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力求む者 − 旧・小説投稿所A

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力求む者

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フラ「帰ろっか!」

「ああ」


そう言った帰り道

俺はずっと考えていた。

―タイプを増やす


魅力的な事だ。だけど

それと引き換えに失われる命がある。


グライガーのように

今は俺がペンドラーを憎んでいる訳だが,今度は俺が怨まれる立場になるだろう。


奴らと同じ事をしてるんじゃないのかな…と


フラ「…なにか辛そうだよ。何考えてるの?」


フライゴンはずっと上の空だった俺を見て心配する。

「あ…いや…。なんでもない」

フラ「…そっか…。」

それから2匹は何も会話を交わさず自分達の山へ帰っていった。

――――――――――
次の日

「ふぁぁ…良く寝た…。おいーフライゴン。朝食はどうした…。っ…!?」

食卓へ向かった俺が見たのは、血だった。

机から滴る血を見て嫌な予感が過ぎる。



―フライゴン




「フライゴンっ!どこにいる!?」


俺はあの時の気持ちを思い出さずにはいられなかった。

フライゴン…




フライゴン……。



ぅ…。



どこからか声が聞こえる。



その声の元へ走る。


必死に







…フライゴン

そこには重傷を負ったフライゴンがいた。









――――――――――




キルリアはようやく治療していた部屋から出てきた。

キル「…命に別条はないわね。ひどかったのは毒を食らっていた位ね…」

キルリアは俺達の近所に住んでいて、いつも怪我をしたりしたら医療に詳しい彼女がみてくれる。

「毒…!?」


キル「ええ。それも強力な…こんなに毒が強いのは…ペンドラーかベトベトンくらいね…」

ペンドラー… まさか…

奴が…?


キル「心当たりはないの?ここまでされた…理由は」


「…。」

キル「黙ってちゃ分からないわ。」

「ごめん…今は何も言えない…分からないんだ…何が起きたか」


キル「…そう。分かったわ。落ち着いたらまた来て。」

そういって彼女は家から出た。


ペンドラー…。

あいつがまたやってきた。


不思議と昔のトラウマが起きない。むしろ





怒りだ。



とてつもない怒りだ。



その怒りは傍らで苦しむフライゴンを見ている俺によって… 決意に変わった。







大量捕食者への決意となった。


試験終わったので更新しましたー!
<2011/10/24 16:48 氷水>
消しゴム
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