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水晶の煌き
日時: 2010/10/23 18:39
名前: セイル

どうもセイルです〜
久しぶりに竜捕食が書きたくなりました

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Re: 水晶の煌き ( No.1 )
日時: 2010/10/23 18:40
名前: セイル

カツン・・・カツーン
水晶の煌めきが眩しいこの洞窟には足音がよく響く。
この洞窟は良質の水晶が採れる事で有名だが、
その反面、帰ってこない人間も多いのだ。
危険な生物がいるとの事だが、水晶への欲望が人間をここに縛り付けてしまうのだ。
「・・綺麗だな・・」
洞窟はそんなに広くなく、一人の人間が壁に生成された水晶に手を触れる。
ー今すぐ立ち去れ。脆弱な人間よー
「!? だ、誰だ!」
人間は身を強ばらせながら翻った。
何もない。入り口に誰かがいるわけでもない。
が、声が聞こえた。
「・・気のせいか・・」
だが、特に気になる訳でもなく、再び水晶に触れる。
氷のように冷たくなく、不思議な生暖かさを持っていた。
「な、何だこの・・水晶・・」
それこそ、生物に触っているかのように。
「早いとこ・・なっ・・?」
壁に生成された水晶を手に取り、この洞窟から・・
と、気付く。入口が水晶で塞がっている。
「水晶が動いた・・?そんなバカな・・」
「馬鹿なのは貴様だ。」
「!?」
慌てた様子でそれに振り向く。
蒼い双眸。水晶を生やした灰色の巨躯。
・・竜。晶竜がいた。
「折角、逃げるチャンスを与えたというのに・・何故、人間は逃げぬ・・」
「ま、待ってくれっ・・・水晶は返す・・だから・・」
「ダメだ。」
晶竜は人間をキッパリ否定する。
「ここにはあまり良い噂を聞かぬはず・・そんなにここの水晶が欲しいのか?」
その顔を人間の目前にまで近づけ、口を開く。
「あ・・・あぁ・・」
「・・まぁいい。貴様には私の水晶になって貰う。どういう意味か・・・分かるか?」
ペロリ・・・
晶竜の舌が人間の頬を舐めた。
ねっとりとした高粘性の唾液が頬に残る。
氷のように冷たい唾液が。
「い、嫌だ・・・喰うな・・喰わないでくれ・・」
「フフ・・ここに入った事を後悔する事しか出来なくなるまで、貪り喰ってやる。」
人間を見下した笑みを浮かべ、晶竜は息を大きく吸う。
「やっ、く・・そぉっ!」
晶竜が白い煌めく粒子を含んだブレスを吐き出す。
人間は慌てて身を捩って躱そうとするも足にブレスが命中する。
ピキッ・・ピキキッ!
「!?」
その両足は瞬く間に白い結晶のようなものに包まれていく
「クククッ・・それではもう逃げるのは無理だなぁ?覚悟は決まったか?」
今度は邪悪に笑みを張り付ける。
そうなる事が分かっていたかのように。
「と・・思ったがただ喰うのもつまらん。どれ、ひとつチャンスをやろう。私の問いに答えれたら、見逃してやろう・・どうする?やるか?」
「も、もちろんだ・・」
「威勢がいいな。では問いだ。」
晶竜が少し表情を壊した。
「私は貴様ら人間を知っている。それは何故だ?」
「はぁ?・・・え・・・えっと・・・」
「・・・おお、私の問いが悪かった。私は人間が強欲で脆弱なのを知っている。それに、この洞窟につきまとう噂の事も知っている・・何故だと思う?」
晶竜の問いに人間が間を開けて答える。
「それは、あんたがこの洞窟の“危険な生物”だから・・・」
「ククッ・・ご名答。」
口元を吊り上げながら言葉を並べた。
人間の顔に希望が浮かぶ。
ジュルリ・・・
唾液を滴らせ、晶竜が舌を舐めずった。
「・・見逃してくれるんだよな・・?」
「ああそうだが?“逃す”とは言ってないぞ?」
「っ!?」
この時に人間は気付いた。騙されたと。
Re: 水晶の煌き ( No.2 )
日時: 2010/10/23 22:36
名前: リオレイア

キラキラ綺麗なドラゴンさん。
私を食べて下さい!
Re: 水晶の煌き ( No.3 )
日時: 2010/10/23 22:54
名前: W.WOLF

逃すではなく、チャンス・・・
なんのチャンスなのだろうか。←予想中
Re: 水晶の煌き ( No.4 )
日時: 2010/10/24 01:09
名前: ロンギヌス

