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強者と弱者との立場 − 旧・小説投稿所A

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強者と弱者との立場
− 食われる……!? −
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注 ザングースの視線が多かったりします(汗



ザ「あ、ああ‥」

逃げたい…この心が頭でいっぱいだ
舌をちょろちょろ動かしてこちらへ寄ってくるハブネークの口は僕を簡単に飲み込んでしまうだろう
後ずさりしようとする足が思うように動けない。そうしてる間にもどんどんハブネークが近づいてきてる

ベロベロ…

ザ「ひいぃ…あああ…」

ハ「お前も食べてやる。覚悟しろよ?」

顔から細長い糸のようなものがペタペタと当ててきた。少し気持ち悪い
蛇独特の細長い舌だ。ザングースを軽く味見をしたのであろう。早く喰らいたいと口元からだらしなく涎を垂らして

ザ「こ、来ないで」

シュルルル!…ギュッ!!

ザ「うわああ!?」

ハ「おっと!?逃がさないぜ?お前は俺の餌なんだから」

ようやく足を動かした途端、ハブネークの尻尾が素早く僕の体を巻きつけてきた。まるで縄が何重にも縛られてるようだ
腕で試しに動かそうとするもやはり身動きが取れない

ザ「は、離して!」

ハ「クク、いいね…その恐怖に歪んだ顔。だがそれじゃあ物足りないねえ。もっと苦しめー!!」

ギュウゥ!

ザ「ぐあああああ!?」

ギリギリと狭めてくる胴体。惨めに泣き叫ぶ声が森に騒ぎ立ててるが強者にとっては関係ない。こうして苦しませるのが楽しいのだから

ハ「お遊びはここまでで…食事の時間だ。頂きまーす♪」

ザ「うわあああ!?」

グパァ、と怪しく牙を光らせて透明の涎が大きく糸を引いて開きだした大口。こんなところに入ったらもう一環の終わり
体の自由をとらわれてる今、口がザングースの頭をかぶせて上半身を一気にくわえ込んだ

ザ「ん、んんん!?」

狭く蒸し暑い口内。ザングースのパニックは普通ではなかった
食われる恐怖、徐々に追いつめられていく死。心臓の鼓動も激しくなって恐怖が止まってザングースは絶滅へ考えた




が…その時であった


ガブッ!!

ハ「…いぎ!?」

食われる寸前に予想外なことが起きた
味わうのを楽しんでいたハブネークが急に激痛が響き渡った。そして口内にいるザングースと言うとなんと小さな歯で細長い舌を思い切り噛んでいたのだ

ハ「うがああぁぁいてー!!」

ザ「いた!?」

痛みに耐えきれず思わず口から離してしまい、ついでに尻尾の拘束を解放させてその場で悶え始めた。舌が痛くてしょうがないのであろう


地面に吹き飛ばされたザングースは呼吸を整えて今の内に体制を立て直した。今の内に逃げようとすぐに逃げる行動に出たのだ

ハ「てめえ、逃がすか!!」

怒り心頭に炎に燃えたハブネークは逃げる獲物を高速で追いかける
ザングースも必死に走るがハブネークのスピードから逃れず、後ろから距離を取られてしまった

ハ「今度こそ食ってやらー!!」

ザ「こ、来ないで!!!」

再び死へと導く口を開いてザングースへ襲いかかる。またもあの口に入ってしまえば今度こそ終わりだ
呑み込まれる恐怖が浮かび上がって、ゾッと身震いをし出すと慌ててザングースは迫り来る大口に向かって一つの木の実を投げた

ハ「…っ!?」

ザ「いた!!」

見事に入った木の実を呑み込むとびっくりしのとか、ハブネークは口を閉じて突然止まった
ザングースは言うと木の実を投げた後転んでいて、地面にうつ伏せとなって無防備な姿を見せながらガタガタと震えていた

ザ「……?」

おかしい。いくら待ってもハブネークが来る気配がない
こんな姿を晒してしまえば僕をたちまち丸飲みするだろうに

ザ「…え!?」

ハブネークがいる方向に恐る恐る振り向くとそこにはハブネークがいない、一つ謎がザングースの頭を横切った


ようやく見つけた時、そこにいたのは………


またもマイペースな投稿

これでいいのだろうか(^^;)

もう少しで終わりそうだからがんばろう!
<2012/11/19 22:03 スイト>
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