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会合 − 旧・小説投稿所A
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会合

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「ま、待て…話せばわかる…」

ルギア「まだ何もしていないんだが…」

自分達の巨大な潜水艦に逃げ道を封じられ、追い詰められている1人の潜水士。
名前はバルス。

で、なぜこんな状況なのかというと…

〜10分前〜


潜水士「だめだ!凄い力で海面に向かってる!」

バルス「畜生いったい……ん?」


体が妙に浮いている…まさか!

バルス「皆衝撃に備えろぉ!!」

潜水士「「えっ…」」







ドガジャアアアアアアァァァァ………!!!!!

潜水士「うわあああっ!!!」

潜水士「ぎゃ…ぐへええええ……」


ちっ…落ちたか…

どうやらバルスが感じた浮遊感は、そのまま海を飛び出し、砂浜に落ちる時のものだったようだ。
衝撃に耐えられなかった他の潜水士は、みんな目を回している…



バルス「いや……ありえないな…」

驚くのも無理はない。潜水艦が何の前触れもなく海上に吹き飛ぶ事など、絶対あるはずがない…いったいどうして…



???「出ろ。」

バルス「え……?」

外から突然声が聞こえる。脅すようなその口調は、バルスを震え上がらせてしまった…


???「おい…」
バルス「あ、ああ…」

声に操られるまま、バルスは堅い鉄の扉を開け、砂浜に降り立つ。



バルス「………?」

出ては見るものの、さっきの声の主が見当たらない…近くのはず…

???「どこを見ている?」
オルク「どこって……あ…」


居た。自分の後ろ、潜水艦の上に立ち、静かにバルスを見つめているのは…





バルス「なっ……ルギ…ア?」

ルギア「博識だな、人間。よっと…!」

ルギアは飛び上がり、バルスの前に着地した。

バシャアアアアアア!!!

凄まじい砂埃が舞う。

バルス「げほっ…げほっ…え、ええ!?」

目を疑ったのはルギアの大きさだ。通常でさえかなりの物なのに、この個体は…2倍だ。



ルギア「何だ?…顔に何かついてるのか?」

バルス「………………え!?い、いや…何も…」

緊張と恐怖と感動と興奮が、竜巻のようにバルスの心を荒らす。



ルギア「時に…お前。」

バルス「な、ななななんだ…?」

ルギア「お前は…この船の乗員…だよな?」

バルス「あ…ああ…そうだ…」

ルギア「そうか…なら話は早い。」

バルス「………ゴク…」


どんな返答が来るのかと、ガクガクと震えだすバルス…





ルギア「出てけ。」

バルス「な…なぜだ…?」

ルギア「なぜも風もない。ここは我らの生息している島だ。お前らが侵すのはおかしいだろう?」

バルス「そ…そりゃそうかも…しれないが…」

ルギア「…しれないが?」

バルス「いっ…ひぃ…」

ギロリと鋭い瞳で睨まれ、怯えるが、勇気を振り絞って会話を続ける。

バルス「でも…俺は上からの指示でここに…」

ルギア「上…?ああ、人間にも地位があるのか………だがそんなの知った事ではないのだが?」

バルス「うっ……」

そりゃそうだ。でもこのビジネスには大金が…

バルス「お…俺はなんと言われようともやる!………やる…けど…」

ルギアの目線が厳しくなったせいか、迫力が消えていく…


ルギア「…あのな、私は無駄な殺生はしない。だが…」


ルギアはじりじりとバルスに詰め寄り、悪魔のような目で脅す。




ガン…
バルス「うっ…」

バルスの肩が、冷たい金属の壁に当たる。
逃げ道を失ってしまった…



ルギア「自分から帰ってほしいのだが……仕方ない。」


ルギアは自分のぷっくりしたお腹を、鉄の壁に押しつけた。もちろん…間にバルスを挟んで。


バルス「ふぐうっ!?んぐ…ううっ!」

急な出来事に、暴れるバルス。だがルギアはくすぐったそうに笑うだけで、効果がない。


ルギア「フフ…」

ルギアは圧倒的優位に立ち、バルスの背中に手を回す。




むぎゅっ♪

バルス「むぅ…んんぐぅ…」

ルギア「どうだ…なかなか心地よいだろう?」

挑発するかのような言葉に、バルスはあっさり乗ってしまう。

バルス「う…うるらい…やめろォ…」

ルギア「フフフ……」

ルギアの抱擁は、まだ続く…


<2011/05/15 14:33 ロンギヌス>消しゴム
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