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白炎の龍 − 旧・小説投稿所A

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白炎の龍
− 絶望と確信 −
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「…な、なんだよ……これ…」

驚愕の光景を 目に焼き付けられてしまった
頭が混乱する…
肺が圧迫されるように息苦しい…
心臓が激しく鼓動する…
眼の前が真っ白になる…
全身がピリピリとしびれる…、震える…
体中のこれは 恐怖以外の何でもない

「ち、違う…! 僕じゃない!
 こんなの僕じゃない! …こんなの…僕じゃ…」

次第に頭の中が 罪悪感で満ち溢れる
村から子供たちを奪っていたのは自分だった
とても信じられないが、ビデオカメラにしっかりと映った真実なのだ

僕は自分のお腹に目を向けた
…この中に…あのヒノアラシが……

見つめるお腹は 眼からこぼれるしずくで 点々と湿る
この溢れる涙の意味が 僕にはわからない
ただ単にわからないのではなく、多すぎて 整理がつかないからだろう
腕で何度も拭うが 一向に止まる気配がない

歯を食いしばった…
頬を手のひらで何度も叩いた…
…深呼吸…
……落ち着け…、よく考えろ…

…そうだ、急にこんなことになるなんて どう考えても不可解だ
無意識にこんなことをしてしまうなんてありえない
なにか 理由があるはずに違いない…!

僕はもう一度 震える手でビデオカメラを握る
巻き戻しボタンを押し………
………再生

そうだった、最初から気になってたんだ…
不気味に紅く光る僕の目…
そしてもう一つ、非常に奇妙なところに気がついた
月に照らされる僕の影が、僕とは全く別の動きをしているように見える…

この瞬間、僕は確信した…
あいつだ……、あいつだったのか…!

僕は ビデオカメラを右手に握ったまま 家を飛び出した




ここまできたらわかっちゃったよね……
やっぱりいつもの駄文だったってことね
<2011/07/24 15:01 ギン鶴>
消しゴム
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