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【保】兄竜との出会い − 旧・小説投稿所A

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【保】兄竜との出会い

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ズシャアアアア!!


「グガアアアアア!!」

「おお…すばらしい!!」


時は過去…
謎の古びた塔の中にスタジアムらしい場所で巨大な竜の死体と幼い灰色の竜が立っている光景だった…


「あの凶暴な竜を一瞬で倒すとは…」

「育ててやれば利用価値はあるな…」


幼い灰色の竜の前にズカズカとたくさんの竜が近づいてくる…


「ね、ねえ…これ…僕がやったの?」

「ああ…そうだ…」


一人の竜はそう答えると灰色の竜はいきなり震えだす…


「え…そんな…嘘だよ…」

「嘘ではない…」

「お前には特別な力が備わっておるのだ…」

「特別…力?」

「そうだ…まだ自分では気づいてないらしいが…」


竜達は言い終わると灰色の竜に近づくにつれて、灰色の竜は後ずざる…


「ちょ…何…」

「こっちに来るのだ…お前を本能として目覚めれば最高の者となる…」

「さあ…ジェネラス…」


幼い竜、ジェネラスはどんどん思考が混乱してしてしまい…


(い、いや…来ないで…)

「早くこっちに来るのだ!!」

「く、来るなー!!」


ズオオオオオオ!!


「ぐあ!?何だ…これは…」

「やめるのだ…ジェネラス…」


灰色の竜を叫んだ瞬間、威圧が広がり、辺りにいる竜は怯み始める…

「グ…グルルルルル…」


ドゴオオオオン!!


「ギ、ギャアアアア!!」


灰色の竜の上から黒いエネルギー体が出場し、たくさんの竜達を葬り去る…


「や、やめろ…」

「拾った我々に…攻撃など…」

「う、うるさい…邪魔者め…」


ブオン…

ズシャアアアアン!!


「あああああああ!!」


灰色の竜の腕が上がった瞬間、灰色の刃ができ、近づいて来る竜達の体が分裂してしまった…


「はあ…はあ…」


ボオオオオオオ……

ゴアアアア!!


最後に口から巨大な炎となり、辺りは火の海となった…


「僕は…僕は…」

「お兄ちゃーん!!」

「!?」


混乱の中、ピンク色の竜が現れ、灰色の竜に近づく…


「ミ、ミレア!!」

「だ、大丈夫なの?体中に血が……」

「これ…僕の血じゃないから大丈夫…それよりここから離れよう!!」

バッサ…バッサ…

2匹は急いで火の海から脱出し、そこから離れて行った…


「ハア…ハア…」

(僕は…特別?…何が…よくわからないよ…)












※ ※ ※
















「むう…今だにわからぬ…あれは一体…」


時は現在…
洞窟にいたジェネラスはある事に頭を抱えていた…

「もう何年前か…あの後ミレアと二人で生活してたからな……しかし…あの記憶がわからぬ…私は…」

「ただいま…」


考えている内に唾液まみれのスイトが帰って来た…


「む…帰って来たか…相変わらずの姿だな…」

「仕方ないだろ…エレニムに捕まったらいつもこの有り様なんだから…」

「フフ…そうか…」


パアアアアアア……


「ふう…それより今日はミレアはいないのか?」

「ふむ…ミレアはある遠い国に出かけておる…」

「国?」

「確か名前はスリュ……いや…今は言わないほうがいいか…」

「何で?」

「まあ気にするな…」


ジェネラスが何か隠している内に右腕にある物が見えた…


「ちょ…何それ…」

「む…別にこれはただの拾い物だ…」

そう突っ込んだがジェネラスは慌てて隠してしまった…


「はあ〜退屈だな…」


ガシ…

ヒョイ…

ボフ…


「ちょ…何…」


いきなりジェネラスに捕まれお腹の上に落とされた…


「う〜ん今日はここで寝てようかな…」

「それもいいがお前が小さい頃私と初めて出会った話でもしないか?」

「え?いきなり何で…」

「暇つぶしにいいだろ…」


急なジェネラスの案に俺は聞くことにした…


「そういえば俺もう覚えてないや…」

「今は一緒に暮らしているからな…」




次から回想編です!!
何か色々とすいません…



<2011/11/24 21:59 スイト>消しゴム
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