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海辺の稲妻 − 旧・小説投稿所A

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海辺の稲妻

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レイは海中に潜り、白いラギアクルスのところへ泳ぐ。

「く・・・死ぬなよ・・・!」

ブクブクと口から空気を吐きながら、白いラギアクルスは沈んでいく。よく見ると、足に何かが引っ掛かっている。

「あ・・・あれ?足に色々引っ掛かってるぞ・・・。あれは、・・・網か?」

そう、先程白いラギアクルスは、足に網が絡まり動けずにいたのだ。

レイはとりあえず、白いラギアクルスの足に絡まっている網をほどいてやることにした。

「よし・・・!なんとか体にしがみついたぞ・・・!あとは網を・・・!!」

ブクブクッ!!

レイは網を足から外そうとする。が、息がもたない!!

「ぐぅっ・・・がはああああ!!・・・んむぅ!?」

ニュムゥ・・・。

苦しみでもがく中、突然上半身を暖かい、柔らかな何かに包まれた。周りは空気で満たされていたため、とりあえず呼吸をする。

「ハァ・・・ハァ・・・。よし、もう一度!!」

その、柔らかく暖かい何かから抜け出し、再び白いラギアクルスの足から網を外す作業に入った。


「ぬおおおおおあああああ!!はずれろおおおおおおおおおお!!」

息をブクブクと吐きながら、思いきり力を込めて網を引っ張る。

ブチブチッ!!

突然、網が切れた。

ギャウッ!!

白いラギアクルスは鳴き声を上げ、海面に昇っていく。海面からさしこむ太陽光で、白いラギアクルスの体はキラキラと光っていた。

「よしっ・・・よかっ・・・た・・・。」

ゴボゴボゴボ・・・。


酸素を失ったレイは、ここで意識を手放した・・・。


<2013/02/04 20:55 ファウスト>消しゴム
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