Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.224 ) |
- 日時: 2011/01/18 11:14
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
カトレア「じゃあいらっしゃい」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.225 ) |
- 日時: 2011/01/18 19:08
- 名前: ゴルダ
- 「ちっ、何で俺はこんなに女に弱いんだ畜生が」
カトレアの胃の中で、ゴルダは1人ぶつぶつと言っていた。
カトレアの胃も、エルフィサリドと大して変わらなかった。違うと言えば、匂ってくる甘い匂いの微妙な強さの違いだけだった。
「やっぱ姉妹だわ」
ギュウ・・・
などと言っているうちに、胃壁が完全に密着してきた。
「なんだ、消化しちまうのか」
と思っていると、ゴルダを眠気が襲った。眠らせて消化と言う手段も、エルフィサリドと変わらないらしい。
「もういいや、寝ちまえ」
ゴルダは睡魔を受け入れ、眠ってしまった。
ジュワ・・・
そして、ゆっくりと消化されてカトレアと同化した。
「お前はまだ死ぬ運命(さだめ)ではない、我と同じ力を使い、生き返るのだ」
魂状態で浮遊していると、白い毛に覆われた青い目の竜のイメージが突如として現れ。光に包まれた次の瞬間にはゴルダは復活していた。
「俺と関係があるのかあの竜は?まあ光竜王国行けば分かるだろう」
ゴルダはそのまま起き上がると、食事の準備のためにキッチンへ向かう。
「カレーにでもするか」
冷蔵庫と思わしものを覗いた時に肉が合ったを見つけて、ゴルダはカレーを作り始める。
「いい味だ」
「ふむ、辛くするなよ」
1からスパイスなどを入れ、本格的に作っているとエルフィサリドがキッチンへ入って来た。
「そんなに辛くはしないさ」
そんな話をしてると、米が炊きあがったのでゴルダは火を止める。
「うまそうだ」
盛りつけられるカレーを見ながらエルフィサリドが言う。
「だろう?」
ゴルダも自信満々に答える。
「あら、おいしい」
何事もなかったかのように、平然とカレーを平らげながらカトレアが言う。
「魚介類入れてくれてもよかったのにな」
ミズチは文句を言いながらもおかわりを要求してきた。
「素直においしいと言えよ」
ゴルダは渋い顔でミズチを見る。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.226 ) |
- 日時: 2011/01/19 07:57
- 名前: リオレイア
- 白い毛に覆われた碧眼の竜さん……
可愛いね! そして、カトレアお姉さまの気遣いも最高!毎晩お邪魔したいぐらいだなぁ♪ ミズチさんには「北海道シーフードカレー」を差し入れよう。ついでに鮭児も…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.227 ) |
- 日時: 2011/01/19 10:29
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ゴルダの姓、覚えてます?それが聖竜と関わってきます
カトレア「毎日いじめてあげる」
ミズチ「ふふふ、お返しにスリュムヴォルド沖でとれるマグロをやろう」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.228 ) |
- 日時: 2011/01/19 16:35
- 名前: ゴルダ
- 翌朝、ゴルダはウィズダムに乗り。光竜王国セイグリッドへと向かう。
「あそこに俺の弟も居るはずなんだよな」
「ふむ、それで行きたかったのか」
「ああ」
そんな話をしている内に、光竜王国へとたどり着く。ウィズダムがかなりの速さで飛ばしたので、さほど時間はかからなかった。
「水竜王国スリュムヴォルドのウィズダムとゴルダ=アルカトラス・・・確かに確認しました、そのまま城へどうぞ。国王がお待ちです」
国領内への検問でエルフィサリドが書いた書類を渡し、2人は光竜王国へと足を踏み入れる。
「神も降りてくるからなここは、一度神龍と会った事がある」
薬草など薬の素材を扱う店が異常に多い市場を通り過ぎ、セイグリッド城へとやって来た。
「待っておったぞ」
王座の間へ通されると、そこには白い毛に覆われ、青い目をした竜が立っていた。
「ふむ、立派に成長したな・・・我の孫よ」
聖竜はゴルダを見て言う。
「どう言う事だ?」
ゴルダは聖竜に聞く、聖竜はちょっと考えるような顔をすると
「お前の姓は何だ?それが我の名」
姓は何だと聞き返してくる。
「俺の姓はアルカトラス・・・もしや」
「気付いたか、孫よ」
聖竜ことアルカトラスは、ゴルダに静かに言った。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.229 ) |
- 日時: 2011/01/19 17:48
- 名前: ゴルダ
- 「聞きたい事が山ほどあるんだが」
ゴルダは入れられた茶を飲みながらアルカトラスに言う、しかしアルカトラスはウィズダムと一方的に話を進め。聞く耳を持つ様子が無い。
「ありゃ駄目だ、城の中でもブラブラするか」
ゴルダはその場を離れ、城の中を1人で徘徊する。
「へえ、城の中に医科大学ねえ」
などと呟きながら歩いていると、大量の書類を持って前を飛んでいた飛竜とぶつかる。
「あんたどこに目やってんのよ、前見なさい前を」
白い羽毛に覆われた飛竜はそう言って通り過ぎて行った。
「あんなに書類持ってたら、前見えないの当たり前なのによ。全く・・・もう話は終わっているだろう、戻るか」
ゴルダは再び王座の間へ戻る。
「あれ?あいつ帰ったのか」
戻ってくると、アルカトラスしか居ないのでゴルダはぽかんとする。
「ウィズダムは急用ができたと言って帰った」
アルカトラスに言われ、ゴルダは困った顔をする。
「なに、心配はいらん。この城とスリュムヴォルドは直結している、ゆっくりして行け」
と言われ、ゴルダはゆっくりしていく事にした。
「とはいえ落ち付かん」
落ち付かない様子で動き回るゴルダを、アルカトラスは引き寄せる。
「悪いが、少しばかり我の腹に入ってもらうぞ」
バクン
反論もさせずに、アルカトラスはゴルダを口の中へ放り込んだ。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.230 ) |
- 日時: 2011/01/19 19:35
- 名前: リオレイア
- お〜い…
お爺ちゃ〜ん。出会ったばかりの孫をいきなり食べるのは… あ〜…竜毛でもふもふしたい…碧い目に睨まれたい…何より、お腹に収まりたい!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.231 ) |
- 日時: 2011/01/19 20:45
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
アルカトラス「悪いか?それにしても、なんとも物好きな人間だな…よかろう」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.232 ) |
- 日時: 2011/01/20 15:30
- 名前: ゴルダ
- 「魔力が桁違いだな」
口内に居てもピリピリと伝わってくる魔力の大きさを感じて、ゴルダは呟く。
「当たり前だろう、我は主神より生れし存在・・・お前を食ったのはその力を目覚めさせるためだ」
訳が分からんと思っている内に、アルカトラスはゴルダを呑み込む。
ズルッ、ゴクン
あまりにも丁寧な呑み込み方に、ゴルダは思わず
「何だこの紳士的な呑み込み方は?」
と言う。するとアルカトラスは
「これが普通だ」
と言い返す。
グチュグチュ、ドチャッ
食道をつっかえる事無く、滑りよく落ちていき。ゴルダは胃へと到達する。
「広すぎだろ、いくらなんでも」
歩き回れるほどに広い胃を見渡し、ゴルダは言う。
「魔法とはこういうものに使うのだよ」
と言うアルカトラスに、ゴルダは
「いやいや、その理屈はおかしい」
と冷静にツッコミを入れた。
「どのみち、一晩はかかるから今日は出すつもりはない」
アルカトラスに言われ、する事が無いゴルダは寝る事にした。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.233 ) |
- 日時: 2011/01/20 17:49
- 名前: ゴルダ
- 「寝れねぇ・・・」
やたら胃壁が動くので、思うように寝れず。ゴルダは胃の中を歩き回っていた。
「時間も分かん・・・か」
そもそも時計を持つと言う事をしなかったゴルダにとって、この状況は最悪である。
「不幸だ・・・」
ゴルダはため息をつき、寝れるはずもないのに横になる。
グニャッ・・・
「さっきより良く沈むじゃないか」
どこまでも沈み込みそうな胃壁に横になり、ゴルダは竜用のメスを取り出す。
「これからは俺の意思で竜を治療できる、か・・・楽しみだ」
今後の事を考えている内に、ゴルダは寝てしまう。
「Zzz・・・」
寝ている間に、胃壁に体が取り込まれていたが。ゴルダはもちろん気付かない。
「よく寝た・・・ん?体が動かん」
目が覚めて、起き上がろうにも起き上がれず。横も見れない状態になっているのにゴルダは気付き、何とか抜けだそうとするが失敗に終わる。
「何だってんだ全く」
身動きできないまま、ゴルダは悪態をついた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.234 ) |
- 日時: 2011/01/20 18:17
- 名前: リオレイア
- な、なんと!
