エルフィサリドは青い髪に緑の目、シスイは紫の髪に青い目の女の姿だった。
「ただいま」
時雨と一緒に家の中へ入るが、誰も居なかった。
「あら、置き手紙・・・」
時雨がテーブルの上にあった置き手紙を読むと「今日1日バイトで居ないから、皆の世話お願いね」と書いてあった。
「誰も居ないのか」
ゴルダは家の中を見回しながら言う。
「カトレアも他のポケモンも、皆仕事行ってるの。私は世話役」
「ただの専業主婦と変わらないじゃねえか」
さらりと言ったゴルダに、時雨は霰を飛ばした。
「口に気を付けた方がいいわよ」
時雨は紅茶を入れながらゴルダに忠告した。
「姉さんは居ないのか、まあ・・・泊まっても何も言われないだろう」
エルフィサリドが紅茶をすすりがら言う。
「ああ、カトレアから言われてたけど、エルフィサリドが来たら勝手に泊まらせても構わないって言ってたわ」
カトレアのあまりのやり方に、ゴルダは半分呆れていた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.98 ) |
- 日時: 2010/12/17 10:41
- 名前: リオレイア
- うーむ…カトレアさんはどんな竜さん何だろう…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.99 ) |
- 日時: 2010/12/17 11:02
- 名前: ゴルダ
- 「暇だな」
くつろいでいたゴルダが言う。本来なら食料補給のために寄った筈が、エルフィサリドの姉のカトレアの家へ泊まる事になって予定が元から狂っていた。
「あのグラエナとザングース出したら?」
時雨に言われ、ゴルダはボールからグラエナとザングースを出した。
「あわわ・・・」
「うげぇ・・・」
出て来た2匹は、ぐったりしながらゴルダ達を見る。
「全く、だらしないわね。これでも飲みなさい」
時雨は2匹に何かの薬を飲ませた。
「ふぅ、生き返った・・・何だよその目つきは。俺はお前の指示に従うからもう食べないでくれ」
全快したグラエナはゴルダを見て言う。
「食う訳ないだろ、その代わりエルフィーを守るためには働いてもらうぞ」
ゴルダが言うと、グラエナはしぶしぶ了承した。
「あ、えっと・・・先ほどの無礼は失礼しました。今後はよろしくお願いします」
ザングースはゴルダ達にお辞儀をした。
「ふふ、お前みたいに礼を尽くす奴は好きだ」
と言えば、エルフィサリドはザングースをもふもふ する。
「あ、ありがとうございます」
ザングースは再びお辞儀をした。
「でも、あなたおいしそうねぇ」
突如元の姿に戻った時雨がザングースを見て言う。
「えっと、どう言う意味・・・うわっ!」
急に時雨に押し倒されたザングースが、素っ頓狂な声を上げる。
「いただいちゃうわね」
バクッ
ザングースの目の前が真っ暗になった。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.100 ) |
- 日時: 2010/12/17 15:44
- 名前: ゴルダ
- 「あうぅ・・・やめてよぉ・・・」
ザングースは舐め回され、あっと言う間に体毛が唾液まみれになってしまった。
「あら、こんなにおいしい獲物を逃がす訳ないじゃない」
ジュルジュル
「と、溶かさないでよ?」
ザングースは時雨に言う。
「大丈夫よ、ちょっとしゃぶって胃に入れたら出すから」
ゴクン
そして時雨はザングースを呑み込んだ。
「うふふ、ご馳走様・・・」
時雨は舌なめずりをしてグラエナを見る。
「おい、俺食ってもおいしくねえぞ?」
グラエナは後ずさりするが、部屋の中なので逃げ場がない。
「それは私が決めることよ」
時雨はグラエナを壁際へ追い込む、もうグラエナに完全に逃げ場は無くなった。
「おい、どうにかしろよ」
グラエナはゴルダを見るが、ゴルダは置いてあった雑誌に夢中になって気付いてない。
「捕まえといてこれかよ」
グラエナは飛び上がり、時雨の後ろへ回ろうとしたが。あっという間に銜えられてしまった。
「おい、離せ!」
グラエナは抵抗して暴れる。
