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日時: 2009/12/25 16:27
名前: Ryu

超久しぶりに続編(?)的なものを掲載。

愛捕、うちのは愛捕ばっかりだよ!
うちのバカのいちゃいちゃ捕食話ですが、まぁ軽く読み下してくだせぇ。

分岐点を追加しやす。

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Re: 今 ( No.1 )
日時: 2009/12/25 16:27
名前: Ryu

むかしむかしのおはなしです。

それは、森のおくふかく、小さな村でおこりました。

お父さんも、お母さんもいない一人のこどもが、
森のなかでいっぴきの竜にであいました。

それはそれはふしぎな竜で、その子にやさしく甘えさせてくれたのです。


しかし、村のひとがよく森にいくこどもをあやしまないわけありません。


ある日、竜とあっていることが見られてしまい、
みんなはその子をこわがり、村からおいだしてしまったのです。

しばらくして、それをしらない竜は、その子にあいました。



森のなかで、ひっそりと目をとじたこどもは、竜がどれだけゆすっても、
ぴくりとも動きませんでした。



竜は火のようにおこり、村をめちゃくちゃにあらしました。

そのなかで動くのは竜だけ、ほかに動くものはありません。



そして人がきらいになった竜は、恐ろしい竜へかわり、今も人をおそっているのです・・・。





***** ***** ***** ***** *****





「で、なんで今はこんなヤツになっているんだか……。」


それはそれは豪華なベッドに寝そべったウェインは、手にした本を閉じてそう呟く。
傍らには、左右半身の見た目が違う一匹の奇妙な巨竜がうずくまり、尻尾を振ってその問いに答える。


『答えるまでも無いが、お前が面白いからな……。』
【答えるまでも無いけど、ウェイン達が好きだから。】


と二つの声が重なり、不思議な響きを部屋に響かせる。

双龍と名乗るバーンとハーレイン、一つの体に二人の意思と体を持つ一匹で二匹という不思議な生態の為、
このような不思議な状態に陥るのだが、説明は後ほどにしよう。

ウェインは”神への謀反・リバースクロス”の首領、明光神教の暴徒を叩くべく仲間と日夜活動を行っているが、
その以前に双龍と出会い、今に至るわけだ。



かつては、幾度となくウェインの前に立ちはだかり、その血肉を喰らおうとしたバーンであったが、
そのたびに出し抜かれては逃げ出され、もう少しで喰えるというところで他の邪魔が入ったりしていたのだが、
そんな関係が続くたびに、奇妙な愛着が生まれてしまい、そして今に至るという。
元々はベジタリアン、かつハーレインの優しい性格が拍車をかけたのもあるが。


ウェインも、元々は迫り来る双龍に幾度となく喰われそうになった事もあるのだが、
上手く切り抜けれた時のスリルの高揚感、仕方なくではあるが協力して障害を乗り越えることもあり、
ハーレインに助けてもらったりするうちに何処となく友人関係を見出し、ほとんどじゃれ合いになっている。
そんな彼も、後に色々と拍車が掛かり、極度の竜好きへ変貌してしまっているのだが。


そして今は、ウェインの寝室で二人とものんびりと寛ぎ、うだうだとした時間を浪費している。
ウェインは、少々幼稚な絵本(だが中身は双龍の過去を簡単に纏めたもの)をベッドの上に転がりながらビラビラと。
双龍はその横でうずくまり、そんなウェインをぼんやりと眺めているだけ…なのだが、どうも何かウズウズしているようだ。
体をたまにブルッと震わせ、何かもの欲しそう…そんな目でウェインを見つめ続けている。


ウェインはウェインで、殺気にはすぐ反応出来るくせにそういうところはとても鈍感で、一切気付くことなく、
そして今の双龍に対して、言ってはいけない一言を呟いてしまう…





「……しかし、暇だな…。」





その何気ない一言に、ムクリと体を起こす双龍。 左のバーンはやけにニヤつき、右のハーレインはフッと目を細めてウェインを見つめる。
その目は明らかにろくでもない何かを宿しており、たとえ鈍感なウェインでも、その目にガバッと起き上がり、
双龍から距離を置いて身構える。


「お、おい……ま、まさかしない…よな…?」


まるで追い詰められた獲物のように見えるが、もちろん双龍の愛情表現であることはウェインも分かっている。

しかし、その愛情表現に問題があるため、一応身構えるのだ。
……もちろんそれは、竜の前に対する無駄な足掻きにしかならないのだが。








『今回は…俺の欲求だな……丁度、逃げ場もなさそうだ。』
【私はその間眠っておくわね………。】

相変わらず二人の息はぴったりで、右半身が目を閉じる。
するとスゥ…っと右半身ハーレインの白い姿が消え、全身がバーンの灰色の体へ変貌する。
片方の意識が落ちると、体はその片割れへと移行し、一匹の竜として完成するのだ。

