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海辺の稲妻
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とある島。
「・・・くそぅ、アイツらめwwww来れねぇのかよwwww」
彼の名前はクロス・レイ。モンハンの、元ハンターである。バーベキューをしに、南の方角にある島に来たのだが、友人が全員来れなくなった様だ。
「まぁ・・・いいや。腹へったし、一人バーベキューでもするか・・・。」
たくさんの人々が、ガヤガヤと賑わうビーチで彼は虚しく一人バーベキューを始めようとした。
・・・が、
「・・・どああああ!!そうだった・・・。」
バーベキューの道具は、来るはずだった、彼の友人が持ってくる事になっていたのだ。当然、彼は道具を持ってきていない。
「ちくしょう・・・。肉焼けないなww何しに来たんだ俺orz」
彼は一人、ビーチを離れる事にした。
「ハァ・・・。って、うわっ、なんじゃありゃwwww」
ふと、ごみ捨て場と化している、隅の岩場を見る。大量のゴミの山は、ある意味迫力満点だった。
「ぬぅおぁ・・・。やべぇwwww」
あまりの迫力に、思わず近付いてみる。ビニール袋に入ったゴミがほとんどだが、希に傘の骨や瓶、腐った肉等もあった。誰かが残飯を捨てたのだろう。
「うわ、クサい!!早く帰r・・・!!」
・・・。
帰ろうと後ろを向いた時、後ろの岩場から何かの気配を感じた。元ハンターの第六感はそれを掴んだ。
岩場の向こう側に何かが居る・・・?
恐る恐る、ゴミの山の脇を通って向こう側を見る。
「なん・・・だと・・・!?」
なんと、ラギアクルスが海中から頭だけを出し、岩場にしがみついていたのだ。体が白いので・・・亜種だとレイは判断した。
こんな人の気配の多い場所に、なんで居るのだろうか・・・?まさか、ここに来ている人達を襲う気か・・・!?
「・・・ん?」
白いラギアクルスは、海中に沈みかけては、岩にしがみついている。目の輝きがない。衰弱しているのだろうか。
そこでレイは、そっと、気付かれないように近付いてみる。
ガァ・・・クゥ・・・。
白いラギアクルスの呻き声が聞こえる。苦しそうな感じだ。
ギャウ・・・!!
「なっ・・・!!気付かれたか!!」
白いラギアクルスがレイに気付く。レイが着ているのは、ただの布の服のみ。戦っても勝ち目がないのは、素人ハンターでも分かる。
「こういう時は、ゆっくり後ずさりして・・・。」
・・・クゥ。
しかし、白いラギアクルスは小さい呻き声を上げるだけで、攻撃しようとしない。
「む・・・今だ!!」
ザッ、ドサァ!!
レイは白いラギアクルス背を向けて走り出す。が、柔らかい砂に足を取られてすぐに転んでしまう。
「や、ヤバイ!!にげよっ!!」
しかし、またしても白いラギアクルスはレイを見つめるだけで、攻撃しようとしない。
白いラギアクルスは、暗い表情で下を向いた。
「ぬ・・・なんか・・・可哀想・・・?・・・いや、ハンターがモンスターに同情するのは、一番やってはいけないクエスト失敗の原因だ・・・!!」
白いラギアクルスは下を向きながらこちらを見ている。
「く・・・ば、馬鹿野郎!!俺がそんなことにだまさr」
ズゴゴ!!ズシャアアアアアアアアア!!ブクブクブク・・・。
グゥ・・・アガァ・・・
白いラギアクルスがしがみついていた岩が崩れ落ち、白いラギアクルスは小さな呻き声を上げて沈んでいった。
「だあああああああああああああ!?ドジがああああああ!!くそぉ!!」
ザパァン!!
レイは海へ飛び込んだ。
■作者メッセージ
ツン○レなレイ君わろた。
<2013/02/04 20:20 ファウスト>
▼作者専用
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