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隠されし秘宝 − 旧・小説投稿所A

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隠されし秘宝
− 洞窟のドラゴン −
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ドラゴンは、最後の獲物であるシェリーをついに口に入れた。
シェリーは、筋肉の蠢く口内で、じっとしていた。
ドラゴンの口内は、粘着性の強い、唾液があちらこちらから分泌され、やむことがなかった。
ドラゴンは、最後の獲物は、味わってみようと思った。
ドラゴンが、顎を動かすと、口内は地震が起きたかのように揺れた。
「キャアアッ!」
シェリーは、悲鳴を上げ、筋肉につかまった。
それが幾度となく、繰り返された。
シェリーは全身が、唾液で濡れ、ベトベトになった。
次の瞬間
ゴゴゴゴォ…
どこかの筋肉の音がした、またシェリーはドラゴンが顎を動かす音と勘違いし、また筋肉につかまった。
しかし、顎を動かす音ではなかった、嚥下の音だったのだ。
唾液は、食道に流れ込み、世界が傾く。
シェリーは、その様子をじっと見ていた。
その時、口内の筋肉が一斉に動き出し、シェリーを食道に送るため、動き出した。
ドラゴンの肺に続く弁は、道を塞ぎ、胃は噴門を開き、獲物を今か今かと待っていた。
シェリーは、もう耐えきれず、手を離し、自分から落ちてしまった。
落ちた先にあった筋肉に運ばれ、シェリーは食道に落ちて行った。


今回からうpを、不定期で休止します。
ですが、いつかは戻ってきます。
その時まで、うpは休止です。
<2012/05/13 15:23 エヴァンゲリオン弐号機>
消しゴム
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