---

・・・はっ！？

目をさますと、そこは洞窟のなかだった。

？？？「あ、起きた♪」

！！俺を襲ってきた奴の声だ。俺はとっさに戦闘態勢にはいる。・・・が、

ファ「！？」

俺の目の前に居たのは、背中の体毛を紅色に染めた、俺と同じバクフーンだった。しかし、俺の体長は約170cmなのに対し、そいつは230cmもあった。顔は優しく笑っている。・・・こいつ、どっかで見たような・・・。

？？？「もう、忘れたなんて言わないでよ？」

ファ「知らないな。お前の名前なんて。」

？？？「ふーん・・・。」

・・・くそ、あいつ俺を喰うんじゃなかったのか！？

？？？「フフフ♪」

ヌチュ・・・

ファ「んああ！？」

また耳を舐められた！なんで耳が弱いことを知ってるんだこいつ！！

ファ「おい！いい加減にしろよ！って！？」

ボフッ♪


後ろから抱きつかれた。しゃべり方からして。こいつ♀だな。
ちょっと可愛いかも・・・いやいや、こいつ！俺を騙して後でゆっくり喰うっていうコンタンだな！？

？？？「ね〜え〜♪」

mfmfすんなこの馬鹿！！







モフモフ・・・








ヤバイ、やっぱりかわいいな・・・。

？？？「好きになっちゃった♪」

ファ「！？」

・・・いや、多分俺の『味』のことだろう・・・。
でも、もしかしてほんとに・・・。

？？？「もう・・・。」

そいつは俺の前に移動した。そして、お互い向き合う形になった。

？？？「・・・。」

目を瞑って顔を近寄せてきた。

ファ「・・・って！？おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！？」

逃げようとしたが、耳を捕まれた。

ファ「あだだだだだだだだだだだだっ！！耳がっ！？」

？？？「もう、本当に覚えていないのね！？ヒドイ！！」

そうだよ。知らねーよw

モフッ♪

ファ「んんぅあ！？」

？？？「必殺、mfmf攻撃wwwwww」

ファ「・・・。」

俺はそいつの顔を見た。

？？？「ん？どうしたの？」

もう、この際言ってしまえ！！

ファ「て、てめぇ誰だよ！！」

？？？「グラム！」



・・・グラム







・・・グラム？





ファ「グラム・・・！」

俺は彼女を思いきり抱きしめた。




そして、俺は泣いた。






ファ「・・・っく・・・お前っ・・・生きて・・・t、たんだな！・・・エクッ」

グラム「え！？ど、どうしたのよww」

確か、13年位前だっただろうか。

---