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いつか必ず… [第一部] − 旧・小説投稿所A

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いつか必ず… [第一部]
− アレフの町にて… −
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ジャローダ「ハァ… ハァ…」

瀕死のジャックと重傷のフレンを運ぶジャローダ。
そんなジャローダの目の前に、だんだんと町が見えてきた。

ジャローダ「…!! あれだわ!!」

町を見つけたジャローダは急いで町に向かう。

〜アレフの町〜

急いで町に入ろうとしたジャローダだが、門番に呼び止められてしまう。

門番「待てッ!! 貴様、[旅人の証]は持っているか!?」

ジャローダ「[旅人の証]!?」

門番「世の中物騒だからな。 旅人の証を持っている者のみ、町に入ることを許可する。」

ジャローダ「旅人の証… そんなものないわよ…」

門番「ならば、立ち去るがよい。」

ジャローダ「待ってよ!! 瀕死の人間と重傷の人間がいるの!! せめて治療だけでも…!!」

門番「ダメなものはダメだ。」

ジャローダの説得も、門番は聞き入れない。

ジャローダ「そ… そんな…」

途方に暮れるジャローダ。
その時…

フレン「うっ… これ…で…いい…の…か…?」

ジャローダ「フレン!?」

なんと気を失っていたはずのフレンが、ポケットから旅人の証を取り出したのである。

門番「ん? …確かに旅人の証だ。町に立ち入ることを許可する。」

フレン「よ…かっ…た…」

旅人の証を門番に見せると、そのままフレンは気絶してしまった。

ジャローダ「フレン!! …大丈夫。必ず助けてあげるから。」

〜町の治療所〜

ジャローダ「治療出来ますか?」

医者「この子(フレンのこと)はすぐに治せそうだが、こっちの子(ジャックのこと)は時間が掛かりそうだ。」

ジャローダ「そうですか…」

医者「なに、心配するな。1日あれば治療できるさ。また後で、様子を見に来てくれ。」

ジャローダ「わかりました…」

ジャローダは、ひたすら待った。ジャックとフレンの治療が終わるのを…

























そして、1日が過ぎた。

医者「ふぅ… 終わったよ。」

ジャローダ「二人とも、無事なんですか!?」

医者「とりあえずはね…」

ジャローダ「良かった…」

ジャローダはその場に力なく倒れる。

医者「ただ… 二人とも傷が思った以上に深くてね… あと1日は安静にしてないとダメだ。」

ジャローダ「わかりました。ありがとうございました。」

医者「いやいや。 しかし、あの傷で生きているとはね… すごい精神力だ。さあ、様子を見に行ってあげなさい。」

ジャローダ「はい!! 本当に、ありがとうございました!!」

ジャローダは二人の病室へ向かった。

〜ジャック&フレンの病室〜

ジャローダ「ジャック? フレン?」

ジャローダが中を覗いて見ると…

ジャック「おお!! ジャローダ!!」

フレン「よう!!」

そこには元気になった(完全ではないが)ジャックとフレンがいた。

ジャローダ「ジャック…!! フレン…!!」

ジャローダは思わず涙を浮かべ、二人に巻き付く。

ジャック「イタタタッ!! まだ完全には治ってないんだぞ!!」

フレン「うぐ… 苦しい…」

ジャローダ「二人とも心配したのよ!! もしも… もしも死んじゃったらどうしようって!!」

ジャック「心配させてゴメンな。」

フレン「お前が助けてくれなかったら、死んでたかもな。」

ジャック「しかし、よく助けに来れたな。」

ジャローダ「なんか地響きがして… 思いきって中を進んでいったらジャックとフレンを見つけたの。」

フレン「助けてくれて、ありがとうな。」

ジャローダ「ありがとうなじゃないわよ!! 二人とも、完治したら私の気が済むまで締め上げさせてもらうわよ!!」

ジャック「…ああ。頼むよ。」

フレン「まあ、締められて当然の結果だな。ジャローダに心配かけちまったし。」

ジャローダ「まったく…」

続く。


なんか「幸せな日常」よりもスムーズに話が作れるw
<2013/01/14 00:34 ワンダラー>
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