紳士的な丸呑み+広い胃+沈み込むほどに柔らかい胃壁・・・ お腹に納まらせて下さい!一生そのままでも・・・
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.235 ) |
- 日時: 2011/01/21 01:00
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
アルカトラス「望み通りにしてやろう」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.236 ) |
- 日時: 2011/01/21 12:30
- 名前: ゴルダ
- 「ようやく一段落だな・・・」
スリュムヴォルドへの派遣要員の選定を終え、アルカトラスは朝食を取ろうとしたが。何かを忘れている事に気付いた。
「出してなかったのう、出さねば」
と呟くと、何かを詠唱する。
「このまま出られないとかだったら冗談じゃないぞ」
その頃ゴルダは、諦めモードになりながらもぶつぶつ文句を言っていた。
グニョッ・・・
「うおっ、何だ!?」
突然、今よりもさらに胃壁に体が埋もれ始めたので。抵抗を試みるが、もちろん動けるはずもなく。どんどん体は胃壁へ引き込まれていく。
「うぐぐ・・・」
無抵抗に引きずり込まれ、しまいにはゴルダの目の前が真っ暗になる。
「ほれ、起きろ」
「ん?ああ、爺さんか」
いつの間にか外に出され、アルカトラスに起こされてゴルダは目を覚ます。
「どうだ、体に変化はあるか?」
アルカトラスに聞かれ、ゴルダは首と肩を回しながら
「魔力が今までよりも倍増した気がする」
と答える。
「それもそうだろう、我と肩を並べられるくらいにまで潜在魔力を引き出したからな」
さらりと言うアルカトラスに、ゴルダは面食らった顔をする。
「ただし、普通は抑えてあるからな。世界が崩壊しかねん魔力だ」
とアルカトラスが言うと、ゴルダはだろうなと言い返す。
「それから、お前にはいくつかの能力も追加された。一つだけ教えるが・・・一つは一体化能力だ」
何かの本で読んだ事があるので、ゴルダはそれ以上は聞かなかったが。アルカトラスは
「一つだけ注意しておこう、慣れない内は長時間の一体化は避けろ。2度と元に戻れなくなるぞ」
と注意した。
「言われなくとも、分かっているさ」
ゴルダはとりあえず帰るからスリュムヴォルドへ直結している道を聞く。
「城の地下の移動用魔法陣を使え、それで帰れる」
ゴルダはそのまま地下へ行き、魔法陣を使ってスリュムヴォルドへと帰った。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.237 ) |
- 日時: 2011/01/21 13:02
- 名前: リオレイア
- 一体化……
ドラゴンとして自在に蒼空を飛び回ってみたい…… それか、ケルビに一体化してリオレウスやリオレイアの餌食に……
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.238 ) |
- 日時: 2011/01/21 16:07
- 名前: ゴルダ
- リオレイアさん
慣れないと意識の共有は不可能、つまり一体化した相手にされたい放題
ゴルダ「クシャはヤバかった」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.239 ) |
- 日時: 2011/01/21 18:09
- 名前: ゴルダ
- 「やっと帰って来れたわ」
城へ戻り、ゴルダは派遣された竜医と話をしていた。セイグリッド城で会った、羽毛に覆われたあの飛竜がチラチラとこちらを見ていたが、ゴルダは無視して話を進める。
「まあ、皆よろしく頼むぞ」
ゴルダはそう言うと、部屋を移動する。
「飯食ってねえわ」
と言って、台所の方へと歩いていると一人見かけた事のある男が前から歩いて来た。
「ん?」
「お?」
しばらく互いに顔を見た後。2人は一斉に
「兄貴か?」
「バハムードか?」
と言う。
「いやはや、お前まで竜医になるとはな」
ゴルダは弟のバハムードの肩をポンと叩く。
「へへっ、結構大変だったぜ」
2人で立ち話をしていると、後ろから見覚えのある飛竜がやって来て
「バハムード、さっさと仕事終わらせないとまたドヤされるわよ」
とバハムードに言う。
「分かったよ、ああ兄貴。こいつ俺の相棒のセレノア、口悪いのは気にしないでくれ」
バハムードはセレノアを紹介し、どこかへ行った。
「ああ、セレノアよ。よろしく、捕食なんか興味ないから大丈夫よ」
と言うと、荷物を持って診察室になる予定の部屋へ行ってしまった。
「俺は朝飯を・・・」
キッチンへ行くと、しばらく姿を見なかったシスイが食べるものを探していいた。
「おい、飯なら作るぞ?」
「む、悪いな手伝おう」
シスイと朝食を作りながらゴルダは
「お前の姓って何だ?」
と聞く。シスイは少し黙ったが
「アルディリス、シスイ=アルディリスだ」
と答える。
「お前もやはり親居ないのか?」
ゴルダが再び聞くとシスイは頷き
「村八分で殺されたよ、闇竜国アルヴァスに居た時にな」
と答えた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.240 ) |
- 日時: 2011/01/22 00:38
- 名前: ゴルダ
- 「まだそんな事しているのか、アルヴァスは」
ゴルダがシスイに聞くと、シスイは頷く。
「フランベルシュならもう少しまともな政治やってくれると思っていたが」
ゴルダはため息をつく、シスイもため息をついて
「ちょっと両親の墓参りと、廃墟になりつつある実家の掃除に行っていた。後はエルフィサリドの命でフランベルシュと話し合いをしていた」
なるほどなと言い、ゴルダはホットケーキをひっくり返す。
「フランベルシュはまともな暗黒魔竜だが・・・」
シスイは立ちながら、ゴルダが焼いたホットケーキを食べながら言う。
「ほう?」
ゴルダもホットケーキを食べながら話を聞く。
「ま、そんな話より・・・足りないな。ゴルダ、お前を食っていいか?」
シスイに聞かれ、ゴルダは仕方ないとばかりに了承した。
「悪いな」
シスイはゴルダの腕を引っ張り、自室へと連れ込む。
「いや、慣れっこさ」
余分なものを外し、どや顔で立ちながらゴルダは言う。
ガシッ、バクッ
竜の姿に戻ったシスイは、ゴルダを掴み。銜える。
「んう・・・」
銜えられ、シスイの舌の感触を感じてゴルダは声を上げる。
「もっといじめたいところだが・・・」
ズルッ、ゴクン
シスイはそのままゴルダを呑み込んだ。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.241 ) |
- 日時: 2011/01/22 02:41
- 名前: リオレイア
- シスイ様〜
僕なら苛め抜いても大歓迎ですよ〜! 口・喉・胃の肉壁のオンパレード万歳!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.242 ) |
- 日時: 2011/01/22 04:30
- 名前: ロンギヌス
- シスイ様・・どうぞお好きなだけ虐めて下さいませ。
(減るもんじゃないw
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.243 ) |
- 日時: 2011/01/22 15:51
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
シスイ「あら?」
>ロンギヌスさん シスイ「どっちで虐めてあげようかしら」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.244 ) |
- 日時: 2011/01/22 16:34
- 名前: ゴルダ
- 「ま、ちょっと気が足りないから頂くだけだ」
ゴルダをグニャグニャと揉みほぐし、気を吸収したシスイはゴルダを吐きだす。
「そうそう、エルフィサリドとウィズダムが呼んでたぞ」
シスイに言われ、ゴルダは手始めにエルフィサリドの所へ行く。
「おかえり」
「帰ったか」
なぜかウィズダムも居たが、ゴルダは気にしなかった。
「大分国も復興しつつある中で、スリュムヴォルドに発電所を建設しなくてはならなくなった」
単刀直入に言うウィズダムに、ゴルダは面食らった。
「そこで、雷竜王国エルダリスに発電所建設に関して手助けするように要請したんだが・・・」
「エルダリス2世が病に伏し、それどころではないとの事」
二人の話を聞き、ゴルダは
「分かった、行こう」
と言う。エルフィサリドとウィズダムが言いたいのは、竜医として行けと言う事だろうと悟ったからである。
「エルダリス2世は確か、ベルキュロスだったな」
ゴルダがウィズダムに聞くと、ウィズダムは頷く。
「俺の次にキレ者だ、知力に関してはあいつも高い」
ウィズダムは、ライバル視しているような口調で説明する。
「と言うか、どんな病か分からない事にはな・・・雷竜に思い当たる病を全部調べてみるが」
ゴルダは図書室へ行き、竜医学関連の本から雷竜に関する病がまとめられた本を広げる。
「全てにおいての症状を把握しなければならんのか」
本を読みながらゴルダはため息混じりに呟く。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.245 ) |
- 日時: 2011/01/23 11:22
- 名前: リオレイア
- 雷竜……
やっぱりジンオウガなのかなぁ… 発電所なら手伝いますよ!電気科ですし、なりより第一種電気工事士も持ってます! 報酬は……エルフィー様に優しく呑まれる事で…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.246 ) |
- 日時: 2011/01/23 11:28
- 名前: ゴルダ
- 「くそ、国政もできないような重い病に絞っても症状が分からんと・・・」
昼過ぎまで調べていたゴルダだが、症状が分からないので病を特定出来ずにいた。
「消化不良を起こしているとの噂だ」
いきなり後ろに現れたウィズダムに言われて、ゴルダは消化不良伴う病に絞って探しだす。
「三つか、第三の原因も考慮してこんなものか。今すぐ行くぞ」
ゴルダは自室に戻り、往診用の道具類を取ると。エルダリスへの最短ルートを探るために地図を広げる。
「移動魔法で行ける、来い」
ウィズダムは、ゴルダを城の地下へと連れて行った。 「今回はお前単独だ」
ウィズダムが魔法の準備を終え、ゴルダは魔法陣の上に乗る。
「くれぐれも、無礼のないようにな」
ウィズダムの忠告を聞き、ゴルダはエルダリスへと旅立った。
「はい、到着」
数十秒後、ゴルダは見慣れない城の中に居た。
「お待ちしておりました、竜医殿。こちらへ」
従者に案内され、ゴルダはエルダリス2世の前に通された。
「あなたがその竜医・・・ぐぅっ」
「無理するでない」
レウスレイアのような飛竜体形に、たてがみ。 翼から伸びた尾のようなもの、夫と思わしきジンオウガに支えられて、その飛竜は横になっていた。
「よく来た、人間の竜医よ。さっそくだが妻の診察に取り掛かってくれないか?」
ジンオウガに言われて、ゴルダは診察道具を取り出す。
「消化不良を起こしているとの事らしいが?」
ゴルダはジンオウガに聞く。
「ああ、一週間ほど前からだ」
ゴルダは頷きながら、エルダリス2世の診察を進めた。
「もしや・・・」
ゴルダは直感的に、胃に異物があると感じ取り
「胃の中を調べても?」
と聞く。
エルダリス2世は構わないと即答した。
「では、胃の中に失礼しますよ」
ゴルダは何のためらいもなく、エルダリス2世の口に入った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.247 ) |
- 日時: 2011/01/24 01:48
- 名前: リオレイア
- ジンオウガキター!
