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− にがい想い −
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「えーと・・・これですかね?」

「・・・否、違うわねぇ・・・」

「それなら・・・これでしょうか?」

「・・・うん、これだよ・・・」

私は今、営業時間最後の患者さんの薬を探していた。
はっきり言って、病院に訪れる人達のことはあまり知らず、薬のことも分からない。
だから、一々患者さんに薬がどれなのかを聞かなくてはならない。

面倒すぎる・・・。

「それにしても、大変だね・・・お父さん、倒れちゃって・・・」

「あぁ、はい・・・ですが、仕方ないことですし・・・頑張っていこうと思っています」

「・・・おっと、こんな時間かい・・・それじゃぁ、マタ今度ね」

そう言うと老婆は病院を去っていった。
時刻は午後6時。
この小さな病院は午前の6時から営業を開始し、午後の6時に終了する。

はぁ・・・やっと、今日のお仕事終わりね・・・。

「でも・・・この薬は・・・効果、あるのかしら?」

私以外誰も居ない小さな病院内で、独り私は呟く。
片手には薬の入ったガラスの小瓶。
片手には本を持っていた。

この病院は結構前から開業しているが、お客さんの・・・患者さんの数が減ったことはない。
それはつまり、病気が一向に治っていないのだ。

薄々思っていたが、この薬には・・・病気を治す効果は無いのではないか・・・と。

病院に直接訪れている人達はあまり知らないが、病院に来ることができずに、家で寝ている人達は分かる。
彼らは、死ぬことは無いが、全く病状が回復することが無いのだ。

推測だが、これは・・・病状の悪化を、遅くしているだけなのでは・・・。
そして、それをする理由は金目当て。
もし、それが本当なのなら・・・。
しかし、あの優しい父がそんなことをするとは思えない。

「・・・兎に角!・・・調合あるのみよ」

私は病院にある(父のではない)本を、読み漁ることにした。

面倒なのは嫌いだが、今からすること以上に、患者さん一人ひとりを見るほうが面倒なのだ。
だから、私は自らの手で薬をつくることにした。



















「・・・で、どうなんだ?」

・・・・・・・・・。

「コラ・・・返事しろ」

・・・面倒・・・。

「それは分かっているけどよぉ・・・このままでも、良くないぞ」

・・・分かってる・・・。

「誰か、この国でお前のような性格の奴は居るのか?」

・・・独りだけ・・・。

「ほぅ・・・どこのどいつだ?」

・・・小さな病院・・・娘・・・。

「・・・あそこか・・・よし・・・暫く、そこに居ろよ」

・・・分かった・・・。


これ・・・10丁度完結でき・・・るよな。
捕食場面もいれなくちゃいけないし・・・ww
<2013/02/11 04:31 ヘリオス>
消しゴム
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