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人柱捕食
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− 2番目捕食は… −
「えっ…あの子捕まったんだって…!!?」
この島で1番大人しい男の子が村長さんから衝撃的な話を聞いた。
「そうじゃ…森の近くを歩いていた女の人が争うような声を聞いたそうじゃ。」
このままじゃ…人間たちが滅びる!!!!
「村長さん!僕が行ってまいります!!」
みんなはざわついた。
「止めてくれ…被害が広がってしまう…!!!」
「じゃあ…どうすれば…被害が防げるんですか!!!」
男の子の言葉にみんなが沈黙した。
すると…
「行きたまえ…。」
村長が許した。
「いいんですか!!?」
みんなは声を揃えて言った。
「よいのじゃ…あのものなら何とかやってくれるわい…。」
みんなは村長の言葉を信じ、男の子を見送った。
「行ってきます!!!」
男の子は走り出した。
海岸
「はあ…はあ…!!…此処は…!!?」
すると…不気味な歌が聞こえてきた。
「2番目人間は大人しく。
息を切らしながら外の世界。
いろんな人に見送られて、今海岸にやってきた。
そんな人間は紅の花。
大きな伝説に喰い殺されて。
真っ赤な海を1つ作り、みんなに拝まれ死んでいく。」
「何故だ…何故僕が死ななければいけないんだ!!?」
男の子は必死に抗議した。
「何故そう言える。」
海からそんな声が聞こえた。
「だ…誰!!?」
「我はルギアだ。」
「ルギアって…伝説の…!!?…あっ!!!」
男の子は思った。
僕を…喰い殺すのはコイツか!!?
「そうだ…ちょうど腹が減ってきたからな…。」
心を読まれた。
まずい!逃げろ…!!
「ん…?逃がしてたまるか…。」
ルギアに鷲掴みされ…
口の中に放り込まれた。
ガリッ
ボリッ
バキッ
ルギアの足下辺りには真っ赤な海が出来ていた。
<2012/11/27 17:50 みかづき>
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