レイアと比べても遜色ない可愛さ! ぜ、是非ともお口に……
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.248 ) |
- 日時: 2011/01/24 12:35
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
うーん、どうでしょうかね
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.249 ) |
- 日時: 2011/01/24 13:11
- 名前: ゴルダ
- ズルッ、グチャッ
「はい、到着」
エルダリス2世の胃へ入り、ゴルダは異物があると思わしき場所に手を伸ばす。
「これか・・・」
グチュッ
ゴルダの手には、エルフィサリドの胃壁に刺さっていたものと同じ針が握られていた。
「万能解毒剤の出番か、しかし塗られていた毒の分析も済んでいないな」
と呟きながら、吐き出すように医師を通してエルダリス2世へ伝える。
「分かった」
ゴバッ、ドチャッ。
エルダリス2世は、素直にゴルダを吐きだした。
「こんなものが胃壁に刺さっていた、毒が塗られているから。とりあえず万能解毒剤を服用してもらおうかな」
体液を拭きながら、ゴルダはエルダリス2世に万能解毒剤を服用させた。
「エルフィサリドにも、全く同じ針が胃壁に刺さっていた。おそらくこっそり殺すために混入させたんだろう」
ゴルダは、エルダリス2世と夫のジンオウガに針を見せながら言う。
「誰が?」
ジンオウガの問いに、ゴルダは
「ドランザニア以外に考え切れるか?」
と聞き返す。ジンオウガは、闇竜国アルヴァスも考えられると答える。
「何か、アルヴァスの連中に恨まれるような事は?」
ゴルダが再び聞くと、ジンオウガは無いと答える。
「問題は混入ルートか」
ゴルダが言うと、エルダリス2世は
「1週間ほど前に、ある行商人から貢物のようなものを献上されたのを思い出した」
とゴルダに言う。ゴルダはすかさずそれだと答えた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.250 ) |
- 日時: 2011/01/24 14:35
- 名前: ロンギヌス
- 普通に胃袋入れちゃうとは…竜医の特権ですねw
僕も取っちゃおっかな…竜医師免許w(あ、でも最難関でしたっけ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.251 ) |
- 日時: 2011/01/24 14:39
- 名前: ゴルダ
- 「しかし、なぜ妻が治めるこの国を・・・」
ジンオウガが首をかしげながら言うと、ゴルダはエルダリスが電気関係で最先端を行き。発電機の技術も高い事を指摘する。
「それか、あやつらに渡してなるものか」
そんなジンオウガを尻目に、ゴルダは片付けを終えて帰ろうとしていた。
「じゃあ、用事が済んだので俺は失礼するよ」
「待て!」
ゴルダが帰ろうとすると、ジンオウガが呼びとめる。
「何だ・・・うががが!」
立ち止ったゴルダに、ジンオウガは突如放電攻撃をしてきた。放電をまともに食らったゴルダはその場に倒れる。
「ぐぐぐ・・・」
もろに直撃を受け、麻痺して動けないゴルダをジンオウガは銜えこんだ。
「旨いと言う噂を聞いて、試しに食ってみたくなってな・・・悪く思うな」
ジュルジュル
麻痺して動かない体を舐め回され、ゴルダは唾液まみれにされる。
「悪くは無いな、さて・・・」
ズルッ
30分ほど舐め回され、ゴルダは食道へと追いやられる。
「誰が教えたか知らんが、不幸だ・・・」
食道に締め付けられながらゴルダは思った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.252 ) |
- 日時: 2011/01/24 14:42
- 名前: ゴルダ
- >ロンギヌスさん
ゴルダ「獣医と比べ物にならんぞ?しかも、竜人診るとなれば。人間の医学の知識と技術も必要だ」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.253 ) |
- 日時: 2011/01/24 15:58
- 名前: リオレイア
- む……
電気関係の技術が進んでいるのか…興味があるな。電車作ってる最中だし。 試験か…竜医師が無理なら獲物として!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.254 ) |
- 日時: 2011/01/24 16:25
- 名前: ゴルダ
- ドチャッ
胃へ落とされたゴルダは、もう何も考えないようにしようと寝る事にした。
「さて、食ったからには消化せねばな」
ジュワワ・・・
胃液が分泌されても、痛覚神経が麻痺しているので痛みは無く。ただ消化されるだけだった。
「ご馳走様」
ジンオウガは、大きくゲップをする。
「ビリビリだけは勘弁してほしいもんだね」
即座に復活したゴルダはジンオウガに言い放つ。
「いいではないか」
「ぐぬぬ・・・」
ゴルダはメスを投げつけようとしたが、関係断絶の可能性もあるので抑え込んだ。
「では、今度こそこの辺で」
今度こそゴルダが帰ろうとすると、今度はエルダリス2世が
「私もいいか?」
と聞いて来た。
「むぅ・・・」
ゴルダは考え始めた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.255 ) |
- 日時: 2011/01/25 12:40
- 名前: ゴルダ
- 「悪いが、俺も仕事があって忙しいんでな」
ゴルダはエルダリス2世に言い放つ、エルダリス2世はしょんぼりしたような顔で
「ならば仕方ない・・・伝言をいいか?ウィズダムの奴に、例の件。受け付けると話して置いてくれ」
ウィズダムへの伝言を伝えて、ゴルダを帰した。
「あー、疲れた」
スリュムヴォルドへ戻って来たゴルダの一声は、それだった。 診察室になる予定の場所はほぼすべての設置が完了しており、いつでも診察ができるようにはされていた。
「さて、ウィズダムに報告をせねば」
ゴルダはウィズダムの部屋へと向かう。ウィズダムは部屋の中で必死に何かの計算をしており、話しかけにくい状態だったので。ゴルダは待つために椅子に腰掛ける。
「で、エルダリス2世からの返事は?」
計算をしながらウィズダムが聞いて来たので、ゴルダは受け付けるとの返事をもらった事を伝える。
「ふむ、また一歩前進だな」
「何計算してんだ?」
ゴルダはウィズダムの計算している紙を見た。紙には微積分やら行列式やらの複雑な式がゴチャゴチャと書かれており、何の計算をしているかは不明だった。
「どれくらいの規模の発電所が必要かを計算している。さあ、邪魔だから出て行ってくれ」
ウィズダムは何かの魔法でゴルダを部屋からつまみ出し、部屋に鍵を掛ける。
「何だよ全く」
文句を言いながら城の中をうろついていると、カトレアが時雨やリーフィアと一緒に室内菜園を耕している所に遭遇した。
「あら、御苦労さま。耕すの手伝ってくれない?エルフィサリドは忙しいから私達がやってるの」
そうかと頷き、ゴルダはスコップを取って豪快に耕し始めた。
「慣れてるのね」
カトレアは感心するように言う。
「掘るのなら、従軍時代の演習でさんざんやった」
ゴルダは特に深く受け止めず、黙々と耕して行く。
「野菜でも植えるのか?」
ある程度耕してゴルダが聞くと、カトレアはそうよと答える。
「ふう、終わった」
半分ほどは耕されていたので、ゴルダが残りの半分をやった所で終わった。
「汚れちまったな、風呂入るかな」
ゴルダが風呂場へ行こうとすると、時雨が
「私に任せて」
といきなりハイドロポンプを放ってきた。
「ぶっ!」
水の勢いでゴルダは耕したての土に、水と一緒に叩き付けられた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.256 ) |
- 日時: 2011/01/25 13:16
- 名前: リオレイア
- ハイドロポンプは駄目なんじゃ…
因みに送電線は何kVですか?日本は500kVを最大にしてますが。発電所は水力かな? そして残念。奥さんにも呑んで貰えば良かったのに… ゴルダさんの代わりに僕は如何?
