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虹のゆくえ 番外編 − 旧・小説投稿所A

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虹のゆくえ 番外編

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「トレゾアに一匹味わってもらっても良かったかしら♪」

時折動いてるお腹を撫でながら満足そうに溢すロゼ。
トレゾアとは違い、獲物を食べることよりも木の実なんかを食べることの多いロゼには新鮮に感じられたことだろう。

一方、お腹の中では……

「アオイ!起きて!」

「ぅーん……もう少し……」

「フレイル(最低級炎魔術)…!」

「……!あつっ!?起こすときくらい魔法使うのやめてくれないか?」

「こんな時にアオイが寝てるのが悪いよ」

「………」

ロメアによって魔法の火球が当てられたアオイは、涙目になりながら訴えるが冷たい視線しか向けられない。
アオイは口ごもるしか無かった。

「……それでここは?」

「さっきの竜の胃袋」

「……はぁ?もう一回言って?」

耳を疑うアオイは目をパチパチと二回ほど瞬きして聞き返す。

「私たちは竜に食べられたのよ」

「うそだろ……!?」

アオイは一緒に飲まれた刀をくわえて攻撃の体勢に移る。

「無駄だと思うけど」

付け加えるようにロメアは溜め息を吐いてアオイに補助魔法をかけてやる。

「ふっ!」

――ぶにゅっ!

「ふぁっ!?」

柔らかい胃壁に反発するように押し返されてしまう。
かといって胃壁には傷ひとつ付かない所を見るとかなり強靭なものであるとはかり知れる。

「私もアオイが起きる前に何度か試したけど無駄だったの」

ロメアは溜め息をつきながら座り込んでしまった。



「グルルル……」

「唸ってどうしたのアオイ?」

「ドジなキャラみたいに見られそうで少しでも威厳を…と」

「今頃遅いんじゃないかな?」
<2012/11/26 06:56 蒼空>
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