Re: 粉砕された日常 ( No.19 ) |
- 日時: 2010/11/26 16:35
- 名前: 大樹
- 「は……ぁ…っ…!」
長く柔らかい食道は、呑み込まれた獲物の動きを封じながらゆっくりと運んでゆく
ぐちゃぐちゃ…ぐにゃぐにゃ…ぐちゅっ…ぐちゅっ… 「ぁ……く………」
舌とは違う柔らかさに包まれ、揉まれ落ちていきながら
俺はただ喘いでいた
ぐちゅっ……ぐにゃっ…………とむっ………
長い食道を抜け、頭から胃袋に納まった俺の目には何も映らない… 正確に言えば、目の前には〈闇〉が広がっていた、真っ暗な闇 捕食された生き物がたどり着く牢獄
「はぁ……はぁ……」
ドクン………ドクン……… 暗闇の中に響く、捕食者の心音
「はぁ…はぁ…うっ…ゲホッ!ガバッ!?」
鼻を突き刺す異臭、そして ぽたっ…ぽたっ…じゅっ… 「いっ!」
肩にかかる胃液…いや…
ジュワァァァァア…
「アァァァァァァ!!!!」 足元には既に胃液溜まりが出来ていた、そして…そこに座り込んでいた俺は
足を焼かれ、溶かされ
下半身を失い
「アァァァァァァ!!!!」 パシャン…!ジュワァァァァア…!
激痛のあまり胃液溜まりに倒れ、残っていた体全てを ジュワァァァァア…ゴポッ…ゴポッ…………
失った
《次ページ…>>31》
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