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.257 ) |
- 日時: 2011/01/25 14:37
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ウィズダム「エルダリスがどれほどの発電機を提供してくるかだな、水力が主だろう」
ゴルダ「ハハッ、大丈夫だ。問題ない」
大丈夫じゃない、大問題だ。いくら竜の血持ったとはいえ無茶しすぎだ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.258 ) |
- 日時: 2011/01/25 15:30
- 名前: ゴルダ
- 「土少し食っちまった・・・うぇ、また耕し直しだな」
土から顔を上げて、顔に付いた土を落としながらゴルダは言う。
「あらあら、ごめんさない。やりすぎたわ」
今度は弱めにやろうとした時雨を、ゴルダはやめろと言ってやめさせる。
「そんなんで風呂入ったらエルフィサリドから大目玉ね、ちょっと待って」
カトレアはリーフィアを戻し、シャワーズを出した。
「お願いね」
シャワーズは頷き、ゴルダに水鉄砲を使った。
「寒っ・・・」
体に付いた土を流し終え、ゴルダは風呂場へと向かう。
「誰かに見られている気がするな、まあいい」
さっさと体を洗い、ゴルダが風呂から上がろうとすると時雨が入って来て
「私を洗ってくれない?」
と言ってきた。どのみち断っても了承しても食われるだろうと覚悟した上で了承した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.259 ) |
- 日時: 2011/01/25 16:11
- 名前: ゴルダ
- 「人の姿になって自分・・・」
「何か言った?」
「いや、何も」
文句を言いかけたが、時雨が睨んできたのでゴルダは慌てて言うのを止めた。
「ああ、鬣の方もお願いね」
図々しい時雨に腹を立てるものの、下手な事をすれば返り討ちに会いかねないので、ゴルダはぐっと抑え込んだ。
「最近カトレアも忙しくて、やってくれないのよね」
「ああそうか、俺には関係ないな」
綺麗に洗いながらゴルダはさらりと言い放つ。
「本当にさらりとひどい事言うわね」
さらりとひどい事したのはどっちだと突っ込もうとしたが、ゴルダは聞き流した。
「思ったより長く風呂に居ちまったぜ」
なぜか常備してあるモーモーミルクを飲みながら、ゴルダは呟く。
「風呂上がりの捕食って、どう思う?」
時雨に聞かれ、ゴルダは盛大に時雨にモーモーミルクを吹きだした。
「何するのよ」
ゴシゴシと拭きとるゴルダに時雨は言う。
「お前が悪い」
拭いたタオルを、使用済みの籠へ投げ入れながらゴルダは言った。
「じゃあ、頂いちゃうわね」
隙を見せずに、時雨はゴルダを押し倒した。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.260 ) |
- 日時: 2011/01/25 16:12
- 名前: リオレイア
- お風呂で!
良いな〜… エルフィー様を洗竜してみたい…終わったらそのままお口へGO!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.261 ) |
- 日時: 2011/01/25 20:49
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
よっぽどの事がないと一人で風呂入るよ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.262 ) |
- 日時: 2011/01/25 22:29
- 名前: ロンギヌス
- 風呂場にミルク装備だと!?(しかも何故モーモー…
竜と風呂入れるなんて百世一代の出来事じゃないか…羨ましすぎます。(しかも食べて頂けるなんて…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.263 ) |
- 日時: 2011/01/26 12:08
- 名前: ゴルダ
- >ロンギヌスさん
なぜでしょうね?ネタバレ避けるために言えませんが
ゴルダ「あのなぁ、あいつら注文多い…」
エルフィサリド達「何か言ったかしら?」
ゴルダ「いえ、なんでもありません」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.264 ) |
- 日時: 2011/01/27 15:08
- 名前: ゴルダ
- ペロペロ・・・
「冷たいぞ、おい」
時雨に舐められ、風呂上がりのゴルダの体に寒気が走る。
「いいじゃないのよ、どうせ丸呑みだし」
アムッ、ゴクン
時雨はゴルダを銜えこみ、一気に呑み込んだ。
グニュグニュ・・・
「慣れ過ぎもよくないが、本当に参った」
胃に入れられ、胃壁に揉まれながらゴルダは捕食に動じなくなりつつある自分の事を考えていた。
「まあ、竜医である以上は仕方ないから気にしないでおくか・・・」
しかし結局は仕方ないと開き直り、それ以上考えるのを止めた。
「さて、満足したから出そうかな」
グニャッ、ズルズル・・・ドチャッ
吐き出されたゴルダは、何も言わずに再び風呂場へ入って行った。
「そりゃあ体液まみれになってたらもう一度風呂入るわよね」
と言って、時雨は風呂場から出た。
ゴルダもその数十分後に風呂から上がり、自分の部屋へ戻った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.265 ) |
- 日時: 2011/01/27 15:31
- 名前: ゴルダ
- それから数週間が過ぎた。フレイルティア、アストライズ、フォルトハイムからの資金援助を受け。海沿いの再開発が始まった。
「じゃ、そう言う事で頼むぞ」
エルダリスとの発電所建設計画も一段落し、ようやく国が復活の波に乗って来ていた。
「ん?なんでまた聖リフィル王国へ俺が行かねばならん?」
聖リフィル王国とは、エルフが治める島国で。かつてはエルフ自治区として有名だったが、連邦になる前に独立を宣言し。 現在は強制的に連邦の枠組みに組み込まれている国である。
「大体、あそこは賢者の竜の里があって竜医は必要ないだろ」
ゴルダは文句を言うが、派遣された竜医の一人に
「ドランザニアに目を光らせているために、アイルーの手を借りたいくらいの忙しさらしい。つまり人手が足りない」
と現状を説明され、しぶしぶと了承する。
「で、その患者の竜は?」
「これを」
ゴルダは症状が書かれた手紙を受け取る。
「王女の竜だと?もしや・・・アルガティアか」
王女の竜と聞いて、ゴルダは何かにピンと来た。聖リフィル王国は、自分と従兄に当たるライラ一族が代々王位を引いており。 一番遊んでいたのが長女のアルガティアで、従軍時代に王位を継いだと言う噂を聞いたからである。
「やれやれ、なにかの偶然だろうか」
ゴルダは手紙から病気を把握し、準備を始めた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.266 ) |
- 日時: 2011/01/27 22:48
- 名前: リオレイア
- またもや出会い(捕食)の予感!
さて、どんな竜さんだろう? あと、エルフィー様。こんどリーナと遊びにいっても?
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.267 ) |
- 日時: 2011/01/27 22:58
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
聖剣伝説シリーズがヒント エルフィサリド「構わん」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.268 ) |
- 日時: 2011/01/28 11:33
- 名前: ゴルダ
- 「しかし、なんでお前らまで付いて来るんだ?これは仕事なんだがな」
聖リフィル王国へと向かう船の中で、ゴルダは付いて来たウィズダムとバハムードとセレノアを睨みつけながら言う。
「里の友達に急に呼び出された」
とウィズダムは答え
「別について来ようが来まいが勝手でしょ?あなたには関係ないわ」
とセレノアが答えると、バハムードは横で頷いたので。ゴルダはバハムードの頭にげんこつを喰らわせた。
「いてっ!」
ゴルダに殴られ、バハムードは頭を摩る。
「お前らも竜医なら、手伝え。分かったな?」
ゴルダが二人に言うと
「へいへい」
「はいはい」
二人はやる気のない返事を返した。
そして、そうこうしている間にも船は聖リフィル王国へ到着した。
「やべ、エルフ語全然分からなくなってるぜ」
船着き場から城まで歩く間、聞こえてくるエルフ達の会話が全然理解できなくなったとバハムードが嘆いていた。
「光竜王国セイグリッドにエルフは居ると聞いたが?」
いまだに理解できるのか、平然とした顔で歩きながらゴルダは聞く。
「居るけど、共通語のドランザニア語しか話さねえよ。エルフ語は全く使わねえ」
それを聞いたゴルダは、ふむと答える。
「さて、たどり着いた訳だが」
リフィル城の前へたどり着き、ゴルダは城を見上げる 。 いつこの城を出たかももはや覚えていないが、帰って来たという実感はあった。
「ああ、これは竜医殿・・・門を開けろ」
検問の兵士が言うと、門が開かれる。
「さて、ただいまと言いたいところだがそうもいかんな」
ゴルダはそのまま城の敷地内へ入った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.269 ) |
- 日時: 2011/01/28 11:56
- 名前: ゴルダ
- 「アルガティア様、竜医が参りました」
ずかずかと入って来るゴルダに、従者たちは無礼だとでも言いたそうな目をしていたが。アルガティアは何の反応もせずにただ紅茶をすすっていた。
「久しぶり、元気にしてた?」
黒髪に緑の目で髪をバンダナで束ねたとても国王兼王女とは思えないエルフがゴルダに言った。
「ここを出てからいろいろ大変だったさ、それよりフラミーは?」
「ちょっと待って、呼ぶから」
アルガティアはどこからか笛を出して吹くと、白い体毛に覆われた竜が現れる。
「あ、ゴルダ。久しぶりだね」
フラミーはゴルダに挨拶する。
「さて、症状を聞くからには竜ノミだろうな」
アルガティアから聞いた症状は、痒がったり。よく体調を崩すといった事だったので。ゴルダはすぐに竜ノミの仕業だと判断した。
「アイルーからもらってきた可能性もある」
ゴルダはフラミーの体をくまなく調べ、竜ノミを見つけては潰して殺すと言う作業をしながら言う。
「そうね、雇っているアイルーには全員有給休暇与えたて休ませてるわ」
アルガティアはまた紅茶を飲みながら
「さてと、1匹づつ潰して殺してたら埒があかない」
ゴルダはフラミーから降りると、ある薬を取り出す。
「何それ?」
フラミーが聞くので、ゴルダは
「竜ノミの服用タイプの殺虫薬だ、ついでに体調不良の原因の竜ノミの毒も解毒できる。さあ飲め」
と答えフラミーに飲ませようとするが
「嫌だよ〜」
フラミーは拒否した。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.270 ) |
- 日時: 2011/01/28 14:26
- 名前: ゴルダ
- 「飲め!」
「嫌だよ!」
それから30分ほどが経過し、ゴルダとフラミーは押し問答を繰り返していた。
「飲め・・・ああもう、言うのも疲れた」
「むぅ〜」
ついには1時間が経過したが、以前進展は無かった。その一方で、アルガティアは2人を無視して仕事をしている。
「分かったよ、じゃあついて来て?」
「ようやく飲む気になったか?」
言われるがままに、ゴルダはフラミーについて行っく。
「とりあえずその装備全部外してよ」
フラミーに言われてゴルダは常備しているメスなどをすべて外す。
「あれ?何で片手剣装備しているの?」
フラミーに言われてゴルダは
「外さないとダメか?」
と聞く、フラミーは頷いて答えるので。ゴルダは片手剣も外した。
「さて、飲む気・・・」
ようやく飲む気になったかと、ゴルダは再び飲ませようとするが。フラミーにガッシリと抱きつかれた上に抑え込まれた。
「引っ掛かったね」
ニヤッとしてフラミーが言った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.271 ) |
- 日時: 2011/01/28 16:02
- 名前: リオレイア
- さあ!薬を持って呑まれるんだ!
