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偽りの日
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07
− No.6 −
僕は目を開ける、そこは布団の中だった。
エイプリルの胃袋の代わりに、布団が僕を包んでいた。
不思議な目覚めだった。
エイプリルの中で目を瞑り、そのまま目を開けたら布団の中。
夢と現実が繋がった、不思議な体験。
今日は4月1日、エイプリルフールだ。
4月はまだ始まったばかり、エイプリルは4月の間しか活動が出来ないし、夢の中でしか生きられない、と言っていた。
『嘘だよ』
何処からか突然聞こえたような気がした。
慌てて布団から飛び起きて、周囲を見回す。
僕は何かを突然思い出した、窓に近寄り、外を覗いた。
そこには、大きな裏山が有った。
そうか…あの時見た麓は…
―おしまい―
<2012/04/01 01:23 ラギア>
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