「うるさいわね」
ゴクン・・・
暴れるグラエナを、時雨はさっさと呑み込んでしまった。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.101 ) |
- 日時: 2010/12/17 17:28
- 名前: リオレイア
- うーむ……2人が羨ましいが…
個人的にはエルフィー様に… (チャットは頻繁に発言出来ないため、遠慮してます。 挨拶されても返せないのは失礼なので…)
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.102 ) |
- 日時: 2010/12/17 18:14
- 名前: ロンギヌス
- エルフィー様大好きです♪
ドラゴン独特の魅力が……ああ…。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.103 ) |
- 日時: 2010/12/18 21:57
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん うむう、メッセやメールという手段もありますよ
>ロンギヌスさん エリフィサリド「うふふ・・・」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.104 ) |
- 日時: 2010/12/18 22:33
- 名前: ゴルダ
- 「なんだ、グラエナも食べられたんだ」
先に胃に入れられていたザングースが、入ってきたグラエナに言う。
「う、うるせえ」
グラエナは怒鳴るように言う。
「まあ、消化はされないだろうからまったりできるよ」
ザングースの楽観的態度に、グラエナはイラ付き。胃壁を蹴飛ばしたり噛みついたりする。
「おい、出せ!」
胃の中で暴れるグラエナを、時雨は胃壁に取り込んで押さえつけた。
「あんまり騒ぐと、生気吸い取るわよ?」
時雨に脅され、グラエナは大人しくなった。
「暴れるんじゃなくて、胃壁の感触楽しめばいいのに」
すっかり時雨の胃の感触の虜になったザングースが言う。
「少しは身の危険感じろ、食べられたんだぞ」
グラエナの言うことにはまったく耳を貸さないザングースは、胃壁に頬ずりまでしていた。
「絶対に虜になんかならないからな・・・」
最初こそは意地を張ってたグラエナだが、い時間経過すると
「頼む、もっと揉んでくれぇ・・・」
などと揉み解しを催促するまでに虜になっていた。
「胃壁の虜にならない子なんていないのよ、皆・・・虜になる運命からは逃げられないの」
グニュグニュ・・・
グラエナとザングースを、時雨の胃壁が揉み解す。
「気持ちいいな・・・」
「くっ、俺がこんなので・・・でも気持ちいい」
しばらく胃壁で揉み解した後、時雨は2匹を出した。
「また食べてね、楽しいから。でも消化は嫌だよ?」
ニコニコしながら言うザングースを見て、グラエナは
「いいか、絶対に許可なしに俺を食うな・・・いきなりは嫌だからな」
食べる前に許可を取れと、素直になれない様子で言った。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.105 ) |
- 日時: 2010/12/18 23:13
- 名前: ゴルダ
- 「さて、そろそろ2匹帰ってくるわ」
時雨は再び人の姿をとり、台所に立つ。
「俺も手伝おう」
ゴルダも台所へ立とうとする、時雨はすぐにいいわよと返事を返す。
「ただいまです」
ゴルダが台所に立っていると、1匹のフライゴンが部屋へ入って来た。
「おや、エルフィサリド・・・お久しぶりです。ご無沙汰しています」
冷静な口調、かつ礼儀正しい態度でフライゴンはエルフィサリドに挨拶した。
「タメでかまわないわよ、シルベール」
エルフィサリドはフライゴンに言う、どうやらフライゴンの名前はシルベールというらしい。
「そういうわけにはいきません、礼儀は重要ですから」
シルベールはエルフィサリドに言う。
「あなたは初めて見る顔ですね、私はシルベールです。以後見知り置きを」