フラミーでしたかぁ! 可愛くてもふもふな彼女に呑まれるなんて…興奮しちまうぜ!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.272 ) |
- 日時: 2011/01/28 20:24
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ドラケモナー皆大好きフラミーですもの
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.273 ) |
- 日時: 2011/01/29 11:48
- 名前: ゴルダ
- 「うぐぐ、無念」
抑え込まれたゴルダは、何も出来ずにフラミーを睨む。
「せっかくだから、こうしないとね」
ハムッ
フラミーはゴルダを銜えこむ。
「覚えてろ、出されたらもふり倒してやる」
「お好きなようにね」
ゴクン
フラミーは口内に収まったゴルダを呑み込む。
「ふ、まあいい・・・」
食道に揉まれながらゴルダは呟く。
「ごちそうさま」
ケフッ
フラミーはゲップをした。
グニャグニャ、ドチャッ
「さて、こいつを・・・と」
狭くて動きにくい胃の中で、ゴルダは隠し持っていた例の薬を胃壁にこぼした。
「さて、寝るか。もう後はあいつが出してくれるのを待つだけだ」
ゴルダはそう言って、狭い胃の中で寝息を立て始めた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.274 ) |
- 日時: 2011/01/29 12:46
- 名前: リオレイア
- もふもふな彼女はお腹も柔らかいのだろうなぁ……
フラミー!此処に餌が居るよ〜♪
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.275 ) |
- 日時: 2011/01/30 01:04
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
フラミー「こっち来てよ〜」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.276 ) |
- 日時: 2011/01/31 12:21
- 名前: ゴルダ
- 「む〜、お腹が変な感じするなぁ」
胃にゴルダ以外の違和感を感じ、フラミーは腹部を摩る。
「もういいや、出そっと」
ドチャッ
フラミーはゴルダを吐きだす。ゴルダはどや顔で受け身を取った。
「あれ?なんだか調子が良くなった気がする」
とフラミーが言うのでゴルダは
「ほれ」
と体毛をまさぐり、竜ノミの死骸を地面に落とし始める。
「うわあ、全滅だぁ」
竜ノミの死骸を見てフラミーが言う。
「即効性のをこぼしたからな」
またもやどや顔で言うゴルダに、フラミーはむっとして体当たりを仕掛けた。
「うぐっ」
またしても受け身を取るが、今度は渋い顔になっていた。
「時と場合考えてよね〜」
あまりの正論に、ゴルダは反論できなかった。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.277 ) |
- 日時: 2011/01/31 12:47
- 名前: リオレイア
- フラミー!今行くからね〜♪
お土産は……神戸ワインだよ〜♪
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.278 ) |
- 日時: 2011/01/31 13:27
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
ゴルダ「あ、まだ仔竜だからアルコールは程々にな」
さて、参照数等々のプレッシャーでモチベーションガタオチナノデス
ゴルダ「長いからな」
ウィズダム「早く第一部書き終えて充電期間作れ」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.279 ) |
- 日時: 2011/01/31 22:08
- 名前: ゴルダ
- ゴルダがアルガティアのところに戻ると、バハムード達はティータイム中だった。
「お前らな、仕事だって事忘れてないか?」
無表情だが、怒りを含んだ口調でゴルダは言う。
「幻獣チーズケーキ、おいしいわよ?」
アルガティアに言われて、ゴルダはため息をつくとセレノアの隣に座る。
「あら、さっきまでの態度が嘘みたい」
セレノアが言うが、ゴルダは全力で聞き流す。
「おやおや、久しぶりだね。二人とも」
後ろから声を掛けられたので振り返ると、背の低い赤髪の女が立っていた。
「ポポイか、元気そうだな」
ゴルダは、女ことポポイに言う。
「相変わらず私は元気さ、うまくやってるかい?」
ポポイは陽気に答える。
このポポイとフラミーは、過去にアルガティアが魔法の練習をしていた時に手違いでやって来たのだ。 帰す方法も分からないため。そのままアルガティア達の世話役として、この城に住み込んでいる。
「竜医は大変じゃないかい?」
ポポイに聞かれ、ゴルダは問題ないと答える。
「さて、そろそろ帰ろうかな」
こうしてはいられないと、ゴルダは帰る準備を始める。
「泊まってもいいのよ?それに、もう船は最終便が出ちゃったわ」
アルガティアに言われ、ゴルダは悪態をつく。
「転送魔法陣は?」
ゴルダはアルガティアに聞くが、アルガティアは首を横に振り
「ドランザニアに見つかって使えないわ」
と答える。
「なら仕方ないか」
ゴルダはやれやれという顔をする。
「決まりね」
アルガティアは嬉しそうに言った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.280 ) |
- 日時: 2011/02/01 00:03
- 名前: リオレイア
- おや…捕食者の気配が…
ポポイは聖剣2でしたっけ… 虎に噛まれ、蛇に呑まれ、トカゲに呑まれと素晴らしい作品でしたね。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.281 ) |
- 日時: 2011/02/01 06:36
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
あれあれ?フラグ立てていいのかな? ですね、しかしロードオブヴァーミリオン2というスクエニが出してるアーケードゲーが元です。 フレイルティア、ミズチもこのゲームから出してます
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.282 ) |
- 日時: 2011/02/01 11:57
- 名前: ゴルダ
- 「さて、誰も居ないうちに風呂に入るか」
ゴルダは城の浴場へと向かう。浴場には従者たちが待っていたがゴルダは
「必要ない、一人でゆっくり入りたいから下がれ」
と言って従者を浴場から退けさせる。
「これで誰にも邪魔されないぞ」
と言って風呂へ入るが、入った直後に
「おや、風呂入るのかい?久しぶりに洗ってあげるよ」
ポポイが風呂へ乱入してきた。
「何で入って来るんだよ、せっかく一人でのんびり入ろうと思ったのによ…不幸だ」
とりあえず好意は受け取ろうと、洗ってもらう事にする。
「?、どうしたんだいその腕の傷跡は?」
腕の傷跡を見て、ポポイが聞いてくる。
「何でもない・・・」
ゴルダはあえて嘘をついて流そうとしたが
「何でもないじゃないと思うよ?ここ離れてから何があったんだい?」
ポポイに嘘を見抜かれた上に追及され、ゴルダは
「大学出てから色々あったんだよ、一人にしてくれないか?」
後で話すからとポポイを追い払う。
「んー、溜め込んじゃダメだよ?」
ポポイは素直に風呂から出て行った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.283 ) |
- 日時: 2011/02/01 15:50
- 名前: ゴルダ
- 「ふ、俺もようやく安定してきたな」
湯につかりながらゴルダは呟く、軍を抜け出した当初よりかは精神状態もかなりまともにはなっていた。
「しかし、まだまだだな。奴らを潰すまでは油断できん」
そう言って風呂を出る。
「あら、ちょっと台所来てくれない?」
自室へ行こうとしていると、アルガティアに言われてゴルダは台所へ向かう。
「これを砕けとね・・・」
ゴルダの前にあったのは、ハガネクルミと呼ばれるこの世界で最も大きく。最も外殻が硬いと言われるクルミだった。
「エルライトハンマーでも使わないと砕けないからなこいつは」
ゴルダは手の骨を鳴らしながら拳を構え
「オラァ!」
一気に拳を叩き付けた。
ハガネクルミはあっという間に割れ、中から実が出てくる。
「あとそれ、非常に渋いから灰汁抜きちゃんとやれよ」
そのままゴルダは部屋へと戻る。
「さて、話聞かせてもらおうかな?」
部屋へ戻るや、ポポイが居たので。ゴルダは今まであった事をすべて話した。
「それは壊れるね・・・精神的に」
「おかげでこの様さ」
ゴルダはポポイに腕の傷跡を見せる。
「ああ、この程度なら治せるよ」
ポポイは何かを詠唱し、ゴルダの腕の傷跡をなぞる。 すると、傷跡はあっという間に消え去た。
「もう切っちゃダメだよ?」
とポポイが言うと
「沈まなければな」
とゴルダは答えた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.284 ) |
- 日時: 2011/02/01 19:01
- 名前: ゴルダ
- 一方、こちらは氷竜王国リヴァルス某所。
そこに、どこから落ちてきたか分からない青髪の少女が雪の中に頭を突っ込んで埋まっていた。
「う〜、紅魔郷に居たと思ったら突然スキマが出来て吸いこまれて・・・ってここどこよ!?」
青髪の少女は雪の中から頭を引っこ抜き、辺りを見渡して言う。
「しかし、ここでへこたれる氷の妖精ことチルノじゃないわよ!」
と青髪の少女ことチルノは叫ぶ。しかし、そうは叫んだものの。バカなチルノにはどうすればいいのか分からない。
「とりあえず辺りの調査ね」
チルノはあてもなく歩き出した。
しばし歩いていると、チルノは妙な生物と遭遇する。
「ねえ、ちょっとあんた。ここがどこか知らない?」
バカなチルノは、何の疑いもなくその生物に声を掛けた。
「何だ小娘?この俺が氷孤竜デュラガウアと知って話しかけてんのか?」
「へー、あんた氷孤竜って生き物なんだ・・・」
これにデュラガウアは痺れを切らしてチルノに飛びかかり
「うるせえ小娘だな!」
抑え込んだ。もちろんチルノは抵抗したが、ガッシリ抑え込まれて逃げる事は不可能だった。
「あたいをどうする気よ・・・」
とチルノが聞くとデュラガウアは
「丁度腹減ってたし、腹に収まってもらうぜ」
と答えた。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.285 ) |
- 日時: 2011/02/01 19:37
- 名前: セイル
- あの・・・
裏ってあれで終わったんでしょうか・・・?
