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研究所の大トカゲ
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− 暗闇 −
馬は、必死に足掻いて抵抗するが、抵抗するたび、蟻地獄のように、トカゲの口に、馬が引きずり込まれてゆく。
あたりに、馬の鳴き声が絶えず、猟銃を持った人間が、気になって集まってきた。
そこには、体長十メートルの大トカゲが馬を丸呑みにしているという、異様な光景があった。
人間たちは、その異様な光景に驚き、逃げ出してしまった。
トカゲは、馬の後ろ脚を飲み込み、もう自由が利けないようにした。
馬は、後ろ脚が飲み込まれたことに恐怖を感じ、トカゲに噛みついた。
トカゲにとっては、実験を重ねられてここまで大きくなったので、痛くもかゆくもなかった。
トカゲは、蛇のように馬を飲み込む。
馬は、もう諦めかけており、なにも抵抗はしなかった。
やがて、前足が無くなった、そう、トカゲに丸呑みにされたのだ。
馬は、暗闇へと引きずりこまれていった。
<2012/05/21 02:50 エヴァンゲリオン弐号機>
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