PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル

トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
ポケモン蛇物
日時: 2009/07/20 23:52
名前: ふぃふぃ

残虐表現有り。
見かたによってちょいとエロイ部分が。

このぐらいならば大丈夫かな?
と思っていますが。
特に上記部分に注意。

以下、それ等が大丈夫な方のみ宜しくお願いします。

Page: 1 |

Re: ポケモン蛇物 ( No.1 )
日時: 2009/07/20 23:53
名前: ふぃふぃ

ある晴れた日。
オレはいつものように喉の渇きを癒しに水場へと向かう。
いつもの様な。変わらない日々。
気の向くままな毎日を過ごし。なんら変わらぬ毎日が続く。

偶に気に入らないハブネークの奴が偶に襲い掛かってくるが
面と向かって相手をすれば特に脅威でもない相手だし
そいつが持っている毒というのもどうやらオレには効かないらしい。

一体何をしたいのか。
ソイツはオレを執拗に狙ってくる訳だが。
恨みを買った覚えも無ければ、特にオレの方もそういう類の感情は一切無い。
ただ、アイツを見ると妙な昂りを得て。
叩き潰してやりたいという衝動に駆られるのだ。

正直後腐れ無くヤってしまおうかと思いもしたが。
別にソイツを食いたい訳でもなく
ある程度ぶちのめしてやれば尻尾を巻いて逃げやがるものだから
特に追ってまでどうにかしてやるつもりも起きない訳だ。

それに此方にとっては良い暇つぶし。
思う存分、叩きのめせる奴が居るというのもなんとも良いものだ。

ふと、アイツはオレ事をどう思っているんだろうか。
何度も何度もぼろぼろに負けては逃げ帰り、懲りずにそのうちまたやってくる。

アイツはオレをどうしたいのか。
もしオレが負けたとしたらアイツはオレどうしたいのか。
例えば逆の立場になったところでアイツはオレを逃がすのだろうか。

単にオレに勝ちたいだけなのか。
オレを食べるつもりで襲ってくるのか。
後者なら。オレは要するに食い殺される訳だな。

………

うつらうつらと…
そんな事を考えていたら眠くなって来た。

正直不意でもうたれない限り負ける気はしないんだ。
水場へ向かうのは軽く昼寝してからでも良いだろう。

眠気をそのままにしておくのが一番危険なのだから。
不要な思考を取り払い、手ごろな木に背を預け、浅く睡眠を取り始める。

………

ふと。気配を感じる。
視界の端から黒いモノが横切った。
アイツか。

思えば、そろそろ会う頃合かなと思っていたが。
此方に気づく事もなくソレは水場にしている泉の方へと向かっていく。

なんだ、つまらん。
軽く寝起きの運動にでも付き合ってもらおうかと思ったんだがな。

………

そう考えると再び眠気が襲ってくる。
もう暫く眠ろうかとも思ったが、これ以上眠ると今度は深く寝入りすぎてしまうかもしれない。

偶には、此方からアイツと遊んで貰いに行くのも良いだろう。
そしてオレは水場へと向かい始める。


   *   *   *


いつもと変わらぬ水場。
特に変わらず、ただ広く。綺麗で。日が暮れる頃なんかは特に良い景色が見られる場所。
だが何かがおかしかった。


誰も居ない。
アイツも居ない。
何かがおかしかった。



……
………
一体今日はどうしたのだろうか。

ポチエナ一匹の姿すらも見えない。
何か嫌な予感がするものの、特に何の危機感も感じない。

そもそも、アイツの姿すら無いのがおかしい。
ここまで来ておいて何の音沙汰も無いのが分からない。

が、考えていても仕方がない。
ここへ来たのは水を飲むためだ。
ただ…水を飲みに来ただけだ。
アイツの事なんて別にどうだって…

…いつもどおり。
手に水を救い顔に浴びる。
冷たく、気持ちよく、肌にピリっと…

いつもと変わらず。
いつもと変わ………った感じがした。
いつもと何かが違う。

何かが違う。
知っている感覚。

ふと…黒いモノが傍に浮いていた。
否…浮き上がってきた。
オレはコレを知っている。
アイツが武器の一つとしてオレに振るってきたその尻尾。


違うのは…その先が無かった。
いや、これがその先っぽの方だった。
オレはそれを拾い上げ良く見定めてみる。

噛み千切られたのか。
力任せに千切られたのか。
判断は出来なかったが。

もし、これがアイツのモノだったとしたら。
この泉で何が起こったのか。
何かが住みついているのか。
今の今までこんなコトは無かった。

ギャラドスか?…違う。
アイツはオレはともかくハブネークに喧嘩を売るようなヤツでは無い筈だ。
ハブネークはオレ以外の相手には滅法強かった筈。

アリゲイツか、それともオーダイルか?
そんな奴はこの泉では見た事が無い。
なんだかキモイのなら居たような気がしないでもないが。
余所者が入り込むような余地はそんなに無い筈だ。

そもそも、あのハブネークがそう簡単に負けるのだろうか。
その気になれば火だって噴けるような奴だったから相手がハガネタイプだろうがヤれる奴だった。
半端な奴があいてなら逆に食ってしまいそうな奴なんだが。

もし、オレの想像もつかないような相手がこの泉に潜んでいるとしたら。
オレの身も危ないのでは?