そして今回は、暴竜として恐れられたその漆黒の翼、黒竜バーンとしてウェインの前に立つ。
わざとらしくジュルリと舌なめずりをし、ウェインに一歩一歩迫り行く。
何も知らない人から見れば、哀れな獲物とその様子を楽しむ捕食者そのものなのだが、
知る人から見れば、あぁ…いつものアレね程度で終わるといういつもの光景という問題点。

『さて…今日も美味しそうだ、ウェイン…』

ニヤリと笑い、楽しそうに尻尾を振り、ゆっくりと迫るその姿は何か反抗しがたいものを放つが、
やっぱりウェインとしてもたまったものではない。


「ざけんな! だ、誰が大人しく食われて…ぐへっ!?」


ヒュッ…っとその巨体に合わない瞬発力が、否定しようと首を振るウェインの体を捉え、地べたに押し倒す。
あわれウェインは変な悲鳴と共に押し倒され、信頼出来るがどうしようもない竜のお腹のお腹の下敷きに。


『お前だって、悪いとは思ってないんだろ? 本心をさらけ出せば楽なものを…』


本心を見透かす彼にとって、お腹の下で悶えるウェインが可愛くて可愛くてしょうがなく、


ベロォ……

肉厚で、唾液でじっとりとした巨大な舌で顔を強く舐め上げる。
味見の意味もあるが、もちろん彼にとっては大好きなウェインに対する愛情表現、信頼の証なのである。


「ぶっ…ぐ、ゲホッゲホッ……!」


もちろん、ウェインもそれは分かっている。 竜好きな彼にはたまらなく嬉しいことなのであるが…
唾液が口に入ってむせ、咳き込みジタバタ暴れるその姿はただ嫌がっている獲物にしか見えない。
もちろんそんな様子がバーンには楽しく、内心は喜んでいるだろうウェインのそのギャップがたまらないのだ。
だから彼は大好きなその人間を舐め回し、体に牙を優しく宛がい、そして呑み込む…普通の獲物とは違う、意義のある高揚感がたまらないのだ。


『今日も頂くぞ、悪く思うなよ…?』


ガパァ…

ウェインの目の前で巨大な口が開き、静かに蠢く赤い舌と喉奥がありありと目に焼きつき、暖かく生臭い息が顔に掛かる。
どうして自分は食われるというのに、そこにたまらない快感を感じ、身を委ねてしまうのだろうかウェインは考える。
しかし、この生々しい光景を目の前にすると理性はとぎれそうになり、全てこの黒い竜に身を委ねてしまおうと、
のしかかるその竜のお腹にギュッとしがみつき、友の体温を求める。


「うぅ…す、好きにしやがれ……!」


言葉は素直になれず、強がりを見せるが、体はバーンの事を迎え、受け入れている。
わかってはいるのだがそこが恥ずかしくてたまらない。たちまちに顔は赤くなり、顔を背ける。


バクッ、グッ、ズリュゥ…

顔を背けたウェインの上半身を銜え込み、その体に湿った熱い舌を絡めて固定し、お腹から下半身を引きずり出す。
そして舌を引き、銜えた口からはみ出たバタつく足をいとも簡単に引きずりこみ、口内に収める。
そのたびにウェインの味が染み込み、舌を軽めに締め付け、更に味を啜り取る。
この瞬間瞬間がとてもたまらなく、最高なのだが、当の本人は…


「ぐっ、っあぁ! はぅ…!」


もちろんその熱い口内の歓迎に悶えるのだが、少々手厚すぎるその歓迎は苦しいぐらいであり、
体を舌に締め付けられ、顔には唾液が降り注ぎ、まともな呼吸も許されず、支配者であるバーンの口内で弄ばれる。


『疲れたか? なら、俺の中で休むと良い…』


どれだけ強かろうと、それでもウェインは人間、疲れもすれば弱りもし、グッタリとバーンの口内でしな垂れる。
散々舐め回され、唾液を染み込まされ味を啜られ、時折牙で体を甘咬みし、ウェインの体力を奪い支配していく。
そして疲れたその体を労わる様に…


ゴクッ! ズルッ、ヌチュ、ゴプッ…

生々しく赤黒い肉洞の中へ落とし込み、胃袋へ運び込み、全身を呑み込む。
大好きな、親しい仲の者をその身に収め、優越感に浸る。 たまらなく心地良く、そして罪悪感に逆らう行為だろうと思う。
喉の膨らみが徐々にお腹へと移動し、胃袋に収まったのかお腹が軽く膨らみ、そこからポカポカと体が温まる。