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.286 ) |
- 日時: 2011/02/01 20:12
- 名前: ゴルダ
- >セイルさん
あれはあれで、一応終わりですね。ただシリーズ物になります
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.287 ) |
- 日時: 2011/02/01 21:43
- 名前: リオレイア
- ぶ…
氷の妖精もただの餌… でも交代して欲しいね〜。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.288 ) |
- 日時: 2011/02/01 22:04
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
デュラガウア「あ?」 こいつ、フロンティアにしか出てこないよ
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.289 ) |
- 日時: 2011/02/02 15:57
- 名前: ゴルダ
- 「冗談じゃないわよ!」
とチルノはまだ抵抗するが、デュラガウアをどかせるはずがなかった。
「ああやかましい、あいつが来たら厄介だぜ」
ペロッ、バクッ
「ひゃっ・・・んんっ!」
デュラガウアは、チルノを一舐めし。そのまま呑み込む。
「だ、出しなさいよ。このこの!」
食道から胃へ落とされたチルノは、なおも抵抗を止めずに暴れていた。 デュラガウアはそんな事も気にせずに、のそのそと歩きだす。
「このままだとあたい、消化されちゃう・・・」
と言っている間にも、胃液は分泌され。チルノを溶かして行く。
「さて、あいつを探しに行くか」
デュラガウアが走りだそうとすると
「その必要は無い」
と声がしたので、振り向くとリヴァイドが立っていた。
「また戻ってきたか、その前に・・・」
リヴァイドが何かを詠唱したかと思うと、チルノがリヴァイドの前に出てきた。
「なるほどね・・・大丈夫かい?お嬢さん」
チルノに完全回復魔法を使いながら、リヴァイドは聞く。
「だ、大丈夫よ!それよりあんた!さっきはよくも・・・」
デュラガウアに向かって怒鳴り散らすチルノをリヴァイドはなだめて
「下がってなお嬢さん、あんたじゃ勝てない」
チルノに下がるように言う。
「とどめは刺させてよ!こいつに仕返ししたいんだから」
リヴァイドは分かったと言って下がらせる。
「またかお前は?何度やっても同じだろうに」
手を鳴らしながら、リヴァイドはデュラガウアに言い放つ。
「当たり前よ、しかし今度という今度は俺が勝つ」
自信満々にデュラガウアは言い放った。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.290 ) |
- 日時: 2011/02/02 17:16
- 名前: リオレイア
- 二人とも争うのでは無くて僕を呑んで下さい!
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.291 ) |
- 日時: 2011/02/03 13:36
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
デュラガウア&リヴァイド「リヴァルスの寒さに耐えられるならな」
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.292 ) |
- 日時: 2011/02/03 14:07
- 名前: ゴルダ
- 最初に動いたのはリヴァイドで、雷で剣を作り。デュラガウアに斬りかかる。
デュラガウアにとって、雷属性は龍属性の次に苦手な属性。かすっただけでも渋い顔をした。
「流石に龍殺し属性は俺も危ないんでね、使おうと思えば秘剣出すが」
「嘗めやがって・・・」
デュラガウアは尻尾を振りまわして攻撃してきたが、 リヴァイドは氷の壁でそれを回避する。
「騒々しいと思えばこれですか、全く・・・何度やっても懲りませんね。デュラガウア?」
「まだやるつもりか、主は?」
「くだらん、また来たか・・・王位に執着心を持つ愚か者」
3つの謎の声がしたかと思うと、かつて王位継承でリヴァイドが戦ったベリオロス、クシャルダオラ、キュレムが現れた。
「なぜ来た?」
リヴァイドは3匹に聞く、三匹は口をそろえて
「こいつの気配を感じたから来た」
と答える。
「あわわ、何なのよこいつら」
と言うチルノに、クシャルダオラは
「最近の娘は目上への礼儀も知らぬのか?」
と睨みつけながら言い、チルノを銜える。
「ちょっと何すんのよ!」
またもや銜えられ、チルノは暴れる。
「礼儀を知らぬものにはお仕置きが必要だ」
と言ってチルノを呑み込んでしまった。
「さて、今度は完膚なきまでに叩きのめさねばな」
クシャルダオラが地面の雪を前足でかきながら言うと、キュレムも賛同し
「当たり前だ、こいつのせいで雪獅子が降りて来なくなったんだからな。あいつらが降りて来なくなってから、ずっと俺1人で雪かきしている」
いつもより強めに冷気を放出し始める。
「てめえら・・・いいだろう、かかって来やがれ。全員ぶっ潰してやる」
デュラガウアはまんまと挑発に乗った。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.293 ) |
- 日時: 2011/02/03 17:49
- 名前: リオレイア
- むはー!
天国だ!クシャルダオラ様までいらっしゃる!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.294 ) |
- 日時: 2011/02/04 14:01
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
リヴァルスへお越しになる際は、防寒装備をしっかりと…生半可な装備だと死ねますよ
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.295 ) |
- 日時: 2011/02/04 14:34
- 名前: ゴルダ
- 「どうした三下、終わりか?」
キュレムは余裕な表情でデュラガウアに言う、四対一では分が悪かったらしく。 デュラガウアはあっという間にボコボコにされ、追い詰められた。
「よくもまあ、口だけは達者ですね」
ベリオロスはデュラガウアを踏み付ける。
「本来ならば、国王である俺を侮辱した罪で首狩り処刑もいい所だ」
リヴァイドは断首用の大斧を取り出す。もはや人間に使うレベルではなく、竜などのモンスターに使うサイズである。
「おい、ちょっと待て・・・」
動揺するデュラガウアを見て、リヴァイドは大斧を片付け。クシャルダオラに合図をしてチルノを吐き出させる。
「小娘ぇ・・・」
「さあて、仕返しさせてもらうわよ!あんた達下がってて」
チルノは何かを取り出し、リヴァイド達に下がる様に言う。リヴァイド達は素直に下がった。
「これがあたいの本気、凍符『パーフェクトフリーズ』!」
次の瞬間、リヴァイド達は何が起きたかは分からなかったが。 目を凝らすと、デュラガウアがボロボロになって倒れているのが見えた。
「あたいったら最強ね、あースッキリした」
チルノはリヴァイド達に向き直る。
「そうだ、名乗って無かったわね。あたいはチルノ、よろしく」
「ふむ、もう少し礼儀を学ぶがよい」
「同じく、礼儀がなってないぞお前」
「目上への礼儀、大事ですよ」
キュレム、クシャルダオラ、ベリオロスは同じ事をチルノに言って帰った。
「さて、チルノ。どこから来たかは知らんが、帰れるまで俺に仕える気は無いか?生活は保障してやる」
リヴァイドはチルノに言う、チルノは少し考えて
「なんだか楽しそうね、いいわよ。その代わりあたいが帰るための方法探すの手伝ってよね?」
とリヴァイドに言う。リヴァイドもそれに同意する。
こうして、突然現れたチルノはリヴァイドに仕える事になった。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.296 ) |
- 日時: 2011/02/04 21:50
- 名前: ゴルダ
- 場所は変わり、リフィル城。
夕食もほどほどに終え、ゴルダは部屋でのんびりしていた。
「あいつ、結局城に来なかったな。何やってるんだか」
一本で、異界のとある国の予算の一割になる白ワインを飲みながらゴルダは呟く。
「口当たりがまろやかでいいな、このワインは」
などと言ってると、セレノアがずかずかと部屋に入って来た。
「あら、いいの飲んでるじゃない」
ちらりとワインの瓶を見たセレノアが、ちょうだいと言いたげな目をするので
「少しだけだぞ?」
とセレノアにワインを注ごうとすると、セレノアはゴルダから瓶を奪い。豪快に飲みだす。
「馬鹿、それいくらすると思ってんだ!」
ゴルダは取り返そうとしたが、時すでに遅し。 セレノアは空になった瓶を返して部屋を出て行く。
「あいつ・・・」
行き場のない怒りを壁にぶつけながら、ゴルダは言う。
「寝るか」
急に眠気に襲われたゴルダは、ベッドに倒れこむ。
「久しぶりにまともに寝れるな」
この最近、まともに寝れなかったので。ゴルダはすぐに寝付いた。
その頃、アルガティアの自室では。パソコンに向かうアルガティアが居た。
「状況は悪化の一歩、やはり同盟を結ばないとダメね」
アルガティアが見ていたのは、賢者の竜の里から送られて来たドランザニアの現状報告のメールである。
「『他国との同盟締結も辞しません』と、全面戦争だけは避けたいんだけど」
パソコンを終了させ、大きく伸びをしながらアルガティアは呟く。
そのまた一方、賢者の竜の里のウィズダムの研究室では。 ドランザニアにいるリレーヌと、チャットでやりとりをしているウィズダムが居た。
「かなりマズいな、やれやれ」
一通りやりとりを終え、ウィズダムは目をこする。
「さて、もう一仕事だ」
ウィズダムは、また別のチャットを開いてやりとりを始める。
場所は再びリフィル城に戻り、バハムードの部屋。
「寝るぞ」
バハムードが眠そうに言うと、セレノアは
「いつもは夜中まで起きてるくせに」
と文句を言いながらもしぶしぶ従った。
「おやすみ」
とバハムードが言うと
「おやすみ」
「おやすみ」
ポポイとセレノアも同じ返事を返す。
それから数時間後、トイレに行こうと起きたポポイだが
「あれ?」
セレノアが寝ぼけて抱いていて、身動きが取れなかった。
「ちょっと勘弁してほしいよ」
どうにかして抜け出そうとするも、セレノアの力が強くて抜けられなかった。
「ああ、早くしないと漏れる」
ポポイがモジモジしていると、セレノアは急にポポイの頭を銜える。
「あぅっ!」
銜えられた拍子に危うく漏らしかけるが、ポポイは何とか防ぐ。
「頼むから、起きてくれ。私がトイレに行けないじゃないか」
さらにモジモジすると、セレノアはポポイをそのまま口の中へ押し込む。
「ああもう、早く起きてくれ。漏れちゃう」
漏れそうなのを堪えて、口内で暴れるも。セレノアは起きずにポポイを呑み込んでしまう。
「うっ!」
食道の肉壁に締め付けられた拍子で、ポポイはついに漏らしてしまう。
「うぅ、恥ずかしい。私としたことが」
羞恥しながら、ポポイは胃へ送られた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.297 ) |
- 日時: 2011/02/04 22:00
- 名前: リオレイア
- うむ!
