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ここは　様々な種族が住む異世界アシュタリア大陸
の南にある少し大きな島
その島にある名前も無い村が今回の舞台になる

この島に伝わる言い伝え
それは天にも届くような巨大な竜がこの島を見守っているという話

「おう　ナスカ　いい作物が出来たぞ！」
この島は今収穫の時期で
いろんな農作物がいい具合に育っている
ナスカと呼ばれた獣人は目を輝かせながら駆けていった
狼の獣人で
毛並みは灰色で　目の色は青
性別は　女性である
「わぁ…凄い！」
色もつやもよしのいい作物が沢山あった
作物を自分で育てていたナスカは大喜びであった

そこに一人の少女が現れた
長い耳が特徴的で魔力に長けるエルフ族である
緑色の髪に赤い目
まだ幼いエルフである
「あれ？　誰なんだろうね」
どうやら島に住む者じゃないらしく　ナスカは首を傾げた
「噂に聞くけど…穏やかでいい村だわ…」
小さな幼いエルフは唐突に呟く
「君は　誰なんだい？」
ナスカに農作物を見せていた男の狼の獣人…ナスカの父親がエルフの少女に笑顔で語り駆ける

「私は…恵梨＜えり＞　よろしくね」

エルフの少女はそう答えた
楽しそうな笑顔であった

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