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薬物乱用 − 旧・小説投稿所A

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薬物乱用

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ググ……ドチャッ…!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






AM7:30…

ジリリリリリリリリリ…!!!

ニコラス「お、おいロンギヌス…!!起き…起きてくれ!これどうすればいいんだ!?」

ロンギ「うーん………なんですか?」

横になったままゴシゴシと目をこする。ベッドの反対側では、目覚まし時計と悪戦苦闘しているニコラスの姿があった。


ロンギ「ほー……」

ニコラス「か、感心してないで……と、止めてくれ!」

ロンギ「はいはい…」

嫌にだるだるしい体を動かし、ズルズルとベッドの上を這う。ニコラスの声さえかき消すような大音量を、カチッと止めた。



ニコラス「ば…爆弾なのか…?」

ロンギ「な、んなわけ無いじゃないですか…ただの目覚まs…」

ぐぎゅるるるる………




ニコラス「し、しまった…」

竜でも恥ずかしいらしく、カリカリと頭をかく。ちょっと………かわいい。


ニコラス「朝食…そろそろではないか?」

ロンギ「そうですね…リビング行きましょうか。」

ギィ……バタン。


〜〜〜〜〜〜
〜廊下

ニコラス「いやしかし今朝は驚かされたな……何故私の腹に入っていたのだ?」

ロンギ「……え?」

「何故って…あなたが勝手に僕を食べた。」と言うのは抵抗があったので、混乱しながらも言い訳を考える。

ロンギ「えーっと……ど、どうしても入りたくて……気持ち良さそうだったもので…」

ニコラス「…実際は?」

ロンギ「さ、最高でした…」

これは本当だった。むにむにとした胃壁…溢れ出る竜の熱い唾液…それらに愛撫されるあの感触……体はしっかりと覚えていた。


ニコラス「フフ……それなら良い。着いたぞ。」

冷たい木製の扉を押し開け、暖房の効いたリビングへと入る。



〜〜〜〜〜

〜リビング

カイ「メリークリスマース!マスターおはよ♪」

ロンギ「な、なんじゃこりゃあ!!」


イヴが終わったばかりだというのに、早くもリースがあちらこちらに飾り付けてある。部屋の中央には巨大(ニコラスと同じぐらい)なツリーが堂々と置いてあった。

何より驚いたのは、腕を振るおうと思っていたX”mas料理が既に作られていることだ。ローストビーフ、七面鳥、ポークチョップ、ステーキ、茹でポテト、グリルポテト、プディング、ソーセージetc…どれも半端な量じゃない。


ニコラス「お前の家の朝食とは贅沢だな…」

ロンギ「ちょっ…どうしたのこんなに!」

ラティ「半分は宅配…半分は兄さんの手作りですよ。」

た、確かに人間が作れる量じゃないかも……カイオーガの方を振り向く。


カイ「…………はい♪」

ロンギ「え…なにこれ?」

にこやかな笑顔から手渡された請求書…それは今までで最も残酷な行為だった。


ロンギ「y78g“=(〜)〒<x56(::>46f!!!!!!!!!!!!」

カイ「えっとー…材料費に宅配費に食物代込み込みだよっ♪」

ロンギ「ゼロが5つって…ゼロが5つって…」

あまりの額に脳内で核爆発が起こり、フラフラとニコラスの腕へと倒れ込む。


ニコラス「……どれ?…なんだこんなものなら私が出そう…安いものだ。」

その一言で心の黒い雨はやみ、輝かしい太陽が顔を覗かせた。

ロンギ「ほ、本当ですか!?」

ニコラス「いろいろと楽しませて貰ったからな……ほんのお礼だ。」

ドッとニコラスへの感謝と愛情が溢れるのを感じ、無意識に腕を抱きしめる。

ロンギ「ニコラスさまぁー!!!」

ニコラス「こらこらよせ……」

カイ「じゃあ食べよっか。お腹ぺったんこなんだー…」

ニコラス「私もだ。ほらいくぞ離れろ…」

ひっつき虫のように張りつく僕をつまみ、巨大な食卓へと連れていく。唯一の人間サイズの椅子へと座らされた。

〜〜〜



ルギア「それではクリスマスを祝して……」

一同「カンパーイ!!」


全員が食べ物へと手を伸ばす。見る見るうちにローストビーフは減っていった…

宴会が始まって10分程……ニコラスは誰にも気づかれないよう、静かにカイオーガに耳打ちした。


ニコラス「おい……ちょっと来てくれ…」

カイ「えっ…?なにかくれるの…?」

ニコラス「違う、話があるだけだ…」

カイ「なーんだ。」

渋々、カイオーガは立ち上がる。


<2011/05/15 15:21 ロンギヌス>消しゴム
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