シルベールに言われ、ゴルダも挨拶を返す。
「ゴルダ・アルカトラスだ、エルフィサリドの側近をしている」
シルベールは側近と聞き、ふむふむと頷く。
「おいしそうですね・・・いえ、冗談です」
シルベールの一言にビクッとするゴルダだが、冗談と言い直されたのでほっとする。
「冗談でなかったりもしますが」
シルベールが再び言った一言に、ゴルダはうっかり包丁を落として足に射してしまった。
「いでで・・・もっとゆっくりやれよ」
竜の血のおかげで、重症にならずに済んだが。結局治療するはめになってエルフィサリドに治療されながらゴルダは文句を言った。
「自業自得だろうが、自分で包丁を足に落したんだから」
水竜の秘薬を傷にかけながらエルフィサリドは言う。
「痛そうですね」
どこ吹く風のシルベールが、治療を傍観しながら呟く。
「誰のせいで落としたと思っているんだ」
「落としたのはあなたですよ、あなたがもっと注意していればあんな事は起こりません」
正論を返され、反論できないゴルダは唸りながら黙る。
「これでいい、数時間すれば完治うするだろう。動くなよ?」
治療が終わり、安静にしていろとゴルダはエルフィサリドに釘を刺される。
「分かってるって」
何をされるかが見えていたゴルダは、しぶしぶ頷いた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.106 ) |
- 日時: 2010/12/18 23:29
- 名前: ゴルダ
- ゴルダが安静にしていると、今度はラティオスが入って来た。
「やあ、エルフィサリド。久しぶりだね」
「お前こそな、アクトラス」
エルフィサリドとラティオスの会話を見ていると、アクトラスと呼ばれたラティオスがゴルダのところへ来た。
「俺はアクトラス、よろしくな。エルフィサリドの側近」
エルフィサリドが話したのかと思い、ゴルダも
「俺こそよろしく、ゴルダ・アルカトラスだ」
と挨拶を返す。
アクトラスは、ゴルダをしばらくまじまじと見つめていたが急に何かを思いついたのか。ゴルダに抱きついてきた。
「おい、お前男だろ?何やっ・・・」
次の瞬間、ゴルダは気を失った。
「ごめん、腹減って我慢できなかった」
次の瞬間、ゴルダはリーフィアになっていた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.107 ) |
- 日時: 2010/12/18 23:41
- 名前: ゴルダ
- 「ん・・・?おい、これどういうことだ」
意識を取り戻し、自分がリーフィアになってるのに気づいたゴルダはアクトラスに聞く。
「ごめん、腹減っちゃってさ。しゃぶらせてくれないか?」
返事を返す前に、アクトラスはリーフィアになっ他ゴルダを掴んでいた。
ペロッ
「おい・・・ひゃう!」
いきなり舐められ、ゴルダは変な声を出す。
「カトレアもこうしてよくリーフィアにして食べてるんだ。気が向いた時だが・・・」
バクッ
アクトラスはゴルダを銜える。
「ぐうう・・・」
ゴルダは一切の抵抗をせず、アクトラスのさせたいようにさせた。
ジュルジュル、ペロペロ・・・
「ひゃうう・・・んあう」
全身を舐めまわされ、ゴルダの体はちょっと舐められるだけでも、敏感に反応してしまうようになっていた。
「そろそろ呑み込むよ」
ズルッ、ゴクン・・・
ゴルダはアクトラスの胃へと送られた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.108 ) |
- 日時: 2010/12/19 00:13
- 名前: ゴルダ
- 「御馳走様」
アクトラスは腹を撫でる、撫でると胃壁にまでそれが伝わり。ゴルダを胃壁へ押しつける。
グニュウ・・・
「おい、満足しただろ?出せ」
胃の中でもぞもぞしながら、ゴルダはアクトラスに言う。
「消化していいかな?」
アクトラスの一言で、ゴルダは急に暴れだす。
「冗談じゃねえ、さっさと出せ」
アクトラスは、これ以上ゴルダに胃の中で暴れられては困るので出すことにした。
ズルッ、ドチャッ!
