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【保】神々の戯れ〜神様、街へ行く〜 − 旧・小説投稿所A

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【保】神々の戯れ〜神様、街へ行く〜

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「この前私が人間に化けた姿を月夜兎に見せたじゃん。あの時気付かなかったの?」

「だってあの時の水神は旅館にあるような男女兼用の浴衣着てたし……。それに水神が人間に化けた時の顔って中性的な顔立ちで、あと声も中性的だし、そもそも性格とか普段の振る舞いが全然女の子らしくないじゃん」

月夜兎の弁明を聞いていた水神が不満そうな顔になる。

「月夜兎。今の世の中はジェンダーフリーだよ」

珍しく水神が小難しい言葉をつかってきたので、月夜兎は思わず面食らってしまった。

「分かった、分かった。今のは『女の子らしくない』なんて言った私が悪かったよ」

「分かればよろしい。早く行こっ!」

水神は月夜兎の腕をぐいぐい引っ張る。

「そんな急ぐなって」

月夜兎は半ば引きずられるようにしてついていった。水神と月夜兎が向かったのは、街の中心部である繁華街であった。

「人間の街に来たわけだから当たり前と言えば当たり前だけど、人がすごく多いね」

「師走だからな。それにクリスマスも近いし。……ってオイ」

突然月夜兎が立ち止まり、進行方向の先を指差した。

「どうしたの?」

「水神、あれはドラゴンだ」

水神は月夜兎が指差す先を見るも、そこにはたくさんの人間がいるだけ。
ドラゴンなんかいなかった。

「月夜兎、あなた疲れてるのよ」

「そうか?気のせいだったのか?」

月夜兎はイマイチ納得出来なかったが、もしドラゴンが本当に現れたとなったら人間たちはパニックになるはずだ。
だが実際はそんなことにはなっていない。
どうやら私の見間違えだったみたいだ、と月夜兎は無理やり自分に言い聞かせる。

「スマン、スマン。じゃあ最初は前々から水神が行きたいって連呼してたケーキ食べ放題の店に行くか」

月夜兎はそう言うと、さっきのお返しと言わんばかりに水神のことを引っ張っていった。


「けっこう混んでるな」

ケーキ食べ放題の店に来た月夜兎と水神であったが、店内はだいぶ混雑していた。

「いらっしゃいませ。お客様は何名様でしょうか?」

若い女性の店員が応対に出てきた。

「二人です」

月夜兎はそれに答える。

「お二人様でしたらご案内出来ます。こちらです」

店員は月夜兎たちを空いている座席へと案内した。

「当店はバイキング形式となっております。制限時間は60分です。それではごゆっくりどうぞ」

一通りの説明をして、店員は去っていった。

「だってさ。……うおっ!何だそりゃ?」

店員の説明を馬鹿丁寧に聞いていた月夜兎が振り返ると、そこにはすでに皿から溢れんばかりにたくさんのケーキを載せて満面の笑みを浮かべる水神がいた。

「それ食うの?」

「当たり前じゃん!あっ、そうそう。月夜兎が好きそうなニンジンケーキってのがあったから取ってきたよ」

水神はそう言うとやっぱりケーキてんこもりな皿を月夜兎の席に置く。

「ちょっと待て。こんなに食えんぞ」

「少食だなぁ。じゃあいくつかもらってあげるよ」

月夜兎の皿から水神はケーキをいくつか取り、瞬く間に平らげてしまった。
別にガツガツ食べてるようには見えないのだが、水神の皿から怒涛の勢いでケーキが消えていく。

「おかわり、おかわり」

そしてあれだけあったはずのケーキたちは完全に跡形なく消え、おかわりに行ってしまった。

「……竜族だけで食べ放題の店でパーティーしたらどうなるんだろ?」

月夜兎はその光景を想像したが、とてつもなく恐ろしい光景が浮かび上がったので想像するのをやめた。



<2011/12/05 23:03 とんこつ>消しゴム
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