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腸の歌姫 − 旧・小説投稿所A

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腸の歌姫
− 寄生虫退治編 −
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あれから10分…。

ミカン「本当にこれで大丈夫なのでしょう…。」






''コポコポ…ジュウ…''

メロエッタ「臭い…。寄生虫が居そうな感じね。」

メロエッタはデンリュウの胃の中に入っているケーキを消化している所を目の当たりにしながら薄暗い空間を動き回る。
ケーキ以外にもオボンの実5個が丸ごと胃液のプールに沈み、消化されていく場面も。
そして、それらの木の実によって、デンリュウの胃の働きを活発にして、胃液を分泌させていく。
デンリュウの胃袋の消化機能の凄さがわかる。
その為なのか、幾ら探しても寄生虫の気配は無い。

メロエッタ「ここには居ないみたい。この先の十二指腸になら…。」

そうつぶやき、幽門に入る瞬間だった。

''グニュ!グニャリ!''

メロエッタ「嫌あああっ!!!」

胃がメロエッタを感知したのか、いきなり激しい蠕動が発生した。

メロエッタ「あっ…、嫌…、らめぇ…。」

''グニャッ!グニョッ!''

メロエッタはそのまま蠕動で十二指腸を通過し、小腸に流し込まれた。






小腸に流し込まれたメロエッタは、

メロエッタ「…もう小腸?この触手…、いや、柔毛ね。」

メロエッタは柔毛に絡みつかないように慎重に進んでいく。

メロエッタ「嫌だわ…この気持ち悪さ…。ウネウネしている…。」

足元から間違いなく伝わる熱気のせいで、気持ち悪さも倍増している生物の体内。
蒸し暑い上、いつ体内に取り込まれて出られなくなってしまう恐怖に怯えつつ、10mと長い小腸を抜ける。

メロエッタ「思ったより長い気がする。もしかして…本当に長い?」

メロエッタの考えは見事に的中した。






その頃

デンリュウ「うーん…。…zzz」

ミカン「まだ大丈夫かな?」





''ドクン…ドクン…''

メロエッタ「もう少しかな…。どんどん悪臭が漂うわ…。」

悪臭を頼りに盲腸へと辿っていく。
そして、メロエッタは盲腸から大腸へと入る。

メロエッタ「臭い…。とても臭い!」

大腸だから当然である。
しかし、生身で大腸に入ると案外そうなのかもしれない。
溜まっている用を見ながら寄生虫を探す。






だが、寄生虫は…。

メロエッタ「!!」

そう、塊となって一箇所に集中していたのだ。

メロエッタ「こうなったらこうするしかないわ。」

そう悟り、メロエッタは…。

メロエッタ「いやぁっ!!!」

''ドカァァァン!!!''

塊を壊し始めたのだ。
壊せば分散する前に消滅する種だと判断したのだ。






1時間後…

メロエッタ「まだ壊れない…。」

メロエッタは疲れて意識が薄れていった。
肉体的にも精神的にもこんなに悪臭がする場所に留まり続けてはとてもでは無いが耐えれないのも無理は無い。
更に肉壁から水分を吸い上げているので疲れも著しかった。

メロエッタ「もう駄目…。きつさが…。」






諦めた瞬間にまさかの出来事が起こる


ここで終わらせたら何かドキドキしそうかなぁ…。と思いました。
リアルの多忙のせいで中々書けません。
でももっと書きたい精神があれば続けれます!

今度はかわいい獣も良いねぇ〜。
<2012/10/06 05:42 フィエラ>
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