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狼と狐のち日常 − 旧・小説投稿所A

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狼と狐のち日常
− 今はちょっとまずいかな……? −
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混雑を避ける為に少し時間を空けて入浴を試みた。
結果は……

「し〜の〜の〜め〜♪」

あまり関わりたくなかった椛と混浴する羽目になってしまった。
最初こそ距離を取る事に成功していたのだが、遂には九つの尾に捕まり
今では尾に巻き取られたまま、抱き締められていた。

「これ、暴れるな♪」

どうにか逃れようと抵抗すると、尾で締め付けられ苦しみが生じる。

「今日は味わうだけじゃ」

と、どういう真意なのかは悟る事はできないが
突如頭部を咥え込まれる。
そのまま、顎のラインに沿わせる様に舌が這わせられ
無数の舌の上に展開する味蕾が織り成すザラザラが、僕の肌を舐め上げていく。
椛の口腔内は相変わらず、蒸し暑く、どこか生臭さを感じさせる。
今回は服も床の心配も無く、少し語弊があるが安心して喰われる事ができる。
ただ、僕はまだ被食フェチではない。
捕食に対してはまだ嫌悪感を抱く事はある。

「んんっ……」

だらだらと舌奥や口腔内で分泌される唾液が頭部に降り注ぎ
さらには、舐められる事により唾液はより僕を穢していく。
椛は相変わらず、僕の味にご満悦の様で
次第に僕を奥へと引き込んでいく。

「も、椛っ……」

遂には頭部が喉肉に捕まってしまう。
そのまま蠕動運動で食道に呑み込まれる……ことは無かった。
ぐじゅっ、ぐじゅっと開閉を続ける喉肉に頭部だけが反芻を喰らわされていた。
尾で上下させられたり、頭部自体が上下する事で
椛は呑み込む際の快感を感じているようだった。
ぐぷぐぷと頭部が呑み込まれては、吐き出される。
湯気や唾液、粘液が呑み込まれ椛の胃袋へと送られていく。

「っはぁ……東雲、主は美味いの♪」

ようやく解放されると、椛は再度頬を舐め上げる。

「嬉しくないよ」
「まぁ、そう言うでない。今宵は儂と湯浴みができるのじゃぞ♪」

そのまま尾と前肢の二重の抱擁のまま
僕は椛との湯浴みをする事となった。



携帯だと見れないようなので
再度upしました
<2012/04/28 00:09 セイル>
消しゴム
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