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信じてた − 旧・小説投稿所A

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信じてた

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〜ポケモンリーグ〜AM 5:30〜


まだ太陽の昇らない時間帯。
当然のようにベットに身を預け、小さないびきで眠りこける者…ロンギヌスだ。


ピシュゥン…

金属製の扉が開く音に、彼は少し唸り声を上げる。
誰かが入って来る気配…ロンギヌスはいつものように、カイオーガが起こしに来たのだと思った。
パスワード無しには、この部屋には入れないはずだからだ。

朝と布団の誘惑に目を開けられず、ロンギヌスはそのまま寝たふりをしていた。
入ってきた者は物静かに彼のベッドへと近づき、温かい吐息を吐いた。そして…






サッ…ドシュッ!!!!

「うわあああっ!!」

巨大な手を振り下ろされ、ロンギヌスの胸があった部分を直撃する。
ベッドは、何と真っ二つに破壊されていた。

危機一髪で異変に気づけたロンギヌスは、反射的にベッドから飛び退いていた。
無残なベッドの姿を見て、カイオーガではないと直感する。




しかし暗い部屋だったためか、勘違いはロンギヌスの方にあったようだ。

太陽が顔を出し、部屋に光が煌く。




「カ、カイオー…ガ…?」

「ちっ…」

名前を呼ばれると共に舌打ちが聞こえ、カイオーガは再び彼に襲いかかっていた。

状況が読めないまま、速すぎる攻撃を辛うじて避けるしかないロンギヌス。
ベット横の机へと転がり込み、置いていたライバーを掴む。

「お前っ…いったい何やって…」

「さあ…? 知らなくていいんじゃない?」

カイオーガは笑っていたが、いつもととは程遠い不気味な笑顔だった。
手に水球を溜め込み、闘争心そのものを再び放ってきた。

「くそっ…」

もちろんロンギヌスも逃げるだけでは何も終わらない。
カードを大慌てで装填すると、銃口を初めてカイオーガへ向けた。

ガシュ__「アタックライド__バリア(BARIA)!!」

高い威力の水球はそこで止まり、辺りに水が飛び散った。
お互いに間合いを取って離れ、メモリを構え合う。

カチッ__「CARIVER(聖剣)!!」

カチッ__「ETERNAL(永遠)」

メモリスイッチを押した瞬間、ロンギヌスは息を呑んだ。
カイオーガとエターナルメモリの力量は、4年間で嫌というほど知っている。一歩間違えれば…

仲間に殺される覚悟を決して、ロンギヌスはライバーを鋭い剣へと変化させた。


「あ〜あ…降参してくれたら嬉しいんだけどなー…」

「そうはいかないだろ…俺にはまだ育ててる仲間がいる!!」

「みんな君より強いのにね…♪」


明るくも冷たい一言が、ロンギヌスの心を矢の如く貫き通す。
しかし弱いとけなされた事よりも、
いつの間にか「マスター」が「君」に変わっていた事の方が辛かった。


<2011/05/15 15:55 ロンギヌス>消しゴム
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