晶竜…かっこいい…
新たなる捕食シチュエーションですねw
Re: 水晶の煌き ( No.5 )
日時: 2010/10/24 10:13
名前: S

綺麗な見た目とは裏腹に中身の方は・・・w
Re: 水晶の煌き ( No.6 )
日時: 2010/10/25 19:51
名前: セイル

コメントありがとうございます
リオレイア様
晶竜「おいおい・・少し待ってくれ。ククっ・・
私は幸せ者だな?」
液体の表現はカタカナとよりひらがなのほうがよくないですか?
たとえば・・ぐちゃぁ・・ぬちゃぁ
とか


w・WOLF様
逃げるチャンスです
ですが、騙されましたがw

ロンギヌス様
そうですか?
けっこうありそうなシチュですが・・

s様
裏側・・・う〜ん
どうでしょう
Re: 水晶の煌き ( No.7 )
日時: 2010/11/03 14:35
名前: セイル

「見逃すとは言ったが、ずっと目の前にいるのでは喰いたくもなるだろう?」
「あ、あんた・・・俺が逃げられないのを知ってっ・・」
「約束通り、私の水晶になって貰うぞ。」
バッ!ガブリ
「っ!?」
「余計な事をされては困るのでな。」
晶竜は人間を押し倒すとすぐさま両腕に噛みついた。
噛み跡から瞬く間に結晶に包まれ、気付けば感覚を失っていた。
「さぁ・・快楽に悶えるがいい。」
ベロッ・・ニチュッ・・グチュッ・・
グチャグチュ・・ニチャニチャッ・・・・
巨大な舌が人間を蹂躙する。
生々しい水音を奏で唾液に濡れていく。
唾液は無数の糸を引き、人間から体温を奪う。
「くぅ・・ん・・ぁ・・・」
舌が触れ擦れる度に身を捩り、喘ぐ。
「随分と艶のある声だな?」
「ぁっ・・や、やめ・・」
晶竜の舌は首筋、脇腹と性感帯を執拗に舐め続け、人間を喘がせる。
「ふむ・・味としては悪くない。」
舌を口内に戻し舐め取った味を反芻しながら味わう。
人間は唾液にまみれ、肩で息をしていた。
「では、次だ。牙を立てさせて貰う。」
バクッ・・
ムグッ・・グニグニッ・・アグゥ・・
晶竜の牙が人間の体に食い込んだ。
「んっ・・・っあ・・」
人間は快楽に喘いではいなかった。
その冷たい牙が体温を奪い、その苦しみに悶えていた。
晶竜の牙は体内に入れば細胞を結晶化し、その冷たさは獲物の体温を奪い取る。
噛む場所を何度も変えられ甘噛みは数十分も続いた。
「待たせたな。では口内に入って貰おう。」
晶竜は人間の足を咥え、上に放り投げた。
「う、うぁぁぁぁあぁぁっ!」
すぐに重力が彼を捉え、落下を始める。
グニグニと獲物を求め、蠢く舌。
忙しく唾液分泌が早められ、口内にはすでに唾液が溢れんばかり。
彼の手は空を掴むばかりで何も掴めない。
落下を止める事は出来ない。
ドポッ・・・バクリ。
口内に溜まった唾液の中に落下、口が閉じられた。

  * * * 

ニチャァ・・ドプゥ・・ゴポッ・・・
唾液の量は凄まじいものだった。
入れられて数秒もしないうちに下顎に振り落とされ唾液に肩まで浸かっている。
そしてこの唾液は生臭く、ねっとりとしているが何より違うのはとにかく冷たい。
冷水のように冷たく、ねっとりと体に纏わりつくものだから余計に質が悪い。
唾液に浸かっているのでは体温が奪われてしまう。
まだ口内のほうが暖かい。
この唾液から逃れようとしたいのだが、結晶化した四肢のせいで十分に動けないでいた。
ジュブッ・・グニッ・・グギュゥゥゥゥゥ
「!?ぐぅ・・や・・やめろぉ・・・」
唾液から舌が掬い、上顎に容赦なく押し潰す。
気道が圧迫され呼吸が止まりそうになる。
腹から絞り出した声もとても小さく、晶竜には全く届かない。
グチュ・・ニチュ・・
気絶寸前で定位置に戻った舌は人間を弄ぶ。
ニチュニチュ・・グチャッ・・
ムチュッ・・グチャ・・グプッ・・
舌で転がし、締め付け、舐めまわす。
「う・・ぅげ・・」
人間の体は晶竜の唾液に呑まれ、体温が著しく低下していた。
体がブルブルと震え、声も上げられない。
ズリュ・・・ニチュニチュ・・・
晶竜が上を向いたようだ。
舌に傾斜がついて、体が喉に向かって滑っていく。
「ぁ・・ぅ・・や・・やめぇ・・」
ゴクン・・
生々しく人間が晶竜に呑み込まれた。