吐き出されたゴルダは、アクトラスを睨みつけた。
「冗談だって言うおうとしたんだが・・・」
睨むゴルダにアクトラスは言う、しかしゴルダは睨みつけたままだった。
「ごめんごめん、元の姿に戻すの忘れてたね」
アクトラスは再びゴルダに抱きつき、元の姿へ戻した。
「あれ?どうやらポケモンに変身できる能力が身に付いたみたいだよ」
アクトラスに言われ、ゴルダはふむと頷く。
「たぶん記憶にあるポケモンなら全部変身できると思うよ」
ゴルダは物は試しと、アクトラスに変身した。
「バッチリだね、使いこなせば役に立つかも知れないよ」
ゴルダは元の姿へ戻った。
「だけど、どんなポケモンにも変身できるって・・・あいつにそっくりなんだよな」
アクトラスの一言にゴルダは反応する。
「あいつとは?」
ゴルダは聞く。
「あいつ〜?ゾロアークのリレーヌだよ」
ゴルダはその名に聞き覚えがあった、怪盗やらトレジャーハンターやらの2つ名をもつポケモンとして有名なあのリレーヌに違いないからだった。
「仲間・・・なのか?」
ゴルダはアクトラスに聞く。
「うん、カトレアが主人さ。まあ、滅多に帰ってこないけど」
と、アクトラスは答えた。
「会ってみたいな」
などとゴルダが言うと、部屋にまた一人誰かが入ってきた。
「ただいま、久っしぶり〜」
と陽気な口調とともに表れたのは、噂をしていたリレーヌだった。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.109 ) |
- 日時: 2010/12/19 13:01
- 名前: リオレイア
- うーむ・・・
ポケモンはご無沙汰だからわからない・・・ モンハンならまだ解るが・・・ でも羨ましいのは同じww
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.110 ) |
- 日時: 2010/12/20 09:20
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>リオレイアさん モンハン勢はあまり出ませんのよ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.111 ) |
- 日時: 2010/12/20 14:31
- 名前: ゴルダ
- 「あら、連邦にその首に賞金掛けられているゴルダじゃないの。こんなところで会うとは奇遇ね」
ニヤニヤしながらリレーヌに言われ、ゴルダは関節技をかけた。
「痛たた!ちょっと止めなさいって」
「ふ・・・」
ゴルダはリレーヌを解放する。
「いきなり何なのよ、まったく・・・」
リレーヌは肩を回しながら言う。
「して、何でまた戻って来たのかしら?」
時雨に聞かれ、リレーヌはちょっとねと言う。
「連邦も馬鹿ばっかりやるわ、本当に」
チラチラゴルダを見ながらリレーヌは時雨に言う。
「いつもの事でしょ?」
時雨の二つ返事にリレーヌは首を振り
「あっちこっちの王国に喧嘩売り始めてるのよ」
と言う。
「早急に再建せねばな」
エルフィサリドが話に首を突っ込んだ。
「エルフィサリド、例の宝玉・・・管理は注意した方がいいわよ」
例の宝玉と聞いたゴルダはエルフィサリドにそれは何だと聞く。
「この連邦の水のすべてを司る宝玉だ、これが無くなれば水は枯渇してこの連邦は滅亡する」
エルフィサリドはどこからか薄緑色の宝玉を出す。
「綺麗な色だな」
ゴルダが持ってみようとしたが、エルフィサリドはすぐに片付けた。
「割れたらどうする?割れてもこの連邦は滅亡するぞ」
エルフィサリドはキッと睨んだ。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.112 ) |
- 日時: 2010/12/20 16:52
- 名前: ゴルダ
- その夜、リレーヌがしつこく飲みに行こうと誘うのでゴルダはしぶしぶ付き合っていた。
「あら、酒嫌い?」
鼻歌を歌いながら歩いているリレーヌが聞いて来た。
「全くと言っていいほど飲めなかった、酒自体は飲めるが軍の規則で飲むのを禁止されてた」
それでも隠れて飲んでいたがとゴルダは言う。
「ああ、ここよ・・・」
裏通りにある古びたバーへとリレーヌはやって来た。 バーには、獣人以外にもやはり人間やポケモンが酒を飲んだりしていた。
「何飲むの?」
リレーヌが聞くとゴルダは何でもいいと答える。リレーヌはそれが一番困ると言う顔をした。
「じゃあ、ウイスキーをロックで2つ」
リレーヌはバーテンダーに注文する。少しして、二人の前にグラスが置かれた。
「あんた、軍のやり方に嫌気さして退職願い出したら断られたんだって?」
リレーヌに聞かれ、ゴルダは頷く。
「だから意地でもと、家財道具やらを必要なある程度分以外全部売り払って旅に出た」
一気に飲みほした後でゴルダは言った。
「強いのね」
リレーヌが感心するように言う。
「まあな、スピリタスくれ」
ゴルダは異界で最も強いとされる酒、スピリタスを頼んだ。
「飲めるの・・・?」
リレーヌが聞く、どうやら飲めないようだ。
「お前も飲んでみなよ」
出されたスピリタスのグラスを、ゴルダはリレーヌにぐいぐい押しつける。
「飲めばいいんでしょ?飲めば」
