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【保】『究極』を求めた結果 − 旧・小説投稿所A
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【保】『究極』を求めた結果

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「ぇ・・・・・う・・・・・・・えぐっ・・・」


いきなり態度が豹変したクルスに、ひたすら怯える事しかできないデモーニオ。
体がガタガタと震え、声が出ない。助けも呼べない。

「いいねぇその顔・・・・ 食べたくなっちゃうよ・・・♪」

ぺろっ。じゅるり・・・

「ひぃっ・・・・・?!」

獣の舌を伸ばし、頬を撫でる。
べたっとした熱い唾液をたっぷりと塗り付ける。

「や、やめろっ・・・何をしている・・・・」

「味見だよー。 さぁ、何をされるか・・・わかった?」

「な・・・分からな・・・・・ギャッ・・・ゥ」

かぷり、と手に噛み付く。

「おいしいね・・・デモちゃん。」

ぎぎっ、と力を込める。
じわりと紅い血が滲む。
クルスは優しくその血液を舐めとる。

「痛いっ・・痛いよぉ・・・・うぅ・・・・ぁ・・・・・」

「痛い?痛いんだ・・・・へぇ・・・・。」

ガリッ!

「ぎゃあああああああああああ!!!いやああああああああああ!!!!!!!!」

牙が骨まで届く。
視力という感覚を一つ失った体は、痛覚に敏感になっているため骨をゴリゴリと削られている痛みを、ハッキリと感じてしまう。
この痛みは・・・通常の人間なら失神するか、発狂してしまうだろう。
だが強化されたその体は、気絶する事すらできない。

「ちょっとうるさいねぇ、デモちゃん?」

「ひぃっ、ぃ、あぁぁぁ・・・・あぅっ、う・・・・」

「喉、潰しといたほうがいいかな?」

手から牙を離し・・・

そっと、首をくわえ込む。


殺される。



震えが止まらない。涙が溢れる。嗚咽が漏れる。
もうだめだ。俺はもう生きてちゃいけないんだ。死ななきゃいけないんだ。

デモーニオは全てを・・・諦めた。



<2011/07/12 22:30 クルス>消しゴム
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