羞恥プレイ…… 寒さならば北海道で慣らして来ました! クシャルダオラ様ーーー!(口元に駆け寄る)
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.298 ) |
- 日時: 2011/02/05 12:29
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
最低レベルでも、ロシアの寒さぐらいに慣れないと無理ですよ…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.299 ) |
- 日時: 2011/02/05 14:51
- 名前: ゴルダ
- 「酒臭いねぇ」
胃の中でもぞもぞしながら、ポポイは言う。 セレノアの胃は、物凄く狭く。身動きこそは取れないが癒しの竜のせいか、狭苦しいとは感じなかった。
「しかし不思議な胃・・・」
しかも、じっとしていると眠気と疲れが抜け。ポポイは眠くなくなった。 眠くなくなってしまったポポイには、漏らしてしまったと言う事実が残される。
「やっぱり漏らしたのは事実、くうっ・・・」
セレノアが起きて出されるまでの間、ポポイはやはり羞恥に悩まされ続ける事になった。
「じゃ、戻るわ」
朝食後、すぐに船に乗り。ゴルダ達はスリュムヴォルドへ戻った。 そして、城へ戻るや。エルフィサリドにシスイとアルヴァスへ行けと言われる。
「仕事だ、お前に私に近い権限をやるから。フランベルシュと会って、同盟を結成する時に枠組みの中へ入ってほしいと言う事を伝えろ。私はこれからエルダリス2世と会談で手が離せなくなる」
エルフィサリドに言われ、ゴルダはすぐに準備を始める。 自室で準備をしていると、シスイがひょっこり現れる。
「あそこはスリに注意しろ、ガラの悪いのが多いぞ」
シスイに言われ、ゴルダは腕に仕込みメスとナイフをセットする。 シスイがそれを見てそんなので大丈夫かと聞くので、ゴルダは
「大丈夫だ問題ない、いざという時には拳だ」
と答える。
「では行こうか」
「ああ」
2人は城の転送魔法陣からアルヴァスへ向かう。 転送された先は、城下町の一角で。負の雰囲気などが漂っていた。
「陰湿な空気だ」
歩きながらゴルダは言う、シスイはその後ろから元の姿で付いて来ている。 少し歩くと、急にシスイが背に乗れと言いだすので。ゴルダはシスイの背に飛び乗る。 すると、ゴルダの居た場所を謎の竜人達が通り過ぎた。
「スリ集団だ、危なかったな」
シスイはゴルダに言う、ゴルダは背後に何かを放り投げながら
「まあな」
と言い返す。その直後、背後で爆発音とともに何か気体が噴き出す音が響いた。 シスイはすぐにゴルダが何かやらかしたのだろうと察知するが、あえて
「何を投げたかは知らんが、やるじゃないか」
と一応褒める。ゴルダはふっと笑い、それっきり黙り込む。 シスイの背でゆられて30分後、目の前にいかにもな雰囲気のする城が現れた。
「アルヴァス城、侵入者除けの闇魔法を多用してるから。ちゃんと指示された場所を通らないと、まず死ぬ」
「ふむ、それは怖いな」
「なんだその反応は?」
無愛想な反応を返され、シスイはむっとする。 そんな事をしていても仕方が無いので、2人は城の中へと入り。フランベルシュと対面する。
「ほほう、あのアルカトラスの孫とな。さぞかし力もあるだろう」
紫の目に黒き鱗の暗黒魔竜、フランベルシュは国王にもかかわらず。親しげな態度でゴルダに言う。
「国王としての威厳はおありかな?」
ゴルダはフランベルシュに質問する、フランベルシュはあると即答する。
「しかし、ガチガチにしていてもつまらぬ。そうだろ?」
フランベルシュに言われて、ゴルダは納得する。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.300 ) |
- 日時: 2011/02/05 19:10
- 名前: ゴルダ
- 「ふむ、エルフィサリドがな。まあいいだろう、全面戦争なら大歓迎だ」
フランベルシュの闘志満々の態度を見て、ゴルダはやはり闇竜はこれかと言う顔をする。
「シスイ、闇竜でありながら水属性を習得したそうだな」
おちょくるように言うフランベルシュにシスイは
「悪いかしら?本気出してないあなたなら、撲殺できるわよ?」
と言い返す。
「さてと、用事は終わったし。帰るか」
ゴルダはシスイに帰るぞと伝え、城を後にする。 帰り道、シスイが寄る場所があると言うので。ゴルダも付いていく事にした。
「よお、シスイ。そして何だ?その人間は?」
リヴァイドと似た姿だが、耳の形が全く違い。体の色も紫な竜が紫の鳥に乗って、シスイの前に立っていた。 その竜はゴルダをチラチラと見て
「お前、竜医か?腕の仕込みメス。竜用だろ」
と聞いて来た、ゴルダは挨拶代わりにと仕込みメスをその竜に投げつける。 竜は軽々とそれを受け止め、ゴルダに投げ返した。
「やるじゃねえか」
腕に刺さったメスを抜き取り、ゴルダは血を拭き取って自分の腕に包帯を巻こうとしたが
「血、舐めさせてくれんか?最近摂取してねえんだよ。ああ名乗って無かったな、俺はレヴァントだ」
紫の竜が名乗って血を舐めさせてくれと頼んできたので、ゴルダはずうずうしいと思いながらも血を舐めさせる。
ペロッ、チュ・・・
「んっ・・・」
レヴァントは綺麗に血を舐めとり、舌なめずりする。 メスが刺さった傷は傷跡も無く。綺麗に治っていた。
「お前、何者だ?」
ゴルダはレヴァントに聞く、レヴァントは
「ただのしかない闇竜でシスイの親友、それ以上もそれ以下もない」
と答えた。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.301 ) |
- 日時: 2011/02/05 23:16
- 名前: リオレイア
- うーん……
僕の皮膚炎も…舐めてくれる? 800ccぐらいなら献血しても良いから
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.302 ) |
- 日時: 2011/02/06 09:04
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
レヴァント「状態によるな」 ゴルダ「800はマズいだろ、輸血用で400だぞ?」
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.303 ) |
- 日時: 2011/02/07 11:05
- 名前: ゴルダ
- 「やれやれ、とんでもない奴だった」
呆れ口調でゴルダは言う。 用事があるからと、早めに切り上げて帰ってきた二人だったが。 持って行けと言われて、一見何の変哲もないケーキを土産に持たされ。それをどうするか悩んでいた。
「捨てるか?いくらなんでも怪しすぎるだろ」
キッチンで2人でそのケーキを眺めながら、ゴルダは言う。 シスイはやや首を横に振って
「絶対にあいつはちゃんと食ったかどうかを聞いて来る、捨てたなんて言ったら今度は何されるか分からん」
と、捨てれば何をされるか分からないと答える。
「何をしている?」
そんなこんなで30分あまり考えていると、エルフィサリドがひょっこり入って来る。
「これ、もらうぞ?腹が減って仕方がない」
ケーキに気付いたエルフィサリドが聞くので、2人は勝手にしろと言う顔でエルフィサリドを見る。
「では遠慮なく」
エルフィサリドはケーキを丸ごと持ってキッチンを出た。 シスイとゴルダは、これで一件落着だなと言う顔をし、キッチンを出て部屋へ戻る。
「しかし、どうも嫌な予感がするな」
部屋で調合関係の本を読みながら、ゴルダはふと呟く。 淫竜と聞いていたので変な薬をケーキに混ぜて居ないかが心配だったのだ。
「捕欲促進剤と言うおかしな薬もあると言う話だ、何も起こらなければいいが」
と、その薬の調合法が書いてあるページを開きながら言った。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.304 ) |
- 日時: 2011/02/07 12:32
- 名前: リオレイア
- 捕欲増進剤!
エルフィー様が捕食に狂えば…… 呑まれさせてくれるかな?
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.305 ) |
- 日時: 2011/02/07 15:34
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
どうかな?