だが、逆にそう考えれば考えるほどにオレはそいつが見てみたくなった。
そうしてやや毒の混じった泉の水で渇きを癒し。
ハブネークのモノだろう、尻尾を手に取り立ち上がる。
こんなモノ一つで泉は汚れないだろうが。
折角だ。

コイツは夕飯だな―――
Re: ポケモン蛇物 ( No.2 )
日時: 2009/07/20 23:57
名前: ふぃふぃ

あれから数ヶ月
なんら変わりなく泉へ通う毎日だった。

あの日から数日も経てば。
何事も無かったかのように泉の周りではポチエナやらジグザグマなんかは水を求めてやってきた。
なかには相当我慢していたモノも居たのだろう。
勢いあまって水の中へ転落するモノも居た。

とても滑稽な状況だが、正直オレは期待していた。
何がハブネークをあんな目にあわせたのか。
もしそいつが泉の中から現れるなら願ったり叶ったりだ。

そんな毎日を繰り返すが、流石に飽きてきた。
居るか居ないかも分からない、奴の為に泉を見張るのもこれで………どうだったか。


そして今日も…オレは泉へと向かう。
あのハブネークと最後にヤりあったのはイツだったか。

他の奴等はダメだ。
オレの姿を見ては怖気づいて逃げてしまう。
アイツだけが、オレに立ち向かってきていた。
全力で叩き潰す事が出来た。
そして何度も何度もアイツはやってくる。

ツマラナイ。
何もかもがツマラナイ。
アイツが居た方がマシだった。

居なくなったら無くなったで別にどうでもいい。
なんて思っていた頃が嘘のようだ。

こうしてアイツが居ないだけで退屈すぎる。
何故だ。何故こうにも退屈なんだ。


一人…どうしようもなく叫ぶ―――


意味も無くただ、この気分を晴らす為にだ。


………泉だ。


いつもと変わらぬ水場。
特に変わらず、ただ広く。綺麗で。日が暮れる頃なんかは特に良い景色が見られる場所。
そして…


誰も居ない。
いや、アイツが居た。
だがアイツは既に居ない。
いや、違う。
アイツはなんだ。アイツは誰だ。アイツは…違う!

ならばアレはなんなんだ。
ソイツはそこに一つだけ。
夕日を背にして存在していた。

影になり、黒く、そして蛇のような姿だった。
他には、誰も居ない。何も無い。

そいつだけ…だった。


オレの全身の毛が逆立つ。
本能が告げる。
コイツがハブネークをヤった奴だと。

オレは………この時、笑っていたのだろう。
そう………とてつもなく邪悪な笑みを浮かべて目の前のソレに襲い掛かっていた。


   *   *   *


オレは負けた―――

打ちのめされ。
腕を折られ。足を潰され。
とてつもない力で…長い体がオレの体に巻きついてくる。

もはや息も出来ず、オレも終わりか…
そう感じ取れた。

もう…死ぬのならこれでいいか…
そう…考えた時にはもう体中の力は抜けていた。
痛みなどもう無い。
ただ…あとはこのハクリューとやらに食われるだけなのだろう。
あのハブネークと同じように。


そしてオレの力が抜けると同時にそのハクリューとやらの締め付けも弱まっていた。
なんとなく、オレはソイツに聞いてみた。

「オレを…食うのか?」
そんなオレの声に驚いたのだろう。
一瞬締め付けが強くなったものの、オレが全然抵抗をしない事に気づくとソイツは意外な事に返事を返してきた。

「ハイ、ワタシはアナタを………食べます。」
なんとも…綺麗な声だった。
もっと…聞いていたい。これからコイツに食われるものだとしても…もう少し……聞いていたい。
そんな感情を覚えた。

「ハブネークを……食ったのも…オマエか?」
聞こえる。自分の声もまるで他の誰かが話しているかのように聞こえる。

「ハブネーク……えぇ…食べました。アナタの前に食べた方……です。」
なるほど…やっぱりそうか。
だが…オレの前になどという言い回しはなんとも奇妙な気分だ。
やはりオレはコイツに食べられる。
仕方の無い事だが…
やさしい癖にオレより強いなんてな。
Re: ポケモン蛇物 ( No.3 )
日時: 2009/07/20 23:59
名前: ふぃふぃ

