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【保】神々の戯れ〜散々な海外旅行〜 − 旧・小説投稿所A
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【保】神々の戯れ〜散々な海外旅行〜

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水神の眼前には狼の顔があった。

「お、お前はフェンリル!」

「ドラゴンのお嬢ちゃん、よく俺の名前を知ってるねぇ」

フェンリルはペロリと水神を舐めた。
 
「何の真似だ!?」

「何の真似って、そりゃ味見だよ」

「味見だと……!」

水神は目を大きく見開く。

「あの憎たらしいヴィーザルの野郎への復讐を決行しようとしたんだが、お腹が空いてしまっていてね。ドラゴンのお嬢ちゃん、君には恨みはないけど悪いが食べさせてもらうよ。大丈夫、痛くないように丸呑みにしてあげるからさ」

「嘘付け!神話じゃ誰かの腕を噛み千切ったりしてただろ!」

「それは昔のこと。今は違うよ。さっき食べたちょっと変わった奴だって丸呑みにしたんだから」


その言葉を聞いた水神はハッとした。

「その変わった奴って、もしかして頭に兎の耳がある人間のことか?」

「お嬢ちゃんの知り合いだったのかい?あれは一体何なんだ?人間ではなさそうだったけど」

「そいつを吐き出せ!」

フェンリルは水神が豹変したことに少し驚いた。
水神はフェンリルの足に噛みつこうとする。
しかしフェンリルの反応の方が早く、すんでのところで水神の攻撃をかわした。

「怖い怖い。じゃあいただきます」

フェンリルはその巨大な口を開き、水神のことを包み込んでしまった。


水神は突然のことに反応出来なかった。
いや、正確に言うならば最強の存在である竜の遺伝子には自らが食べられるような事態に陥ったときの対処法などまったくインプットされてなかったが故に反応出来なかったと言った方が正しいだろう。
フェンリルはその圧倒的な体格差で水神をくわえあげ、口の中に収めてしまった。
そして水神が抗議の声を上げる前に舐め始める。
その光景はまさに人知をこえるものだった。
水神は人間からすれば巨大な体を持っている。
そんな巨体の持ち主がまるで飴玉のように扱われる光景など、誰が信じよう。
だが現実こうしてフェンリルによって水神は舐め回されていた。
フェンリルはどうやら約束はしっかり守るつもりらしく、噛むような素振りは一切見せずにひたすら水神のことを舐めていた。
一方の水神も当初は激しい嫌悪を抱いていたが、フェンリルの愛撫に徐々に身を任せるようになってしまっていた。
フェンリルの大きな舌が水神を包み込み、丹念に全身を優しく舐めあげる。
屈辱はいつのまにか至福へと切り替わってしまっていた。



<2011/12/05 23:11 とんこつ>消しゴム
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