 * * *

「げふっ・・人間は美味いな・・」
滴る唾液を舌で舐め取り、喉を下る膨らみに目をやる。
Re: 水晶の煌き ( No.8 )
日時: 2010/11/03 22:09
名前: S

四肢の停止させて極寒の唾液の風呂・・・綺麗な体と黒い性格をお持ちの晶竜w
きっとお腹の方は温かいんだろうなぁ・・・w
Re: 水晶の煌き ( No.9 )
日時: 2010/11/04 00:02
名前: リオレイア

優しい舌の愛撫…
冷たい唾液風呂…
良いなぁ…入りたいなぁ…
きっと、優しく消化してくれるだろうww
お腹の中はあったかいのかなぁ?
Re: 水晶の煌き ( No.10 )
日時: 2010/11/05 18:19
名前: m.t 空想

(^p^)←羨まし過ぎて思考停止
Re: 水晶の煌き ( No.11 )
日時: 2010/11/08 18:52
名前: セイル

生々しい音を上げ、喉、食道を人間が燕下されていく。
数秒も経たないうちに膨らみは喉を下りきり、腹の中に収まってしまった。
「大人しく水晶になるのを待つがいい・・ククッ・・」
膨らんだ腹をまさぐり、壁にもたれ掛かった。

 * * * 

息を吸うだけで噎せかえる生暖かく、酷い異臭を放つ胃袋。
彼は何一つ抵抗出来ないまま、胃袋に流し込まれていた。
「ぅ・・くっ・・・」
すでに活発になっている胃袋は胃液を分泌し始める。
ポトッ・・ボトッ・・シュウウゥゥゥゥ・・
「あ・・・ぁあ・・・・」
感覚のない結晶にそれが滴り落ちた。
結晶は音を立て、氷が溶けるかのように融解していった。
胃液が自分を溶かす・・・彼は戦慄を覚える。
「や、やめろぉ!た、頼む!消化だけは!」
「・・大人しくしておけ・・暴れると早く消化されるだけだぞ?」
ポトッ・・・
「!?うぎゃぁぁぁぁぁっ!」
胃液が彼の肩を溶かす。

これから晶竜は彼の悲鳴に浸るのだった。

 * * * 

晶竜の背中に新しい水晶が生える。
七色の光を放つ幻想的な水晶。
しかし、誰も知らない。
その水晶は人間の血肉で出来ている事を。
今日もその水晶は妖しく煌く。
そして、新しきを餌を誘う。
晶竜の眼も煌めかせて・・・・

完結です
すいません駄作ですね・・これ
展開が上手くできませんでした・・
Re: 水晶の煌き ( No.12 )
日時: 2010/11/08 19:04
名前: リオレイア

素晴らしい水晶の採れる洞窟を探さねば!
水晶となって晶竜さんと一緒になりたい…
Re: 水晶の煌き ( No.13 )
日時: 2010/11/08 19:37
名前: S

幾多の物好きを狂わせて来た呪われた場所・・・w
色次第で不気味っぽく思える宝石が表れているようで、晶竜さん素敵w
Re: 水晶の煌き ( No.14 )
日時: 2010/11/08 19:52
名前: セイル

場違いですが・・
s様ラギア姐さんお借りしてもいいですか?
Re: 水晶の煌き ( No.15 )
日時: 2010/11/08 20:14
名前: S

えっと・・・自分のスレッドに返事を書いたので、こっちは駄文になってますが、とりあえず返信

学校帰りだからって、楽しみに取っておいたせいか、返信する順番が間違ってたみたいですね
自分が暇人のくせに待たせてしまって申し訳無いです

海竜種は皆子猫にしたいくらいなので、可愛くなるなんて・・・キャー
確かにキャラの性格を設定するのって難しいですよね(汗
他の製作者様のならともかくとして、上手くキャラを作れてない自分のなら尚更(笑
Re: 水晶の煌き ( No.16 )
日時: 2010/11/08 20:21
名前: セイル

お手間をおかけしてすみません
ありがたくラギ姐さんお借りします
Re: 水晶の煌き ( No.17 )
日時: 2010/11/08 20:57
名前: ロンギヌス

どことなく妖艶で魅力的な晶竜さま…

じっくり溶かされたいものだ…w
超人気ロレックススーパーコピーN級品 ( No.18 )
日時: 2020/07/05 04:59
名前: 超人気ロレックススーパーコピーN級品  <wauzui@live.com>

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