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消えた理性 − 旧・小説投稿所A

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消えた理性

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カイオーガとコラッタはいつの間にか
共同生活をし、そのまま3ヵ月がたった。
コラッタが木の実を集め、カイオーガは
肉や魚を採っていた。

コラッタがいつものように木の実を持って帰ると、大量のサメハダーがピチピチと音を立てて跳ねていた。
「カ、カイオーガー?まさかこれって…」
「もちろん!今日のお昼ご飯♪」
「さ、さめはだなのに食える訳がないだろ!?」
「そう?結構美味しいけど…」
カイオーガは一匹口の中に放り込むと、ガリゴリと音を立てて噛み砕いた。
「お前はそうかもしれないけど…」
コラッタに硬いさめはだを食べる力はなかった。
「口移しで食べさせてあげようかぁ〜?」
「やめろよ…」
「わ〜冗談なのに赤くなってる〜。
もしかしてコラッタって…」
「ち、違う!」
「ぷぷぷ、おこんないでよぉ」
「でも本当にどうしよう…
今日とれた木の実は苦いのばっかだしなー」
「コイキングでも採ってこようか?」
「うーん、いつもお前に頼るのもなぁー」
「わ〜優しい〜」
「癪だ」
「…ムカ」
…結局コラッタはカイオーガに魚を採ってきてもらう事になった。

「分かったよ、謝るから…な?」
「ふんだ。で?何か要望はある?」
「うーん、1匹で肉質がしっかりしてるやつ。」
「はーい。でもコラッタ君、絶対に残さず食べてね?もしひとかけらでも残ってたら……」
「はいはい分かってるよ。」
それを聞くとカイオーガは海の中に潜っていった。



…5分後、コラッタは腰を抜かしていた。
カイオーガが採ってきたのは何と体長2、5mのギャラドスだった。
「う、うそだろ?」
「さあ、召し上がれ♪」
「む、無理に決まってるだろ!!?」
「え、どうして?1匹だし肉質もしっかりしてるよ?絶品じゃないか。」
「こんなに無理に…決まってる!!」
そう言うとコラッタは急いで逃げ出した。
幸い足の速さには自信があり、あっと言う間にカイオーガとの距離は5mを越えた。
しかしそれ以上差が開く事は無かった。
何故ならこの時、コラッタの足にはカイオーガの長い舌が巻き付き、動けなくしていたからだ。
「くっ!こ、この舌長野郎!」
「お褒めの言葉ありがとう。早く食べてよ。」
「無理だって、そんな量!」
「少しだけとは言ってないもん。」
「くそっ!」
カイオーガは長い舌を巻き取り、コラッタの目の前にギャラドスをもってきた。
「しょ〜がない。口移しで食べるなら3口でいいよ。
「ほんと…ってええ!?」
カイオーガは気楽に言うが、口移しとはつまり……
「お、俺ら同性だろ!?」
「僕性別ないも〜ん」
「あ…」
確かに性別は無い。しかし…
「じゃあ全部食べる?」
「うっ、わ、分かったよ…」
とうとう承諾すると、カイオーガはギャラドスの肉を喰い千切った。
「お、おまえ趣味悪いぞ…」
「よく言うよ。さっき赤くなってたくせに。」
「ち、ちがっ!……むうっ!」
強制的に唇が合わさり、肉が舌を伝って滑り込んでくる。
肉の旨さより、カイオーガの唾液の旨さの方が強く頭に残った。甘くとろけるような
味わいで、やみつきになりそうだった。
「ううん、むわっ。」
カイオーガが唇を離すと、コラッタの目はトロンとなっていた。

「どう?」
「はっ! あ、あんまりおいしく…」
「ほんとに〜?結構気持ち良さそうだつたけど。」
そんなこんなで口移しをあと2回繰り返したあと、コラッタは気持ちがいいのか、眠ってしまった。
カイオーガの言葉を聞きながら…
「明日は何の日か知ってる?」



…え。たしか……


<2011/05/15 13:07 ロンギヌス>消しゴム
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