|  Re: アカイツキ ( No.1 ) | 
| 日時: 2009/08/07 17:26名前: 伶
 
昔ある所に村があった。大して大きい村でも無く、ただの普通の村だった。
 
 「おい、今日こそは行くんだろうな?」
 「行くさ、こんな所行った事無いもの」
 
 村の少年達がとある洞窟の前で話をしている。
 
 「お前が先頭だぞ、清志」
 「分かってるって・・・でもいざ行くとなると怖いなあ・・・」
 「言いだしっぺのお前が何言ってるんだ!早く行けよ!」
 「分かったよ!もう・・・」
 
 少年達は洞窟の中へ向かって歩き出した。
 
 「やけに明るい洞窟だなぁ・・・」
 
 先頭を歩いている清志という少年が言った。
 
 
 
 
 
 
 
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|  Re: アカイツキ ( No.2 ) | 
| 日時: 2009/08/07 17:46名前: 伶
 
洞窟を歩いている内に開けた場所に出た。
 「ここは何のために作られた場所なんだろう・・・?」
 「どっかの誰かが悪戯かなんかで作ったんじゃねえのか?」
 「う〜ん・・・」
 
 その時洞窟の奥から声がした。
 
 「・・・誰か居るの?」
 
 少年たちは慌てて振り向くと、
 
 「だっ、誰だ!」
 「人の住んでいる所に勝手に入ってきて誰だとは
 無いよねえ・・・?」
 
 洞窟の奥から非常に大きな龍が現れた。
 
 「うっ・・・うわああああ!」
 
 少年達は一目散に逃げ出した。一人を除いて。
 
 「あわわわわわわ・・・」
 
 清志だけが取り残されていた。恐らく腰が抜けて動けなかったのだろう。
 
 「・・・そんなに怖がらなくてもいいじゃないか」
 
 その龍は清志を抱え上げ、自分の顔の前へ持っていった。
 
 「なっ、何をするんだ!」
 
 清志は逃げようとするが、しっかりと捕らえられていて動けなかった。
 
 「別に・・・君はこの近くの村の子だね?」
 
 龍は優しくなだめるように清志に聞いた。
 
 「そっ、そうだけどそれがどうかしたのかよっ!」
 「やっぱりなぁ・・・」
 「・・・どうかしたのか?」
 「あそこの村の子は毎年ここにくるんだよ、探検目的でね。君もそうなんでしょ?」
 「そうだ。文句あるか?」
 「別にい・・・そういえば君の名前はなんていうの?僕は妖月。よろしくねっ♪」
 「・・・僕は清志。よろしく」
 「・・・今日はもう遅いから帰りなよ、僕はいつでもここにいるから」
 
 清志を地面に降ろすとその龍、妖月は洞窟の奥へと戻っていった。その姿を清志はじっと見つめていた。
 
 続く。
 
 
 
 
 
 
 
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|  Re: アカイツキ ( No.3 ) | 
| 日時: 2009/08/08 20:46名前: ケイル
 
お、始まったと思ったら終わってしまったwまぁでもちょっとずつ公開しつつ書き足せるというのも、SS掲示板の長所でしょうか。
 
 気になった点なんですが、「龍」といっても色々いると思うので
 見た目の特徴なんかを書いてもらえると助かります。
 手で捕まえたりってことは、ヘビタイプじゃなくて、2本足で立ってるタイプかな?
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