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友の頼み − 旧・小説投稿所A

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友の頼み

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「・・・うぅ・・・なっ!?」

私が気がついた時には胃壁で身動き出来ないよう固定されていた。

「アンクル?」

「・・・」

返事は無かった。
しばらくすると体がピリピリとかゆくなり、背中をかきたくても手が動かせない。

「あ、アンクル!まさか消化するつもりか!?」

「・・・」

「や、やばいなぁこりゃ・・・げっ!!」

目の前を見ると胃壁から大量に胃液が出てきている。流石に心の準備が出来ていない時にいきなり消化されるとなると慌ててしまう。

「い、嫌だ!アンクル!!」
――――――――――――

「すまないのぅ、しばらく何も食べていなかったが、あの時消化した人間達がとても美味だったからあの味をまた楽しみたくてのぅ、ククク。」


「やはりワシは邪竜なのかもしれないのぅ。人間が美味しく感じてしまうから・・・ククク、グワッハッハ!!」

もはやあの時の優しさは今は無く、ただ人間の味を堪能したい欲望で一杯だった。



<2011/05/14 21:20 たぐとも>消しゴム
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