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『･･･大丈夫か、皆』

大切なものを多く失った俺だったが･･･家族だけは、助けることができた。

『ヘリオス･･･貴方の勝ちね。でも、どうして私達を？』
『そうだぜ、ヘリオス。敵として闘い、お前の仲間を殺した俺達なんかを』

妻のグラン･･･そして、グランとの間に産まれたミオス。この二人には苦戦したな。オリンドと名付けた龍も消えてしまい、１ＶＳ２の状態だったが、俺は勝てた。

『うるさいなぁ。俺を一人にして何が嬉しいんだ？俺はこれ以上失うのは嫌なんだよ』
『お前らしい理由だな。さぁ、お前の願いを叶えることだな』

瑠璃。こいつのチームとはかなり危険な闘いをしていたな。銃を使ってくるものだから、魔術書での遠距離勝負は難しく、近距離になれば楽になるわけもなく、死にそうになりながらも勝った。

『俺の願い･･･それは･･･





















あの時のような、皆で楽しく幸せな世界を生きること』

周りが白い眩しい光に包まれる。
とても、暖かい光だ。
例えるなら･･･太陽の･･･皆の笑顔か？
兎に角、暖かい光だ。

『ほら、お前ら立て』
『怪我人には優しくしなさいよ』
『怪我なんてどこにあるんだ？』
『･･･フフフ、もぅ、都合良すぎるわね』

目覚めたら、何処に居るんだろう？
この世界は俺達の引き起こした戦争で崩壊しているし。

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