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【保】神々の戯れ〜神様、街へ行く〜 − 旧・小説投稿所A

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【保】神々の戯れ〜神様、街へ行く〜

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そんな省吾のことを水神がひょいと抱き上げる。

「怖がらなくても大丈夫だよ。優しく味わってあげるからね」

水神の舌が優しく省吾に巻き付き、そのまま口内に収められた。
一方の月夜兎もセルモスにまさに食べられようとしていた。

「エヘヘ、生クリームたっぷりのマシュマロみたいで美味しそう」

「噛まないでね。噛み砕かれたらグロテスクなことになるから。それ以外なら何やってもいいよ」

そんなやりとりをした後、月夜兎もセルモスの口の中に収められた。
二頭は一人と一匹のことを舐め回し始めた。
生クリームはあっという間に舐め取られるが、尚も二頭が舐めるのをやめようとしない。
水神に舐められている省吾は、水神の容赦ない責め苦に何度も気を失いそうになった。
いかにセルモスが自分のことを優しく舐めてくれているのかを省吾は痛感した。

「はあ、はあ……。止まった?」

不意に水神の舌が止まる。
なんとなく省吾には次に何が起こるのか分かった。
そして予想どおり、急に口内が傾いた。
水神が頭を上げて、呑み込む体勢に入ったのだ。

「んぐっ、ごちそうさま」

そして省吾は何の抵抗も出来ないまま丸呑みにされてしまった。
食道をもみくちゃにされながら通過し、胃の中に到達する。

「むにゅむにゅしてて気持ちいい。これは胃壁、か」

セルモスの胃壁と同様に、とても柔らかくて心地よいものだった。
散々水神になぶられて疲れ果てていた省吾はそのまま仰向けに倒れこむ。

『省吾くんも呑み込まれたか。私も今はセルモスくんの腹の中さ。いやぁ、セルモスくんは優しい食べ方をしてくれるんだね。気持ち良いとさえ思ったよ。そっちは地獄だったんじゃない?』

月夜兎の声が省吾の頭のなかに直接聞こえてきた。

「相当ハードでしたよ」

『やっぱりね。水神にセルモスくんの優しい食べ方を習わせたいよ。あっ、そうそう。水神の胃液には触れないようにしてくれ。メチャクチャ強力で何でも一瞬で溶かしちゃうから。じゃ、そういうことで』

「えっ……」

省吾は慌てて起き上がった。
暗くてよく見えないが、何か液体っぽいものがどんどんこちらに迫ってきている気がした。

「水神さん!出してください!」

省吾は柔らかい胃壁を必死で叩いて懇願した。


「ちゃんと吐き出してやったみたいだな」

月夜兎は外からの気配を感じ取り、そう呟いた。

「あー、それにしてももう最高だ」

月夜兎はセルモスの柔らかい胃壁を堪能していた。
水神と違ってセルモスはある程度胃液の分泌を調節出来るらしく、おかげでたっぷりと胃壁の感触を楽しめた

「あの〜、月夜兎さん。そろそろ我慢が出来ないかも」

上の方からセルモスの声が聞こえてきた。

「そうか、分かった。楽しい時間をありがとな」

「どういたしまして。月夜兎さんも美味しかったよ〜♪」

セルモスは上機嫌そうに言うと、月夜兎のことを吐き出してやった。
吐き出された先は噴水で、頭から着水する。

「ぶほぁ……!ふう、無事生還、と。セルモスくんと水神、もうこれで満足したよな?」

月夜兎は二頭の竜に聞いた。

「もちろん♪」

とセルモスは月夜兎に頬擦りする。

「満足したよ。人間ケーキ美味しかったなぁ」

と水神はさりげなく物騒すぎることを言う。

「私もあの心地よい胃壁を心行くまで堪能出来たし。良い事ずくめだったな」

「自分だけ大損だったような気がするんですけど……」

噴水の脇で憔悴しきっていた省吾がボソッと若干忌々しそうに呟く。

「ゴメン、ゴメン。お詫びはこれで勘弁して」

月夜兎はそう言って、省吾の手のひらに何やら文字を書いた。
するとそれは一瞬光り、消えてしまった。

「何をしたんですか?」

「ナイショ。じゃあ水神、次行こうか」

「うん。じゃあセルモスくん、そのアドレスにメール送ってね。待ってるから」

「分かった。また会えるといいね。バイバイ〜♪」

月夜兎と水神はセルモスと省吾に別れを告げ、その場から立ち去った。

「ねえねえ、省吾くんに何したの?」

公園を出たところで水神が月夜兎に聞いた。

「ん?ああ、あれか。あれは省吾くんが命の危機に陥ったときに私にそれが伝わるようにしたんだ」

「つまり何かあったら助けてあげるってこと?」

「そういうこと。私って優しいだろ」

月夜兎は自信満々にそう言うが、セルモスが近くにいるんだからそんな機会は皆無なんじゃないかと水神は思った。

「……腹黒」

「えっ、何か言った?まあいいか。次はどこ行きたい?」

「月夜兎に任せるよ〜」

神様たちは上機嫌に街の散策を続けるのだった。

お し ま い



<2011/12/05 23:05 とんこつ>消しゴム
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