リレーヌはグラスを引っ掴み、一気に飲み干した。
「あはは、最高〜」
どうやらリレーヌは酔っ払ってしまったらしい。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.113 ) |
- 日時: 2010/12/20 17:01
- 名前: ロンギヌス
- お、お酒……ポケモンって飲んでも大丈夫なんでしょうかねw
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.114 ) |
- 日時: 2010/12/20 17:02
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>ロンギヌスさん 一応大丈夫と言う設定です
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.115 ) |
- 日時: 2010/12/20 17:19
- 名前: ゴルダ
- 「なによ〜えへへ」
べろんべろんのリレーヌを連れて、ゴルダは街の中を歩いていた。
「一気飲みする馬鹿がどこにいる」
ゴルダは肩を貸して一緒に歩きながら言う
「一気飲みするなっていうルールは無いでしょ?えへへ、もふもふ〜」
頭をもふもふされ、ゴルダはやや不機嫌になった。
「ちゃんと歩くんだ」
と言ってリレーヌをちゃんと歩かせようとするが、先ほどよりもさらに酔いが回ったリレーヌは、歩くことすらまともにできなくなっていた。
「ねえねえ、何か小さいポケモンに変身してよぉ」
リレーヌはゴルダにすり寄りながら頼んで来た。
「断る」
嫌な予感がしたゴルダは断った。
「何よぉ、いじゃない」
さらにしつこくすり寄ってくるので、ゴルダはまたもやリーフィアに変身する。
「ふふふ・・・」
突然リレーヌは時雨に変身した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.116 ) |
- 日時: 2010/12/21 12:40
- 名前: ゴルダ
- 「少ししゃぶらせてよぉ〜」
リレーヌはふらふらと寄ってくる。
「やかましい、これでも食らって酔い覚ませ!」
ゴルダはなぜか使えたリーフブレードをリレーヌに放つ。しかし、リレーヌはそのリーフブレード自体を食べてしまった。
「あり得ねぇ」
ゴルダが面喰っていると、リレーヌが突然押し倒して来た。
「チッ・・・」
ゴルダは舌打ちをして諦める。
「諦め早いのねぇ」
リレーヌはペロリと、ゴルダを軽く舐め上げる。
「ひゃう、やめてよお・・・」
もう一人の自分が出来てしまった気がするが、気に留めない事にした。
「甘くておいしいわ」
唾液まみれになるまで舐め回されたゴルダは、そうかという目付きでリレーヌを見ている。
「じゃあ、頂いちゃうわね」
バクッ、ゴクン・・・
こうしてゴルダは再びポケモンの姿で捕食された。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.117 ) |
- 日時: 2010/12/21 13:38
- 名前: ゴルダ
- それから数時間後、ゴルダは目を覚ます。
「あいつ、ちゃんと出したのか」
感心しながら辺りを見渡すと、カトレアの家へ帰って来ている事に気付いた。
「何だよ、まだ夜中じゃないか・・・くそ、頭痛てぇ」
頭痛がするゴルダは、水を飲もうと台所へ行く。
「元の姿戻ってなかったな」
リーフィアの姿のままだった事に気付き、元の姿へ戻った。
「ふう、やれやれ」
ゴルダはもうひと眠りしようと、床へ寝転がる。
「へへ、もっふもふ・・・」
傍で寝ていたリレーヌが寝言を言いながらもふもふして来たので、ゴルダは若干離れた。しかし、リレーヌが抱き寄せて来たので結局もふもふされながら寝る羽目になってしまった。
「まあいいか」
とあっさり割りきり、寝る事にした。
「いつまで寝てるんですか、起きてください」
翌朝、シルベールに起こされて目を覚ました。
「おはよう」
ぶっきらぼうにゴルダは挨拶する。
「庭に野菜植えてあるのでとって来てもらえます?」
シルベールに言われ、ゴルダは庭へ出る。
「これはすごい」
庭にはこれでもかと言うほどに、木の実の木や野菜等が植えられていた。
「だが・・・狭い庭によくこんなに植えられたな」
疑問に思いながらも、適当に野菜を収穫し、台所へ戻る。
「あら、エルフィサリドの新たな側近ね」
台所へ戻ると、緑の髪に見た事のないポケモンが刺繍されたバンダナをした少女が立っていた。
「ああ、ゴルダ・アルカトラスだ」
「カトレア・スリュムヴォルドよ」
2人はなぜか、握手を交わした。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.118 ) |
- 日時: 2010/12/21 16:57
- 名前: won
- 日常捕食が当たり前ですねw
羨ましいです!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.119 ) |
- 日時: 2010/12/21 22:07
- 名前: リオレイア
- やっぱり…竜に食べられたいな。
エルフィー様の側近って…気紛れで食べられる事も職務何だろうか?