『おい…もう反応ないのか?』


膨らんだお腹を擦りながら揉み、ウェインを収めた胃袋がゆっくりと揺れ動き、その体を胃壁が包み、強く揉み込む。
しかし当の本人は、呑み込まれる瞬間から意識をなくしたのか、どれだけ揉もうが揺すろうが、さっぱり反応がない。

よほど疲れたのだろう、毎回己の趣味につき合わせていたこともあり、全く反応がない。
悪い事をしてしまったとは思いつつも、お腹に収めたウェインを感じてとても幸福感に包まれている。


『すまなかったな、ゆっくり休んでくれ……』


友の分だけ膨らんだお腹を擦り、抱え込むように体を丸めて満足そうに深い眠りへ落ちていく…。









ドクン…ドクン……

一方その頃、そのわずかな差でウェインは目を覚ます。
暖かく揺れ動き、生臭さはあるものの心地良い空間の中で、バーンの、生きる者の鼓動を聞きながら考える。


過去に暴竜として恐れられ、人を獲物としか認識しなかったはずであるこの竜に懐き懐かれ、今では食われても平然としている自分。


「…何が俺をこう変えちまったんだろうな……なぁ、双龍、エルダ、レント…?」


そっと胃壁を撫でると、その胃壁がムニュッとその手を包み込む。
消化される事もなく、バーンの魔力なのか、息苦しさもないその体内でこの身を預け、再び目を閉じる。


「もう少し…このままでいてもいいよな……?」
Re: 今 ( No.2 )
日時: 2009/12/25 23:58
名前: ケイル

お、かなり久しぶりですが、前回の続きのようですねw

シンプルながらに暖かいやり取り、楽しませていただきました。
こういう、強い竜が捕食欲を持って主人公に接し、相棒のような関係を築いているという設定は、
もしかしたら、被食願望のある人は、みんな一度はやる妄想かも知れませんね。
まぁ私がそうだったっていうだけで今書いてますがw
今 【ハーレインの場合】 ( No.3 )
日時: 2009/12/26 10:58
名前: Ryu

(ハーレインの場合)





【たまには…ウェイン………】
『しかたない、ゆずるぜ………』

相変わらず二人の息はぴったりで、左半身が目を閉じる。
するとスゥ…っと左半身バーンの黒い姿が消え、全身がハーレインの純白色の体へ変貌する。
片方の意識が落ちると、体はその片割れへと移行し、一匹の竜として完成するのだ。

そして今回は、暴竜として恐れられた黒竜バーンのもう一つの姿、白竜ハーレインとしてウェインの前に立つ。
少しうつむき加減に、上目使いにウェインに一歩一歩迫り行く。
何も知らない人から見れば、なんだなんだと言った様子だが、
知る人から見れば、あぁ…いつものアレね程度で終わるといういつもの光景という問題点。


【いっつもバーンだったけど、こうして接するのは久しぶりじゃない?】


顔を上げて恥ずかしそうな微笑を浮かべ、嬉しそうに尻尾を振り、ゆっくりと迫るその姿は何か反抗しがたいものを放つが、
やっぱりウェインとしても、釣られて顔が赤くなる。


「ハー……い、今はちょ、ちょっと…んんぅっ…」


ヒュッ…っとその巨体に合わない瞬発力が、少々慌てて静止しようとするウェインの体を捉え、丁寧に押し倒す。
そのままウェインは恥ずかしそうな声を漏らして押し倒され、ギュッ…と大好きな白い竜に抱き抱えられる。
常に四つん這いである双龍だが、後ろ足で立ち上がることも可能で、ウェインを抱いて立ち上がる。


【だめ、だって私の気分なんですもの………】


本心を見透かす彼女にとって、胸元で赤面するウェインが可愛くて可愛くてしょうがなく、


ベロォ……

肉厚で、唾液でじっとりとした巨大な舌で顔を優しく舐め上げる。
味見の意味もあるが、もちろん彼女にとっては大好きなウェインに対する愛情表現、信頼の証なのである。


「ふぶっ、んぅ…し、仕方ない………」


もちろん、ウェインもそれは分かっている。 竜好きな彼にはたまらなく嬉しいことなのであるが…
遠慮がちなハーレインに釣られて赤面し、少々俯きがちになる様子は初々しい恋人のように見えてしまう。
もちろん二人ともそういう訳ではないのだが、内心はお互いに信頼し、身を委ねられる最高の存在。
だから彼女は大好きなその人間を抱えたまま、ボフッとベッドに仰向けに倒れ、その暖かい抱擁をウェインに与える…この時間が彼女

