[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS
チビカナの生活
01 02 03
04 05
ゼクロムに子供達の相手を頼み、私はレシラムの所へ行く。彼何をしているのだか…
「レシラミュ?」
「…………」
顔が真っ赤になり、口はパクパクと動いてる…ちょっと気味が悪いような。
「ちょっと出掛けるね…」
彼にこそっと言い、私は外に出ていく。何を考えたのか分からないが…
ハァ…ハァ…
しばらくして、私はあの洞窟の前に立っている。私は、前にこう思った…
『月が二つは有り得ない…もしかして、もうひとつの月は、地球かも知れない…少しずつ赤く…一体…?』
「…………様子を…」
私は、決心をすると洞窟の奥へと走って行く。相変わらず薄暗くて気味が悪い。
ハァハァ…ハァ…
すると光が見えてくる。思いきりジャンプして、洞窟の外へ出る。あの頃の景色と………同じ……では…なかった…
「…そ…そんな…」
昔懐かしい緑が多かった私の故郷が…荒れ地化していた。そこら辺には、死体や腐敗物が散らかっている。校舎もほとんど壊滅している。
信じたくない光景だったのか…ゆっくりと座り込み、涙がボロボロとこぼれる。
「…ひ…酷い…」
私は、泣きながら周りを探索することにした。砂利や石ころが多く、なかなか歩きづらい…
すると…
「人だ…」
正直人が嫌い…だけど、何があったのか知らないと…
「お…おーい…」
私は手を上げ、思いきり振った。
後で後悔するのを知らずに…
『HQ…子供が一人いました…』
『捕らえ、彼処に入れておけ…』
『了解…』
私は男性に向かってゆっくりと歩き、近付いていく。
ふと彼の右手を見て…近付くのを止める。彼の手にはスタンバトンが…
「…え?」
彼はスタンバトンを構えながら私にどんどん近づいてくる。
「い…いや!来ないで…」
私は彼から逃げたした。だが、今の自分は6歳。当然、足が遅いのですぐに捕まり、彼の攻撃を受け、倒れ込んでしまう。
最後に聞こえたのが…
『子供を収容所に入れておきます。』
収容…所って…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「起きて……」
「ぅ…ぁ…」
私は小さな女の子の声で目を冷ます。ゆっくりと立ち上がり、周りを見る。
私と同じ位の子供が沢山いる。
「ね〜…貴女だ〜れ?」
グイグイと私の服を掴み引っ張ってくる。
とりあえず…
「私?…私はキャナだよ…」
「キャナちゃん?」
彼女はキョトンとしながら私を見ている。
「貴女は?」
「私?……名前ないの…」
どうやら彼女は、孤児のようだ。って事はここにいる子供達って…みんな孤児かな?可愛そうに…
とりあえず、ここから逃げないと…
でも…この子達を置いて行けない…
<2013/03/03 16:50 シャビー>
▼作者専用
[1]
TOP [2]
感想
[3]
RSS