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【保】とある竜医と女王竜の記録 − 旧・小説投稿所A

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【保】とある竜医と女王竜の記録

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「ちっ、何で俺はこんなに女に弱いんだ畜生が」

カトレアの胃の中で、ゴルダは1人ぶつぶつと言っていた。

カトレアの胃も、エルフィサリドと大して変わらなかった。違うと言えば、匂ってくる甘い匂いの微妙な強さの違いだけだった。

「やっぱ姉妹だわ」

ギュウ・・・

などと言っているうちに、胃壁が完全に密着してきた。

「なんだ、消化しちまうのか」

と思っていると、ゴルダを眠気が襲った。眠らせて消化と言う手段も、エルフィサリドと変わらないらしい。

「もういいや、寝ちまえ」

ゴルダは睡魔を受け入れ、眠ってしまった。

ジュワ・・・

そして、ゆっくりと消化されてカトレアと同化した。


「お前はまだ死ぬ運命(さだめ)ではない、我と同じ力を使い、生き返るのだ」

魂状態で浮遊していると、白い毛に覆われた青い目の竜のイメージが突如として現れ。光に包まれた次の瞬間にはゴルダは復活していた。

「俺と関係があるのかあの竜は?まあ光竜王国行けば分かるだろう」

ゴルダはそのまま起き上がると、食事の準備のためにキッチンへ向かう。

「カレーにでもするか」

冷蔵庫と思わしものを覗いた時に肉が合ったを見つけて、ゴルダはカレーを作り始める。

「いい味だ」

「ふむ、辛くするなよ」

1からスパイスなどを入れ、本格的に作っているとエルフィサリドがキッチンへ入って来た。

「そんなに辛くはしないさ」

そんな話をしてると、米が炊きあがったのでゴルダは火を止める。

「うまそうだ」

盛りつけられるカレーを見ながらエルフィサリドが言う。

「だろう?」

ゴルダも自信満々に答える。

「あら、おいしい」

何事もなかったかのように、平然とカレーを平らげながらカトレアが言う。

「魚介類入れてくれてもよかったのにな」

ミズチは文句を言いながらもおかわりを要求してきた。

「素直においしいと言えよ」

ゴルダは渋い顔でミズチを見る。



<2011/07/25 22:06 ゴルダ>消しゴム
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