PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル

消えた理性 − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
消えた理性

|<< < 12 / 24 >>|

「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
前食べられた時とは比べ物にならない程の痛みが襲いかかった。それもそのはず、あの時のカイオーガは単なる悪戯でコラッタを弄んでいたが、今は本気である。
敵と同じぐらいの感覚で扱われ、ブヨブヨとした肉壁は凄まじい圧力でコラッタの体を潰そうとしていた。
グニャン、グニョン、ギュウウウウウウウウウ!!
「うぎゃああああああああああああ!!!」

その頃カイオーガは……
……えぐっ!……うえっ!……グスッ!
泣いていた。いつも敵を混乱させるための嘘泣きでは無く、初めて流す本当の涙だった。そしてカイオーガは、胃壁を元に戻す。
やっと圧迫が解けたコラッタは、バタン!
と倒れ込んだ。
「ハァ、ハァ、カ、カイオーガ。こ、こんな事してないで早く消化を、、、」
「くそぉ!」
「え?、う、うわああああああああ!!!」
カイオーガは胃壁の形を変え、コラッタが身動きできないようにする。物凄い力で抑えつけられたコラッタは、再び訪れた圧迫地獄に、ただ悲鳴を上げる事しかできなかった。
「うぎゃあああああ!!!! ヤ、ヤメテぇぇぇぇぇぇ!!」
コラッタは更に、カイオーガをもっと怒らせる一言を言ってしまった。
「カ、カイオーガ!!は、早く殺してええええええええぇ!!」




「え?」
次の瞬間、胃壁が著しく躍動し、コラッタの背骨を中心に体の形を強制的に変えた。
そして今、コラッタの体には、柔道チャンピオンも悲鳴を上げる関節技が掛けられていた。
「いぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!ヤメデエエエエエエエエエエエ!!!!!」
コラッタの悲痛な叫びは、もちろんカイオーガは嫌と言うほど聞いていた。
しかしカイオーガは泣きながら胃壁を動かしている。止めようとはしない。
コラッタは叫んでいるが、微かな泣き声を聞き逃しはしなかった。
「お、おいカイオーガ、もしかしてお前、泣いてるのか?」
「…うえっ!…うぐっ!………う、
うるさい!」
「やっぱり泣いて、、うぎゃああああああおおおあああああ!!!!」
カイオーガは最後に強力な圧迫をした後、胃壁を元に戻した。
「う、う、うぷ! ガハァ!」
お腹にすごい圧力を受けたため、コラッタは盛大に吐いた。
「グハアアア!オエッ!」

吐き終わるとコラッタは身構えた。こんな所で吐いたら、カイオーガは許してくれない。そう思ったのだ。

しかし、カイオーガはそんな事どうでも良かった。しかし心は優しくても、体はまた圧迫を始めた。
「うぶう!うむむむぅ!」
柔らかく容赦ない胃壁に揉まれているなかで、コラッタは考えた。ただひたすらに考えた。その結果はコラッタに、ある言葉を叫ばせた。



<2011/05/15 13:06 ロンギヌス>消しゴム
|<< < 12 / 24 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b