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アニヲタ君とアイドルちゃん − 旧・小説投稿所A

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アニヲタ君とアイドルちゃん

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「…さて、次はお主の番じゃな」

ミツモリは冬夜にそう言った。
冬夜は目を伏せて、それから覚悟を決めたように顔を上げ、過去を話そうとした。
が、顔を上げた際に、彼の頬を何かが這っていった。

「うわっ!」

生暖かさに驚いて頬に触れると、粘度の高い液体が手についた。
さらに、ミツモリが、

「うむ♪中々美味いのう♪」

と言った。
それで冬夜は、舐められたという事実に気付く。
つまり…

「…俺を…食うのか…?」

冬夜の口から溢れた言葉は、否定して欲しいからか、疑問系になっていた。
しかし、その希望も、すぐ打ち砕かれた。

「その通りじゃ♪あの子達のマネージャーの疲労を取るのは、当然のことじゃろ?」
「…いや余計疲れるわ!」

冬夜のツッコミも意に介さず、さらに何回か冬夜を舐めるミツモリ。

「やっぱり美味いのう♪」

嬉しそうに呟いてから、冬夜を掴み、大きく開いた口の中に入れようとする。

「ちょっ…まっ…タンマ!」

子供のように言うが、勢いは止まらない。
…ように見えた。

「………あれ?」

冬夜は、確かに視界いっぱいに赤い口の中が見えているが、口の中には入っていない。
すると、目の前から声が響く。

「お主には、この家に住むからの。だから、必要最低限の荷物を取りに行くじゃろ?だから、まだ呑み込むのは後じゃよ♪」

それを聞いた冬夜は、しかめ面をして、

「じゃあ今食おうとするなよ! それと、俺ここに住むのかよ!」

すると、ミツモリは、

「お主があまりにも美味そうだったからつい舐めてしもうたのじゃ♪…いちいち現地集合だと面倒なのじゃよ」

前半楽しそうに、後半真面目に言った。
前半はともかく、後半はしょうがないと納得し、冬夜は家に帰り、衣類や通帳類にアニメグッズなど、必要最低限かどうか解らない物までスーツケースに詰め込む。

そしてその帰り道。
日も沈みかけて、綺麗な夕焼けの中、冬夜は大勢のヤンキーに囲まれていた。

「オメェか?俺らのダチ殴った奴は?」

一人が冬夜に話しかける。
が、冬夜は無言でスーツケースを引っ張って行く。

「…シカトしてんじゃねぇぞゴラァァァア!」

そいつが冬夜に殴りかかる。
が、冬夜は難なく避けると、逆に一発殴り、黙らせる。

「なっ…!」

驚愕の声を漏らすヤンキー達。
すると、冬夜が口を開く。

「…てめぇら見てると、昔の自分を思い出して、ムカついてくんだよ!」

そう叫んで、ドラマの先生みたいに、ヤンキーをフルボッコにし、奏と桜の家へと歩いていった。


紅(PSP)と千本桜裏(Wii)フルコンキターーーーー!

と言うわけで、本当に休日投稿ですw

ごちゃごちゃ修正しながら書いてたら意味不明な文章が!
というわけで、少し修正してあります。
<2013/01/12 14:55 ラムネ>
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