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会合3 〜人間vsポケモン〜
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一目散に逃げた調査員達は、今2人組になって逃げている。武器やモンスターボールは一部の者しか持っておらず、戦闘は不可能だった。
ロム「さ…さっきのは…」
リグ「分からねえ…とにかくジープまで戻ろう。このままじゃ危ない。」
ロム「………そうだな…」
2人は走るのを止め、出来るだけ音をたてないように歩きだす。
ロム「そ、そうだ…お前これもらってるか?」
ロムはバッグを探り、補聴器のような物を取り出した。
リグ「い、いや…何だ?それ。」
ロム「サイザーっていう、人間以外の言葉を翻訳できる機械だ。お前にもやるよ。」
2つ目を放り投げる。
リグ「で、でもあいつら喋っていたような…」
ロム「テレパシーが使えるのは伝説のポケモン、もしくは天性の能力だ。全ての生物じゃない。」
2人は耳にサイザーを入れると、スイッチを入れた。
ロム「それはそうと…ジーフまであとどの位だ?」
リグ「分かるかよ…下手すりゃ1日……ん?」
雑草をのけた目の前に、大きな塊があった。呼吸のように上下しており、むしゃむしゃと生々しい音もする。
ロム「な、なんだ…?」
リグ「馬鹿…喋るな…」
???「ん……誰だ…?」
塊が動き、こちらを向いた。
ロム「あ……」
リグ「やっぱり……やばい…」
火竜だった。さっきのゼクロムとほぼ同じぐらいの巨体で、口周りには鮮血がついている。
だが2人の目の焦点は、口端から垂れ下がっている、人間の手だった。
火竜「…妙に人間が多いな……別に構わないが。」
ちゅるっと垂れた手を口に収め、もぐもぐと咀嚼する。
ロム「に、逃げ…!!」
リグ「いや待て…ゆっくり後ずさるんだ。」
ロムは大人しく従い、ゾロゾロと足を動かす。
火竜「おい……どこへいく?」
リグ「走れ!!」
全力を出し、2人は一気にその場から逃げさった。
火竜「まあまてよ………ジュル♪」
ゴクリと喉を鳴らし、竜は跡を追いかける。
〜
ロム「た、滝だ!」
すぐそこに小さな滝があった。奥には穴が開いているらしく、逃げるには絶好…
リグ「入れ!すぐに!」
2人は流れ落ちる水を超え、穴に入り込んだ。
ロム「な、なんだよ……小さすぎるだろ…」
穴というだけで、奥行きがあまりない。水からは1m程しか離れていない…
足音が近づいてきた。
火竜「へへ…馳走だ…」
火竜の真っ赤な目には、小さな滝が映っていた…
■作者メッセージ
ロム…調査員
リグ…調査員
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
解説↓
火竜
そのまんま。体長5m強、全身鱗に覆われている。
通常体温…80℃
<2011/05/15 14:40 ロンギヌス>
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