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.120 ) |
- 日時: 2010/12/22 09:34
- 名前: ゴルダ
- レス返し
>wonさん あくまで「捕食」小説なので・・・w
>リオレイアさん ああ、それはですね・・・その理由は裏で話す内容になってしまいますので言えません
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.121 ) |
- 日時: 2010/12/22 09:51
- 名前: ゴルダ
- 注意:今回から若干鬱描写が続きます、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
カトレアの家で暮らし始めて1週間が経った。エルフィサリドもシスイも大分馴染み、特に狙ってくる輩も居ないので平和な日々を送っていた。
「うぅ・・・またか」
ある日の夜中、ゴルダは悪夢に悩まされて目を覚ました。
「睡眠薬はどこやった・・・?」
寝ないと明日に響くので、無理やりにでも寝ようと旅する前に大量に入手した睡眠薬を探す。
「無い・・・だと?どこかで落としたか」
荷物の中にそれらしきものが入ってないのに気付き、ゴルダは落胆する。
「ぐぐ・・・無理にでも横になってりゃ寝れるだろう」
ゴルダは再び横になって目を閉じる。
「全部お前のせいだ、お前のせいで俺は降格処分を喰らった!」
「あまりにも理不尽過ぎやしませんか?そもそも降格したのは上官の指揮に不備が・・・」
「黙れ!俺に口答えする気か?貴様などこうしてやる!」
ドン!
「っ!?またあの夢か・・・」
従軍時代に起きた事件が悪夢としてフラッシュバックされ、ゴルダは十分もしないうちに目を覚ました。
「もう朝か、寝れないな。ハア・・・全く」
この数日まともに寝ていないゴルダは、台所でコーヒーを淹れた。
「薬も底をついた、本格的にマズいな」
できるだけ大丈夫なように振る舞ってはいるが、やはり限界があり。ゴルダは悩んでいた。
「おはようございます、やつれてますが大丈夫ですか?」
朝食の準備をしながらゴルダはシルベールに聞かれた。
「大丈夫だ、問題ない」
とりあえず、ゴルダはごまかした。
「ならいですが、無理はなさらぬように。相談には乗りますから」
シルベールが肩にポンと手を乗せた。
「ありがとうな」
ゴルダは頼らないようにしなければと決心した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.122 ) |
- 日時: 2010/12/22 10:27
- 名前: ゴルダ
- カトレア達が仕事へ行き、エルフィサリドは時雨とシスイと一緒に外出している中で。ゴルダは1人家でたそがれていた。
「またぶり返して来たわ、どうすっかな・・・」
治療道具の整理などをしながらゴルダは呟く。この一週間まともに寝ておらず、限界も迫って来ていた。
「・・・寝よう」
昼間なら寝れるかもと思い、ゴルダはまた横になる。
「なぜ殺処分なんだ!?治療すればまだ助かるだろうが!」
「上層部からの命令は絶対だ、明け渡せ」
「断る、こいつらは道具じゃねえんだぞ!」
「ええい、退かぬか!実力行使されたいのか?」
「ならばこっちから実力行使してやる」
ヒュン!ザシュッ、ドサッ・・・
「どうだ、腕を切り落とされた気分は?あいつらの苦しみはこんなもんじゃねえ。次は首だ・・・」
「なぜだ、なぜフラッシュバックする・・・もう思い出したくもないと言うのに」
荷物を無意識のうちに探っていると、いつの間にかべレッタM92FSという拳銃を握っていた。従軍時代に支給されたものをそのままくすねて来たものだった。
「これはあくまでも護身用。ダメだダメだ、変な事を考えるんじゃないぞ俺」
探るのをやめたゴルダは、片手剣の手入れをする事にした。
「俺が連邦大学の竜医学部に決まった時に作られた1本だ。この剣は・・・しかもエルフ族の鍛冶屋が打った」
小さい頃に両親を亡くし、従兄に当たるエルフの所で弟と育ったゴルダには、形見同然の剣である。
「死ぬまで離さないぞ、墓場まで持って行ってやる」
手入れをしながらゴルダは呟いた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.123 ) |
- 日時: 2010/12/22 12:53
- 名前: リオレイア
- 悲しい過去があるんですね…
不要になったら殺処分なんて…お前らこそ殺処分じゃあ!
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