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【保】邪竜降臨 − 旧・小説投稿所A
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【保】邪竜降臨

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 ゲームにあるファンタジー世界には、よくある魔王だとか邪竜だとかが悪さして、勇者がそれを倒す。
それがその世界の掟だった。

 しかし、勇者も、魔物を倒したくて倒しているわけじゃない。
 もしかしたら、魔物が実は勇者と同じ人間で、勇者が魔物かもしれない。


ある世界に、冷酷な勇者”リシー・ミクトル”という勇者がいた。
彼にはただ魔物を倒すべく生み出された勇者で、魔物等、少しもかわいそうだと思わなかった。
人間はミクトルをおっかなそうに思っているが、彼も勇者のため、仕方なく彼を支えてきたのだ。


そんな彼が遂に、魔王城までとやってきた。
魔王城の兵士を倒しつつ、王の玉座まで来た。

魔王「フフフ、勇者ミクトルよ… よくぞ我が城の兵士どもを倒してここまでたどり着いてきたな。

   しかし、お前のやっている行為自体、既に勇者でもない。そんなお前に、私を倒せると言えるのか」

ミク「… 魔王… お前を倒す」

魔王「なるほど、私の死の忠告を聞きもしないで、私を倒せるというのか…

   ならばその力、見せてもらおうじゃないか。邪竜、殺れ!」

邪竜「はっ!」

そういうと、魔王の隣にいた邪竜は、前へと飛んだ。その時、その後ろにいる小さい邪竜の子供が勇者の視線にあらわになった。

勇者は何も言わず、冷たい剣を引き抜き、物凄い速さで子邪竜に向かって走った。そして…

ザシュッ!

豪快な斬撃音を放った。だが、子邪竜は無事だった。
もう一体の邪竜が、子邪竜をかばってあげたのだ。

邪竜「グオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

まるで断末魔のような咆哮を出すが、
それを、ミクトルは冷酷なまなざしで見つめていた。

ミクトルはさらに攻撃を続け、邪竜の体力や気力を確実に無くしていた。

邪竜「ぐ… あ… お前だ… けは… 私た…ちの… 誇りを…  受け継… いで…ほしい…」

子邪「父ちゃん!」

子邪竜は、父親のもとへと駆け寄った。

邪竜「生き…のび… ろ…   トラ…ンス…!」

子邪「やめて!父ちゃん…!」

その時、その子邪竜の周りに魔法陣が出ると、細い光となって消えた。

ミク「邪竜の血… 後… 必ず止める」

剣を鞘に戻し、そのまま魔王のいる広間へと歩いた。

それと同時に、邪竜は遂に力尽きてしまった。



初めての戦闘シーン(?)です。
やっぱり変だ…
<2011/12/09 22:30 ネイム>
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