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友の頼み − 旧・小説投稿所A

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友の頼み

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※消化表現あり

「・・・大丈夫か皆?」

「いえ、何と言うか・・・全く痛みがないです。」

「・・・とうとう私達も人生の最後を迎えてしまうんだな。」

っと副隊長、下級兵士達。

「副隊長?最後って?」

「・・・まだ分からぬか?」

「は、はい・・・」

「私達は今どこにいるか分かるな?」

「え?キョロキョロ・・・」

「・・・」

「・・・そんな・・・」

下級兵士は座り込んでしまい、言葉もでなくなる。

「・・・しかし私達にはまだやるべき事がある!」

そう言うと副隊長があの高熱魔法でコーティングされている大剣を出す。

「・・・この大剣なら胃液の消化酵素の影響も無いだろう。」

そう呟くと大剣を高く上げて・・・

「竜よ、永遠に苦しむがよい!!」 ドスッ

大剣は胃壁に刺さり、その周りがシュウシュウと音を立て少し焦がしていく。

・・・ゴゴゴゴゴッ

「ハッハッハッ、苦しか?え?ヒャヒャヒャッ!!」

「ふ、副隊長!?」 「一体どうした!?」 「あ!あれは!!」 「まさか隊長はあれで刺激を与えたせいで・・・」 「う、うわぁっ!!」

突如胃壁が激しく揺れ、その周りからはかなりの量の胃液が出る。

「ハッハッハッ、我が国に栄光を!・・・ウァァァァ・・・」

「ギャーっ!!死にたくないよ!!」 「助けて!!」 「お母さん!!」 「畜生!!」

――――――――――――

「ウググ、腹が痛いのぅ・・・」

外ではアンクルが腹を抱えて転がっていた。

「何か毒草でも・・・まさか!?」

アンクルは気づく・・・だがもうこうなってしまった以上助かる術はないと・・・

「・・・グゥゥゥ、余計な事を、グァァァッ」

そしてしばらくして痛みは和らいだものの、数日は苦しんだそうだ。勿論兵士達は全滅してしまったそうだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして王国では帰ってこない兵士達の仇を取ろうと対策を練るようになったそうだ。



<2011/05/14 21:20 たぐとも>消しゴム
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