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.306 ) |
- 日時: 2011/02/08 17:26
- 名前: ゴルダ
- その頃、エルフィサリドの自室では。
当の本人が二人からもらったケーキを紅茶と一緒にたしなんでいた。
「ふむ、なかなかおいしいな」
ケーキを全て平らげ、満足そうにしていたエルフィサリドだが。突然、捕食したい衝動に駆られ
「ふふふ」
不気味な笑い方をして部屋を出た。 そんな事を知っているはずもないゴルダは、患者も来る気配がないので昼寝をしていた。
「どうしても嫌な予感がするな」
と呟き、診察室でカルテでも見て気を紛らわそうと部屋を出る。 しかし、出た瞬間にあきらかに目付きがおかしいエルフィサリドが居たので部屋に戻って部屋に鍵を掛ける。
「何だあの目付き、異常ってレベルじゃねえ」
ふと広げていた本のページを見ると
「書いてあるのと同じ目付き、やはりあのケーキにはこいつが入ってたのか」
服用した際の症状の目付きがエルフィサリドの目付きと一致していたので、ゴルダは納得する。
「兄貴、患者だ。すぐ来てくれ」
急にバハムードから意識を通して言われ、ゴルダはどうするか悩んだ。 部屋の扉は先ほどから、エルフィサリドがガチャガチャと無理矢理開けようとして躍起になっていた。
「ん?これは隠し通路か?」
部屋の一角に開けられそうな床があったので、開けてみると下へと続く階段が現れる。 もしかしたら部屋の外へ出れるかも知れないと、ゴルダは階段を下りる。
「ふう、なんとか診察室の近くまで来れた」
地下通路は、無事に診察室の近くまで繋がっていた。 ゴルダはさっさと診察を済ませ、部屋へ戻って部屋の鍵を外す。
「もう一眠りするか」
と言って横になるが、何者かがしつこくツンツンしてくるので
「寝かせろ!」
と怒鳴ると、エルフィサリドが涎を垂らしてゴルダを見下ろしていた。
「まあ、落ちつこうぜ?話をしよう」
涎だらけになりながら、ゴルダは冷静に言う。 しかし、エルフィサリドは完全なる捕食者の目付きで見下ろしたまま何も言わない。
「なんか言おうか?」
涎をぬぐいながらゴルダは言うが、エルフィサリドは相変わらず何も言わない。 そうしている内に、1時間あまりが経過した。
「あれ?私は一体・・・まあいい」
ようやく正気に戻ったのか、エルフィサリドは我に返ったような事を言う。 それを見てゴルダはやれやれと言う顔をする。
「しかしまた腹が減ったな、お前を頂くぞ?答えは聞かんが」
エルフィサリドに持ち上げられたゴルダは、だと思ったと言う顔をする。 エルフィサリドはそんな事も気にせずに、ゴルダを口の中へ入れる。
「やけに今日は優しくするな」
「やかましい」
ズルッ、バクン
「そんな怒る事無いだろ」
完全に口内に閉じ込められ、ゴルダは舌をグニグニと押して遊び始める。 エルフィサリドの舌は柔らかいので、押して遊ぶ事は簡単だった。
「やめんか、私の身にもなれ」
エルフィサリドに困ったように言われ、ゴルダは
「ちぇっ、面白いのによ」
拗ねた子供のように言いつつも押すのを止める。 そしてその直後、エルフィサリドはゴルダを呑み込んだ。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.307 ) |
- 日時: 2011/02/08 21:14
- 名前: リオレイア
- 涎まみれ……
良いなぁ…よし!捕欲増進剤入りお菓子を差し入れよう!
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.308 ) |
- 日時: 2011/02/09 09:34
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
盛りすぎ注意ね、ヤク中なっちゃうから
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.309 ) |
- 日時: 2011/02/09 13:05
- 名前: ゴルダ
- グニョグニョ、ドチャッ
「一段と匂いが強い、多分あの薬のせいだな」
胃の中の一段と甘い匂いを感じ、ゴルダはまた胃壁を押して遊びだす。 遊んでも何の反応が無いので、今度は胃壁をサンドバック代わりにする。
「いくら押しても反応しないからと言って、私が胃壁を殴られて反応しないとでも?」
ズブッ、グニャッ
胃壁が即座に拘束にゴルダを拘束し、消化しにかかる。
「やはりこう来たか」
相変わらず動じないゴルダに、エルフィサリドは
「お前のその冷静さには感心しすぎて呆れる」
と、口調も呆れ調で言いながら消化し。蘇生する。 ゴルダは蘇生されるや、風呂に入らないかと誘う。
「ふむ、お前から誘うとはな」
不思議そうに言うエルフィサリドだが、内心はゴルダが誘ってくれたのが嬉しかったので追及はしなかった。
「少々寒いがいい湯だ」
大分工事が終わって来ている海沿いを見ながらエルフィサリドは言う。 一方ゴルダは、黄金芋酒をちょぼちょぼと飲んでいた。
「ダム開発もだいぶ進んでいるとの事、次なる問題はドランザニアか」
ゴルダの黄金芋酒を奪い取り、飲みながらエルフィサリドは呟く。 ゴルダはそれにそうだなと頷く。
「奴らもいずれは動き出すだろうな、その時はその時だ」
黄金芋酒を全部飲まれ、渋い顔をしながらゴルダは言った。
「私の国をあんなにした上、私の親まで殺した奴らだ。絶対に許さん」
それを聞いてゴルダは、どう言う事だと聞く。 しかしエルフィサリドは、知る必要は無いと話さなかった。
|
Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.310 ) |
- 日時: 2011/02/09 16:01
- 名前: ゴルダ
- そして、スリュムヴォルド再建計画始動から一年後。
経済等々も安定し、ほぼ再建を終えたスリュムヴォルドには活気が戻った。
「もうすぐ再建1年目か、長かったな」
再建1周年を記念する祭りを行うために、関係者を集めて会議をしていた中で。エルフィサリドは言う。 他のもの達もそれに同意するように頷く。
「何が何でも祭りは決行する、そのつもりで居るように」
その後も話は進められ、数時間後に解散した。 解散後、エルフィサリドがカトレアとテイータイムをしていると診察を終えて休憩しにゴルダがやって来る。
「ちと張り切りすぎじゃないか?」
カトレアが焼いたクッキーをボリボリと食べながら、ゴルダは聞く。 エルフィサリドはむっとした顔で
「張りきらずにいられるか、馬鹿者」
とゴルダに言い放つ。 ゴルダはだよなと言いつつ紅茶をすする。
「そう言えば、最近ドランザニアが大人しいな」
単刀直入に話すゴルダに、エルフィサリドは確かにと頷く。 以前としてリレーヌが潜伏操作をしているが、目ぼしい情報はこの最近激減していた。
「不穏な空気ありか、まあ油断はできぬ」
「だな、潰すその日までは」
そして、この数年後。ドランザニアとスリュムヴォルドを含めた周辺諸国が全面対立になるとは誰も知らない。
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.311 ) |
- 日時: 2011/02/09 16:05
- 名前: ゴルダ
- とまあ、こんな感じでとある竜医と女王竜の記録の第一部の方は終わりです。
モチベーションの関係でグダグダした部分もありますが大目に見てください。
第二部ではキャラを募集します、既に何人かは出たいと来ていますが。 詳しくはとある竜医と女王竜の記録2の執筆開始時に 書きます
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.312 ) |
- 日時: 2011/02/09 18:08
- 名前: リオレイア
- 再建おめでとう!
とりあえず… お祝いを… しかし…静かなのは逆に怖いですな…
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.313 ) |
- 日時: 2011/02/09 20:22
- 名前: ゴルダ
- >リオレイアさん
嵐の前の静けさって奴です
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.314 ) |
- 日時: 2011/02/11 13:25
- 名前: ゴルダ
- さてさて、続編。とある竜医と女王竜の記録(メモリー)2 に出たい方募集しますよ
今のところ、二人が非公式に決定してます。 ちなみに、何人募集するかは分かりません。 希望者はお早めに
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.315 ) |
- 日時: 2011/02/11 17:21
- 名前: セイル
- では
黒狼さんか楓さんを 人じゃないけど大丈夫ですか?
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.316 ) |
- 日時: 2011/02/11 19:27
- 名前: U
- MHでもよければ、獣竜種をお願いしたいです
・・・今回の『竜医と女王竜の記録』を、よく読んでいないのですが、よろしいですかね? 変な思い込みならば失礼しました
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.317 ) |
- 日時: 2011/02/12 11:45
- 名前: ゴルダ
- >セイルさん
了解です
>Uさん ジンオウガは既に出しましたが… それから、今募集しているのは「自分の所有キャラ」であって。 どう言うのを出してほしいとかではないんです、すみませんね
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.318 ) |
- 日時: 2011/02/12 12:17
- 名前: U
- そうでしたか・・・
そこの所をよく分かってなかったみたいで、失礼しました
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Re: とある竜医と女王 ( No.319 ) |
- 日時: 2011/02/12 13:52
- 名前: リーフ
- うちの リーフをだしてもらえますか?
キャラブレイクとかは気にせずにお使いくださいー
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.320 ) |
- 日時: 2011/02/12 18:51
- 名前: リオレイア
- では…
家のラオ爺をお願いしても良いですか? キャラブレイクも大丈夫ですので
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.321 ) |
- 日時: 2011/02/14 11:26
- 名前: ゴルダ
- >リーフさん
メールで申請したでしょうがw
>リオレイアさん 了解です
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Re: とある竜医と女王 ( No.322 ) |
- 日時: 2011/02/14 18:57
- 名前: リーフ
- だって返答 なかったもん…w
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Re: とある竜医と女王竜の記録 ( No.323 ) |
- 日時: 2011/02/15 12:58
- 名前: ゴルダ
- >リーフさん
了承したと言う返事返すのもアレだったんでね…
さて、募集は〆ますのであしからず。
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