にはとても大切に思える。


【ごめんね付きあわせて…食べていいかしら…?】


ガパァ…

ウェインの目の前で巨大な口が開き、静かに蠢く赤い舌と喉奥がありありと目に焼きつき、暖かく生臭い息が顔に掛かる。
どうして自分は食われるというのに、そこにたまらない快感を感じ、身を委ねてしまうのだろうかウェインは考える。
しかし、この生々しい光景を目の前にすると理性はとぎれそうになり、全てこの白い竜に身を委ねてしまおうと、
抱き締めてくれるその竜の胸部にギュッとしがみつき、友の体温を求める。


「…お前の主導権なんだろ…? ハー…」


言葉は素直になれず、強がりを見せるが、体はハーレインの事を迎え、受け入れている。
わかってはいるのだがそこが恥ずかしくてたまらない。たちまちに顔は赤くなり、顔を背ける。


バクッ、グッ、ズリュゥ…

顔を背けたウェインの上半身を銜え込み、その体を湿った熱い舌にそっと乗せ、抱き上げるように下半身も舌に乗せていく。
そして舌を引き、銜えた口からはみ出た大人しい足もゆっくりと引き込み、口内に収める。
するとギュッとウェインが舌に軽く抱き付き、暖かい味が舌に優しく伝わる。
この瞬間瞬間がとてもたまらなく、最高なのだが、当の本人は…


「……………」


言葉とは裏腹にこの身を預けてしまう、己の心の甘さに声すら出ないほど恥ずかしがり、
体を舌に擦りつけ、分厚い舌に絡んだ唾液を求め、身も心も全て捧げ、優しき支配者ハーレインの口内に甘えてしまう。


【ウェイン……もう私我慢出来ない…】


戦いの日々に明け暮れる、身寄りの無いウェインは、そのハーレインの母親のような優しさに全てを預ける。
憂鬱な時間の過ぎ去りを全て忘れ、生臭さも忘れる忘我の温もりに、ウェインの心を奪い支配していく。
そして疲れたその体を労わる様に…


ゴクン…ズルッ、ヌチュ、ゴプッ…

生々しく赤黒い肉洞の中へ落とし込み、胃袋へ運び込み、全身を呑み込む。
大好きな、親しい仲の者をその身に収め、優越感に浸る。 たまらなく心地良く、そして罪悪感に逆らう行為だろうと思う。
喉の膨らみが徐々にお腹へと移動し、胃袋に収まったのかお腹が軽く膨らみ、そこからポカポカと体が温まる。


【有り難うウェイン…ご馳走様……】


膨らんだお腹を擦りながら揉み、ウェインを収めた胃袋がゆっくりと揺れ動き、その体を胃壁が包み、強く揉み込む。
しかし当の本人は、呑み込まれる瞬間から意識をなくしたのか、どれだけ揉もうが揺すろうが、さっぱり反応がない。

よほど疲れたのだろう、久しぶりとはいえ己の半身の趣味にいつも付き合っていたこともあり、全く反応がない。
悪い事をしてしまったとは思いつつも、お腹に収めたウェインを感じてとても幸福感に包まれている。


【今日は…ゆっくり休んで頂戴……】


我が子のような膨らんだお腹を擦り、抱え込むように体を丸めて満足そうに深い眠りへ落ちていく…。









ドクン…ドクン……

一方その頃、そのわずかな差でウェインは目を覚ます。
暖かく揺れ動き、生臭さはあるものの心地良い空間の中で、ハーレインの、生きる者の鼓動を聞きながら考える。


過去に大切な子を亡くした、人を恨みの対象としか認識しなかったはずであるこの竜に懐き懐かれ、今では食われても平然としている

自分。


「…俺は変わりとして、つとまっているのか…?」


そっと胃壁を撫でると、その胃壁がムニュッとその手を包み込む。
消化される事もなく、ハーレインの魔力なのか、息苦しさもないその体内でこの身を預け、再び目を閉じる。


「…俺は、絶対離れないからな…双龍……」
Re: 今 ( No.4 )
日時: 2009/12/28 01:21
名前: ケイル

捕食でということを除くと、普通に官能的な内容でしたねw

いやぁ双龍という設定いいですね〜
2種類の捕食観を持つ1匹の竜に愛されるという図が素敵ですw
Re: 今 ( No.5 )
日時: 2009/12/29 01:43
名前: 吉祥  <sho.horn@hotmail.co.jp>

や、や、や、やばいwww
愛捕が異常なまでも好きな自分に気づくw

吉祥氏は、愛捕好きです!(何の宣言だw


物凄く萌えましたw
ありがとうごじあました!!(噛んだ…w

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