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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜
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5年の時が経った。
しかし何も風景は変わっていない。
明るい日差し、蒼く光り輝く海、草木が生い茂る森、全てが5年前と同じ…
はずだった。
何の変哲もないこの島には似つかわしく無い船舶が、砂浜に止まった。
そして…
ガシャーン!
機械的な扉が開き、中から3匹のポケモン……らしき物が飛び降りる。全員重装備だ。
「おい。本当にこんな辺鄙な島にアレがあんのか?」凶暴な顔つきのザングースが口を開く。
「当たり前だ。レーダーはこの島の中央部に反応している。」生真面目そうなエルレイドが答える。
「バカンスには良さそうな島じゃない。嫌いじゃないわ。」ただ1人のメス、エーフィが言う。
「エーフィ、これはビジネス、仕事なんだ。気持ちを切り替えろ。」
「はいはい。」
彼らは盗賊だった。しかもそこらの盗賊のレベルじゃない。元連合軍超精鋭部隊の団員で、ザングースは中佐、エルレイドは大佐、エーフィは大尉だった。
しかしこの島のとある宝に目が眩み、軍を辞め、今に至る。
「で、どうするんだ?」
「まず中央部に向かおう。途中、気を付けろよ?この島には…」
「わかってるって。宝を守る怪物が棲んでるんでしょ?」
「けっ!迷信だ迷信!それに例え出てきても俺のライフルで吹き飛ばしてやるさ。」
「分かった分かった。行くぞ。」
「待って!」
「「なんだ?」」
「この島の住人はどうするの?」
「……放っておけ、だが障害になるようなら……殺せ。」
「「了解」」
そしてマシンガン、バズーカ、ライフルなどを抱えた3匹は、森へ向かって歩いていった。
<2011/05/15 13:13 ロンギヌス>
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