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異世界の漂流者 − 旧・小説投稿所A

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異世界の漂流者

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「・・・・・・・・・・い」



「・大・・・・・せ・・い」



誰かが俺を呼んでいる

一体誰なんだろうか・・・・




「大丈夫ですか先輩!?」

「・・・・・っ!」

目を開けるとそこにはテスターがいた

「テスター・・・」

「中々起きないので心配しましたよ!」

どうやらワープ時の衝撃で気絶していたらしい

「すまない」

シュルツは一言そう言うとゆっくりと立ち上がった

そして窓を見る

「何処なんだ。ここは」

「・・・・・・わかりません。どこかの惑星だとは思いますが」

ウィルクは草原に着陸していた

艦長室にある航法用の計器を見るとマイナスと表示している

マイナスと表示するときはワープなどの異次元にいるときだけなのだが、今でも表示しているとゆうことは・・・・・






我々は異次元の世界にいるという事になる





・・・・・もう通常のワープ航法ではどうしようもない所に来てしまった





「・・・・強制ワープしてしまったんだな」

「・・・・ええ。そうみたいです」

「もう・・・地球には戻れないな」

「何いってるんですか!絶対に帰れますよ!!」


窓の外にはちょっとした草原と山、そして森が広がっている

その景色はこんな状況じゃなければ、ずっと眺めていたいほど美しかった

(こんな綺麗な景色は見たことがない・・・・)








「・・・・・テスター」

「はい」

「今すぐ作戦会議室に各班の班長と副班長を集めてくれ」

「・・・・・はい」

シュウウン(自動ドアの開く音)

テスターがシュルツの命令を受けて部屋から出て行った

艦長室にはシュルツ一人だけが残された

「・・・・・何で我々がこんな目に・・・」









15分後・・・

「みんな集まったな」

作戦会議室に各班の班長と副班長14人が集まった

強制ワープしてしまった事は全員知っている

テスターが呼び出した際に知らせたのだ





「では本艦が今置かれている状況と各班の任務ついて説明する」

「まず本艦の現在位置だが・・・・・」
















・・・・・シュルツ達が会議をしている頃、近くの山の頂上からウィルクを見ている者がいた

「クックック・・・・」

何が面白いのか一人で笑っている

「変な奴等が来たな。まぁしばらく様子を見ることにするか」

声の主は体を起こす

身に纏っている灰色の鱗が太陽の光を反射してキラキラと輝いている

それは竜と呼ばれる種族だった

「せいぜい私を失望させないでくれよ」

そう呟くと竜は翼を広げ空に飛び立った

「クックック・・・・・」









ウィルク作戦会議室




「「「・・・・・・・・」」」

誰一人として喋る者はいない

シュルツは全員に航法用計器がマイナスを示していた事を話したのだ

強制ワープをしてしまっても地球に帰れるかもしれないという小さな・・・・小さな希望もこれで完全に消えた




「地球に・・・帰れないのか・・・・・・・?」

静寂を破ったのはシュルツと同い年の男

航空班の班長 テト・メルヴィルだった

「ああ・・・。もう・・・・・・・・」

シュルツがそう言うとまた沈黙がおりる

「「「・・・・・・・・・・」」」




このままでも仕方がないのでシュルツは班長達に任務を伝え解散した

ぞろぞろと部屋から人が出て行く

シュルツも考え事をしながら部屋を後にした





ギシ・・・・

「はぁ・・・・・・」

部屋に戻ったシュルツは椅子に腰掛ける

「どうすればいいんだ・・・・」

視界がぼやけてきて見えにくくなる

目から涙がこぼれた

しっかりしなければと思うのだが涙が止まらない

これから乗組員280名の命を彼は守っていかなければいけないのだ


「食料・・・・・」

ぼそりと呟く

ウィルクには軍事演習に参加するだけの食料しか積んでいなかったので余裕がない

もって2日といったことだろうか

窓から森や山が見えている

「あそこに食料あるかな・・・?」

シュルツは森や山から食料を調達する事を考えていた

会議中に技術班の班長が「この星の気候と大気中の酸素濃度は地球とまったく同じだ。宇宙服を着なくても外に出れる」といっていたのを思い出す

「・・・・・調べてみるか」

のそりと立ち上がって出かける準備をする

そのとき山の上で何かが「キラキラ」と光っていたがシュルツは気づかなかった



<2011/05/25 15:09 雪風>消しゴム
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