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|  運命の選択 ( No.2 ) |  | 日時: 2010/10/13 20:24名前: ラギア
 
《選択⇒ラギアになる》〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
 
 ザァァァァァァ………
 
 「…フン…」
 
 我は洞窟の地面にうずくまりながら激しく降り注ぐ雨の音を聞いていた。
 
 最近はよく雨が降るが…こんな雨では狩りにも行けない、半年ぐらい何も食べなくても生きていられるが…
 やはり、腹が毎日満たされないのは不満を感じる。
 
 そんな事をぼーっと考えていると…
 
 …コツッ…
 
 …誰かが入って来たのだろうか?
 今頃我が巣に入ってくる者の予測はつく。
 〈好奇心が強く、弱き存在〉
 ほぼ間違いなく人間だろう。
 まだ見える位置には居ない為分からないが、恐らくはびしょ濡れになり、さまよい歩いていた所に偶然にも我が巣を見つけたのだろう。
 
 だが、それは我にとって好都合だ、獲物が自ら迷い込んで来たのだからな。
 
 「…………」
 我は折角の獲物を逃さないように息を潜めてこちら側に歩いてくるのを待ち受けた…
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