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運命の選択 ( No.3 )
日時: 2010/10/13 21:04
名前: ラギア

《選択⇒人間になる》
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ザァァァァァァ………

「…ふぅ…どこかに雨宿りする場所無いかな…」

俺は森の中でさまよい歩いていた。
強く降り続ける大雨に打たれながらゆっくりと歩く、最初はこうなる筈ではなかった。

俺はよくこの森で食べ物を採取したり、狩りを行ったりしている。
今日もいつもどうりに食料を採取し終わって帰る途中だった。
随分昔から遊んだりしていた森なのでほとんどの事は知っているつもりだったが…
今俺は見事に迷っている。

理由は簡単だ、森に紛れて分かりにくくなっており、更に、雨によって滑りやすくなっていた坂から足を踏み外して落ちた。
「うわっ!?」
俺はそのままゴロゴロと坂を転がり落ちて…途中で気絶してしまった…

そして今に至る。
〈クソッ、わざわざあんな所を通る必要性なんてなかった。〉
勿論、他にも幾つかのルートは知っていたが、このルートが一番近道だった。

雨も更に強くなってきた、このままでは凍え死んでしまう。

−ふと、歩いていると目の前に洞窟が有るのが見えた。
〈良かった、この洞窟なら雨宿りは出来そうだ。〉
俺は迷う事なく、洞窟に近づいて中に入った。

…コツッ…

石ころを蹴っただけで洞窟内に音が響き渡る、どうやらこの洞窟はかなり広いようだ。

……………………

しばらく待っていると、だんだんと目が慣れてきたらしく、洞窟内の様子が見えるようになってきた。

〈相当広いな…高さもかなりある、それにしても寒いな…〉

洞窟内は外と比べて温度が5度以上低かった。
このままでは凍え死んでしまうのは目に見えている、とりあえず歩くのが良いだろう。
俺は洞窟の奥がどうなっているのか気になり、ゆっくりと歩き出した…

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