迷い人 第6話Aルート ( No.43 ) |
- 日時: 2010/09/16 21:32
- 名前: 孤人
- 『…!』
その場から一気に飛び越えるとさっきまでいた場所にゼリー状の何かが落ちてくる…
『…あれはスライムか?』
落ちてきたスライム状の何かはゆっくりとその姿を女性のように変えていく…
『フフッ…可愛い坊やね?ここに何しに来たのかしら…?マナの種を盗みに来たのかな?』
どうやら話せるようだ…うまく行けば和解できるか…?
『盗む訳じゃない…隠れ里にいるマナ不足で苦しんでる人のために持っていくんだ…少し分けてくれないか…』 『あら…私もお腹がすいてるのよ…だからあなたを食べさせて…?』
そう言うと少しづつこちらへ向かってくる…どうやら戦いは避けれないようだ…
『じゃぁ…僕を倒したらいいよ?』
と肩に担いだ山鉈を両手で持ち相手を挑発する…
『頂きます…♪』
スライムは思いっきり突進してくる…僕は山鉈を持ちながら思いっきり真横に飛び込む…
『危ないな…』
僕がいたところの真後ろにあった岩にぶつかりスライムが飛び散っている…今だ!
『おら…!』
まだ再生しきってない部分に山鉈を振り下ろしスライムを粉砕する…だがすぐに再生し始める…
『私はすぐ再生しちゃうよ〜』 『ちっ…』
すぐにその場から離れ体制を整える…どうやら水分が多いようだが…山鉈じゃすぐに再生してしまう…
『包んじゃうわよ…?』
いつの間にか大きく広げながら包み込もうとしてくるが…真正面に振り上げ斬った部分から抜け出す…
『このままじゃ僕の方が不利だな…』
山鉈を構えながらスライムを睨み付ける…ん…? スライムの中に黒い球体の物が浮かんでいる…
『これでどう…?』
スライムの部分から何本も触手のように伸ばしてくる…
『この…!』
振り下ろしたりなぎ払っていくが何本かが体に巻きついてしまう…
『しまった…』
山鉈もスライムの触手に取られてしまい手繰り寄せられていく…
『ふふっ…もぉ諦めなさい…?』
だが慌てずに何かを狙うようにしながら手繰り寄せられていく…
『いただきま〜す♪』
そして目の前まで手繰り寄せられた瞬間自分からスライムの中に飛び込む…!
『え…?自分から食べられ…?!』
飛び込んだと同時にスライムの中に浮かんでいた球体を両手で掴み思いっきり握りつぶした…
『…アァ…』
すると僕を包んでいたスライムが崩れていく…
『ぷはぁ…なんかべたべたするな…』
濡れた服を気にしながら山鉈を拾いマナの魔木に向かっていく…
『これがマナの種か…?』
マナの魔木にぶら下がるように大量に種がある…ひとつひとつ丁寧に種を取っていく…
『もうポケットは一杯だな…』
種をある程度摘むとそのまま隠れ里へ帰路についた… to be continued
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