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3つ目の至宝 − 旧・小説投稿所A

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3つ目の至宝

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「し、司令…それは…」

「私の宝だ。奴らはこれを狙っている。」

上等兵達の目は、司令台の上に置かれ
た3つの宝に注がれていた。しかしグレ
イはその中から、赤黒く鈍い光を放つ槍
を持ち上げると、槍先を今は固く閉ざされ
ている出入口の前へと向けた。

「な…何を…」

「…………今に分かる。」

グレイの殺意とも取れる異様なオーラに、
兵士達はジリジリと後ずさった。ロンギヌ
スの槍を持った彼の目は、まるで獲物を狙う獣のようでもあった。



ドグォォォォンンンンン…!!!!

「ひっ…!?」
「なんだ!?」

突然部屋中に振動が走り、数名は飛び
上がって尻餅をつく。完全にロックさ
れた扉に、謎の巨大なへこみが出来ていた。

「司令…こ、これはまさか…」

「ドラゴンだ…侵入してきた奴らだ。」

辺り一帯地震のように揺れているとい
うのに、グレイは眉一つ動かさない。む
しろ扉の鍵が壊されていくにつれ、彼は槍を投げる体勢を構えていく。


ゴォォン…ドゴガガアアアアアアン!!!!!!

扉はロックごと吹き飛ばされ、部屋の
反対側へとぶつかって大破した。
全員の目が見つめる中、グレイは進み出た影に向かって、槍を一心込めて投げつけた。


ヒュゥン……ドシュッ!!

「あっ……」

槍は空気を切って直進し、見事狙った相手の腹に命中した。貫かれたのは…






「結局わたし…か…」

「なっ…」

グラリと揺れたレムリアの白い背中から、二股の槍先が突き出ている。氷竜は急いで
駆け寄り、倒れるその身体を抱きかかえた。


「お、おい…レムリア…しっかりしろ!!」

「ふふ…あなたも…グフッ!!優しいとこ……あるじゃ…な…」

牙竜は目の前で起きていることが信じ
られないらしく、時間が止まったように二
人を見つめていた。レムリアの刺された部
分が、白い砂へと変わっていく…

「嘘だろ…そ、そんな…」

「そっか…き、消える…って…こういう…感じなのね…」

氷竜の驚いた顔が珍しいのか、レムリ
アはいつもの笑みを絶やさない。ルビー
のように透き通った瞳が、消えていく自分
の体を見つめた。ほとんど消えかかり、あのしなやかな翼は既に無くなっていた。


「待て…おい!!」

「……さよ…」

とうとうレムリアの顔が消え去り、槍
が積もり積もった白砂の上に落ちる。

あまりにも急すぎる別れに、残された二人は石のように固まっていた。







グッ…グァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!


悲鳴のような咆哮を轟かせて、氷竜は
槍を荒々しく振り投げる。槍はグレイの
何十倍もの威力で兵士を消し去っていき、
壁に深々と刺さってしまった。

「くっ…くそ…」

グレイの周りには肌色の砂が散乱してお
り、14人はいたはずの兵士が一瞬で3人
となっていた。


「貴様…殺してやる!!」

鋭い爪を瞬く間に研ぎ光らせ、鬼のよ
うにグレイを狙う氷竜。牙竜が止める暇
もなく、彼は怒り狂って突撃していた。


<2011/05/15 15:54 ロンギヌス>消しゴム
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