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【保】『究極』を求めた結果 − 旧・小説投稿所A
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【保】『究極』を求めた結果

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分岐でございます。

Aルート





「ぁぁ・・・ぅ・・・・・・・あ・・・?」


・・・・意識が戻る。

「どうして・・俺・・・・・生きて・・・・?」

指を動かす。体がある。
視界は相変わらず失われたままだが・・・
何はともあれ生き返ったようだ。


「でも・・・まだ・・・・外じゃない・・・・・・。」

全身に絡みつく肉の感触、湿った空気で、まだ体内にいるんだという事がわかる。
せっかく生き返ったのに、外に出られないのでは・・・・。




「ねぇ・・・・殺してくれるんじゃなかったの・・・・?殺すなら早く殺して・・・・
それか外に出してよ・・・・・・こんなの嫌だよ・・・・・。」









クルスは人間の姿に戻っていた。
何故体内に人間を入れられているのか・・・は超次元なので気にしてはいけない。

「なぁ・・・・クルス、知ってるか?」

「ん・・・鬼道ちゃん?なぁに?」

「入院していたデモーニオ・・・・病室から消えたらしいぞ。」



「へぇ・・・・。 目が見えないのがショックで粉末にでもなったんじゃないの?」

「いや・・・冗談を言っている場合ではない。本当に消えてしまったようだ。
自殺でもないようだ。外に落ちた形跡もない。」

「そうなんだ・・。どうしたんだろうねー。」

「テレビのニュースもその話題で持ち切りだ。外国まで来たのに・・・相当大きい事件になっている。
何があったのだろう・・・・。」

「うーん。 何があったんだろ・・・。」


バーカ、オレノハラノナカダヨ。







クルスはデモーニオを消化した後、魂からまた体を再構築した。
だが場所は・・・体内である。
二度と外へは戻れない無限地獄へと落とされたのだ。


消化されては再構築される。永遠にその繰り返し。
クルスから与えられる生命エネルギーのおかげで、死ぬ事もなく。
常に栄養をたっぷりと分け与えられて・・。
これから先、クルスが死ぬまでの・・・数百年もの長い年月、この中で生き続けるのだ。



「うぅ・・・やだ・・・・殺して・・・・・コロシ・・・テ・・・・」



思考まで溶けてしまうまで。
心が壊れてしまうまで・・・。永遠に。



<2011/07/12 22:31 クルス>消しゴム
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