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【保】特生3課〜東京危機〜 − 旧・小説投稿所A

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【保】特生3課〜東京危機〜

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オイラは旋回が下手くそで大味な飛び方しか出来ないうえに、スピードもあまり出ない。
これでヘリ相手に空中戦を挑もうならいい的にしかならない。
翼膜ってかなりデリケートだから、ちょっとでも攻撃を受けるとシャレにならないんだよね。

『フジヤマテレビの被害状況は?』

『アンテナ部分に機銃が何発かたたき込まれて破損、電波の発信が出来ないとのことです』

ということは今テレビをつけるとフジヤマテレビは砂嵐しか映らないのか。

『敵の狙いは何だ?無差別か?』

「テロリストの考えることはよく分かりません。……やっと品川駅だ」

眼下に見える品川駅は人で溢れ返ってる。
おそらく鉄道は完全にストップしてしまっているのだろう。

『浜離宮庭園にて敵のヘリ1機と交戦中!大至急増援求む!』

これは自衛隊の無線だな。
頼むから撃ち落としてくれ。
オイラは翼に力を入れてなんとかスピードを出そうと努力する。

『近SAMが命中!撃墜したぞ!』

戦果をあげたことを知らせる自衛隊の無線が入ってきた。
これで残り2機だ。
ヘッドホンから時折聞こえてくる自衛官たちの会話から戦況が徐々にこちらに傾きつつあることが分かった。

「……皇居が見えてきました」

灰色のビルが立ち並ぶ中でかえって存在感がある緑、皇居がオイラの視界に入ってきた。

『やっと降ろしてもらえるのか』

「空の旅はどうでした?」

『まあ悪くはないな。よし、降下してどこか適当なところで張り込むぞ』

「分かりました」

オイラは周りのビルに気を付けつつ高度を落としていった。


<2011/12/05 22:54 とんこつ>消しゴム
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