「オレは……アイツが好き…だった。」
「………」

「叩き潰してやりたいぐらいに………好き…だった。」
「………………」

「アイツもオレを………殺してやりたいぐらいに…好き……だったんだろう…な。」
「………………………」


「………」
「………………」
「………………………」
「………………………………」

「なぁ……」
「ハイ…………」

「丸呑み……って奴か?」
「そう…です。」

「頼みがある…」
「………」

「足から…でいいか?」
「かまいません……が。いいん……ですか?」

「頭からは…イヤなんだ。」
「いえ…苦しい。ですよ……いっそ…」

「いっそ…きつく絞めてヤるか?」
「………その方が…せめてもの。」

「オレは…子供の頃。ハブネークに飲まれた事があった…」
「え………?」

「その後、そのハブネークの方にも子供が居たらしくてな。
 そいつの餌…にされようとしたんだろうな。」
「………」

「オレは生きていた。毒の免疫があった事と目の前にそいつの子が居た事でな。オレは助かった。」
「………」

「まぁ…今度は死ぬ…んだろうな。」
「そう………です。ワタシは…アナタを……」

「気持ちよかった…んだ。」
「………」

「もちろん息なんか出来なくてな。死ぬかと思った。」
「だから……」

「どうせ…死ぬなら………腹の中で死にたい。」
「………」

「頼める…か?」
「分かりました。」

「ありがとう…」
「礼なんて…言わないで下さい!」


   *   *   *


でんじは―――


オレの体は麻痺をした。
既に動く事も出来ないが、暴れさせない為の用心か。
それとも…不快を味あわせない為の配慮なのか。

そして両足がハクリューの口内へ納められていく。
続けて舌だろう。
生暖かいソレが足を嘗め回して…徐々に。徐々に。
ハクリューの体の中へめりこんでいく。


ずるり…ずるり。


ペースは速く…尻尾の先が早くも中に収められる。
オレはこれから食べられる…にも関わらずとても興奮していた。
それもそうだ。
こんなに体中を舐められる経験なんて早々無い。

興奮を収めようにも収まらず。
それを覚めさせぬように感じるほどに激しくハクリューの舌は下半部を嘗め回してくる。


ずるり…ずちゅ―――


ついにオレのカラダの上半身が収められようとしていた。
以前と興奮は覚めやらぬ…
そして…問題が発生した。
片方の腕が口内に収まらずはみ出てしまったのだ。

もうここまで来たら抵抗するという行為は頭の中から外れていた。
どうにか麻痺をして自由が利かない腕を押し込めようと足掻く…

それに合わせてかハクリューの舌もその腕を引っ張るかのように手助けを始めなんとか収まる事になった。
これでもう…オレは呑み込まれるだけになってしまう。
だが…後悔はしていない。
どうせ抵抗した所でコイツには敵わない…。
例え麻痺をしていなかったとしても…

もし、生きるという選択肢を廃していなかったとしたら。
コイツの目を潰してでも逃げる選択肢を打っていただろうか。

いや…もう考えるのはよそう。
もう過ぎた事だ。

オレはコイツに…。
ハクリューに…ハブネークと同じように食われるんだ。
アイツと同じように。
オレはコイツの中で………

最後にハクリューは空を見上げた。
綺麗な夜空だった。

そして…
カラダは滑り落ち。
淡いピンク色の肉壁が閉じる。

オレはハクリューのカラダの中に閉じ込められた。
もはや出る事は無いだろう。
光も無ければ感じられる音はどちらの音だろう。
ハクリューか、自分のか。心臓の音と液体と自分のカラダがこすれるような音だけだ。


アイツはハクリューの中で何を思ったのだろう。
オレは………もう。



オレは―――
Re: ポケモン蛇物 ( No.4 )
日時: 2009/07/21 00:04
名前: ふぃふぃ


これで終わりですが。

最後に。
オレ=ザングース

アイツやソイツ。アレとかコイツなんてのが多くてスイマセン。
さり気無く一部修正。閲覧20ぐらい増えてたヨ。
毎回ROMっていたのですが初投稿です。
ではこの辺で失礼。
Re: ポケモン蛇物 ( No.5 )
日時: 2009/07/22 21:07
名前: 名無しのゴンベ

不覚にも萌えてしまった! GJです。
エログロについてですが、この程度なら全く問題ないと思います、自分的にですが。
Re: ポケモン蛇物 ( No.6 )
日時: 2009/07/23 01:48
名前: 名無しのゴンベエ

うぉおおおGJ!
喰われる覚悟が決まっている被食者、
獲物に対しての礼儀や優しさを持っている捕食者、
というのは個人的にかなりドツボなシチュでした! (*´Д`)ハアハア
話の展開も、今までにない新鮮な感覚でしたし。

文章も上手く、それでいて簡潔なのも良かったです。
Re: ポケモン蛇物 ( No.7 )
日時: 2009/07/25 14:37
名前: 名無しのゴンベエ

うあああ!!最高だぁーー!w
Re: ポケモン蛇物 ( No.8 )
日時: 2009/07/25 21:55
名前: ケイル

いけない、チェックし忘れてたw

投稿ありがとうございますっ
こういうホラーやミステリーみたいな、正体不明の脅威が近付いてくる描写っていうのは、
小説ならではで、ワクワクしちゃいますw
観念した状態での半合意で飲まれるってシチュはいいなぁ
萌えさせていただきましたw

Page: 1 |